人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

【映画・感想】『スパイダーマン ホームカミング』ーアイアンマンも登場する明るいスパイダーマン

スパイダーマン ホームカミング』を見てきました。『シビルウォー』でアベンジャーズ入りを果たしたスパイダーマン。全体的に明るい作品になっていて、今までのスパイダーマンとはひと味違った印象になっていました。アイアンマンとも親子みたいな関係ですごく楽しめました。

 

今回は『ホームカミング』はスパイダーマンアベンジャーズに本格的に入る前の物語で、子供から大人への成長ストーリーで良かったです。力を持て余した子供が、絶望的な状況に陥りながらも、自分の力を信じて戦うシーンが最高でした。

 

ただ、スパイダーマンシリーズが好きな人だとちょっと物足りないかも。スパイダーマンになった理由は『シビルウォー』を見ていないとよく分からないですし、今作でも説明を端折っているので、「説明不足だ」と言われても仕方がないとは思います。

それでも、全体的にはすごく好印象な作品。今回は、作品に集中したいので吹き替えで見ましたが、ストレスなく見ることができました。中盤で力を過信して、一般人を危機に晒した部分からの、終盤の弱さを乗り越えて、自分を信じて戦うシーンにはグッとくる人が多いはず。王道ストーリーですけど、今までのスパイダーマンにはない明るさがあります。

 

親友の父親と戦って、業を背負うこともないので気楽に見れます。あと、ヒロインも可愛かったのですけど、読書好きで、いつも主人公の近くにいる女性が魅力的でした。調べてみると、この女性が今回のスパイダーマンのヒロインとのこと。

 

ラストの展開はちょっと衝撃的でしたけど、今作の悪役は純粋な悪ではないので、再登場してほしい。ちなみにその悪役を演じている役者さんが『バットマン』を演じていたと知って驚きました。

『アインシュタインが父として息子に語った「学習法」』ー情熱・笑いがベスト

 

学習法としては、アインシュタインは息子に、情熱を持てるように学習するようにと言ったそうです。確かに、学習としては情熱を持てるようにするのが良いのですけど、やる気を出して学べることって中々なかったりするんですよ。特に学校の勉強だと、分からなくなった時点で勉強しなくなりますし、線引きが難しいです。

 

情熱を持てるようにするには、一つ何でもいいから一つの教科を極めることでしょうか。本が好きなら国語とか、歴史が好きなら社会とか、計算が好きなら数学とか一つだけでいいので100点近く取れるまで勉強してみる。そうすると、他の教科もなぜか勝手に伸びるので、割とコスパのよい勉強法だとは思います。

 

ただ、それが出来るのが中学校ぐらいまでで、高校に入ってからそれをするのは難しい。単位の問題もありますけど、それぞれの科目が専門的になってきているので、100点近く猛勉強するには現実的ではないですね。受験シーズンになってからでは遅すぎるので。

 

勉強に限らずに、何か一つのことについて学習してみるのは大人の学習法としてもありです。仕事に使うから英語とか資格の勉強に使えたりします。何でも学習するときには、一つに絞ると上手いこといきますよ。

 

この記事の内容としては、『天才とは物事をシンプルに説明できる人』であり、『天才アインシュタインはシンプルな学習法を息子に教えていた』ということ。子供をうまく育てたいという大人の方向けの話だと思いました。

 

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【映画・感想】 『トランスフォーマー/最後の騎士王』ー2時間超えの長編、劇場で見るのがベスト

トランスフォーマー [DVD]

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トランスフォーマー/最後の騎士王』を観に行ってきました。CGを駆使したアクションはさらにレベルアップしていて、見ていて爽快感がありました。映画館での大迫力も相まって、すごく楽しかったです。2時間を超える長編なんですが、それに見合うだけのレベルの高さでした。子供の頃にトランスフォーマーを見ていた人に強くオススメします。

 

トランスフォーマーは大人から子供まで楽しめる映画です。大人は昔のアニメを思い出しますし、子供は親からトランスフォーマーを教えてもらって、おもちゃで遊ぶ。20代、30代、40代の方にダイレクトな作品なので、親から子供へ上手く伝わっていけばなあと。

 

ただ、長くて、ビジュアル的に生物的な要素があるのか、子供は少なかったです。仮面ライダーミニオンが公開中なので、多くの子供はそちらに流れたのだと思います。トランスフォーマーは大人・子供向けなんですけど、上映時間がかなり長いので、飽きてしまう可能性もあります。

 

そう考えると、仮面ライダーなどのヒーロー映画って90分ぐらいで終わるのでよく出来ていると思います。人の集中力は最大で45分だと聞いたことがあるんですけど、飽きっぽい子供ならもっと短い。邦画と洋画の違いはありますけど、子供目線でいうと、仮面ライダーの方が子供には楽しめる映画です。

 

今回の『トランスフォーマー/最後の騎士王』は、トランスフォーマーのアニメや映画を見ていないと、よく分かりません。これまで実写映画が四作品公開されているので、DVDなどで予習しているとより楽しめます。個人的には、DVDを待つのもいいですけど、映画館で見るのがベスト。迫力が違いますし、集中して見れるので内容も結構頭に残ります。観た後にトランスフォーマーのおもちゃが欲しくなる、そんな映画。

【書評・感想】『秘密 東野圭吾』ー男性視点と女性視点だと感想が全然違う話

誰しも『秘密』を持っています。東野圭吾さんの『秘密』はある夫婦の物語。娘の身体の中に妻の魂が入ったというSFのようなお話。男性から見た、妻への愛、嫉妬などがシンプルに表現されていて、見応えのあるストーリー構成になっています。秘密というタイトルは、最終的な妻のある秘密がポイントなんですけど、男性視点なんで美化されているとは思いました。

 

この小説は夫婦のあり方を説いていると思いきや、元々はお笑い小説だったらしいです。娘の中に妻が?をテーマだったようなんですけど、笑いよりも感動的な話が合っていたということですね。確かにお笑いの要素はあるんですけど、妻なのに娘という矛盾が結構シリアス。

 

『秘密』は、男性と女性だと感想が全然違うらしいです。男性視点だと、妻が消えてしまう悲しいストーリー展開なんですけど、女性視点だと、娘になったことで新しい恋に向かうというポジティブな話になっているとのこと。この辺が男性と女性の違いというのでしょうね。ラストの『秘密』を知った主人公には共感しました。

 

同じような展開の話はよくあることだとは思います。コミカルよりもシリアスな展開となっているので、読み応えはあります。ただ、一つ気になったのは、娘の魂はどこへ行ってしまったということ。微妙にネタバレなんですけど、妻の『秘密』が本当なら娘に何処に?娘視点だと、話が序盤で終わってしまうので、女性視点以外だと、悲しい結末になってしまうのが気になりました。

【書評・感想】『首折り男のための協奏曲 伊坂幸太郎』ー首折り男と黒澤が出てくる短編集

首折り男と聞くと、『怖いイメージ』しかありませんが、伊坂さんの世界では割とよく出てくる人物。短編集ですが、一つの物語がきちんと完結しています。首折り男とタイトルにはありますけど、黒澤という空き巣で探偵という、伊坂さんの作品で常連のキャラも出てくるのでかなり楽しめます。

 

伊坂さんはある日常に、殺し屋などの非日常を入れ込むのが得意なので、今作も夫婦や子供のまわりに首折り男が出てきます。怖いイメージではなくて、首折り男も日常を生きていて、でも確実に仕事もこなしていきます。作品の肝として、人間は表面だけではなくて、内面も大事だよというメッセージが伝わってきました。

 

短編の最後に合コンの話があるんですけど、恋愛と首折り男が関わってきて、ちょっと変わった作品になっています。最後のどんでん返しも楽しいですけど、人の内面と外見をテーマにしていて、伊坂さんらしい構成で話を展開しています。

 

伊坂さんが好きで、短編が好きという人向けの作品だと私は思います。私の好きな黒澤というキャラは『ラッシュライフ』や『ポテチ』を見ていないと分かりにくいです。伊坂幸太郎が好きで、他の作品も読んでいるという前提でこの作品は出来ていると思います。個人的には、『ラッシュライフ』や『重力ピエロ』を読んでから、『首折り男のための協奏曲』を読むと楽しさが倍増すると思います。ただ、私は伊坂さんの作品は長編こそ面白いと思うので、少しだけ物足りなさを感じはしました。

【書評・感想】『タイムカプセル浪漫紀行 松山剛』ー王道のストーリーでラストのエピローグで涙が……

タイムカプセル浪漫紀行は、昔亡くなった女の子の幼馴染みが主人公の元にやってきて、絶望を希望に変えてくれる話です。女の子は幽霊かそれとも本物なのか分からなくて、それに戸惑う主人公。タイムカプセルを見つける過程で主人公が希望を取り戻していきます。

 

ある日突然、亡くなった幼馴染みが表れたら困ると思うんですけど、主人公も絶望していますし、どこか懐かしい想いもあってタイムカプセルを探しにいく展開が良いです。二人のドタバタ劇も楽しく、絵本にしてもいいぐらいの話でした。

 

日本でも実際にあった、捏造事件を大きなバッググラウンドにしていて、主人公の夢が砕けた絶望が伝わってきました。小説の中では、この事件は思いも寄らぬことから収束していきますけど、それが実現できたのは、少女と一緒にタイムマシンを探しにいったことかな。

 

私としては、タイムカプセルを埋めたことがないので、そんなに大事なものかなかと思いました。確かに子供の時に大事な物って、大人になってから見ると感慨深くなるとは感じますけど、共感するのは難しかった。でも、幼馴染みが一生懸命に「探しにいこうよ」という言葉にはグッときました。

 

タイムカプセルって泣ける話とか、同窓会の話などで使えるネタですよね。同じ過去を共有しているってことで、思い出話も出来ますから。まあ、掘り出したとしても、それを保管するかは別問題ではあるので、あくまで、「タイムカプセルを掘り出す」ってことが大切ってことなんですよね。

 

ラストのエピローグでは、ちょっと泣ける場面があります。『鉄板』『王道』に近い物語でもあるので、安心して読むことができます。夢って壊れやすいものですけど、どんなに挫けそうになっても、努力は必要かなと思いました。現実には、亡くなった女の子は出てくるわけはないですけど、人間でも本でも映画でも、自分を救ってくれるものはあるはずなので、困ったとき・しんどい時には、それを探していきたいですね。

 

本の表紙が可愛くて、手に取った人も多いかもしれません。アニメ映画として作っても面白いはず。昔からある、大事な人が「人以外の何か」になって戻ってくるお話なので、泣ける要素が割とあります。女の子の両親の場面は結構泣きそうでしたし。どんな時ではハッピーエンドは必要だと思います。

 

【読書】『乱読のセレンディピティ 外山 滋比古』ー好きな本を好きなだけ読んでもいいじゃない?

 一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。本の数が少なく、貴重で手に入りにくかった時代に、精読が称揚されるのは自然で妥当である。

 しかし、いまは違う。本はあふれるように多いのに、読む時間が少ない。そういう状況においてこそ、乱読の価値を見出さなくてはならない。本が読まれなくなっ た、本ばなれがすすんでいるといわれる近年、乱読のよさに気づくこと自体が、セレンディピティであると言ってもよい。

 積極的な乱読は、従来の読書ではまれ にしか見られなかったセレンディピティがかなり多くおこるのではないか。それが、この本の考えである。

 

 乱読はむしろ本好きな人にオススメできる読み方だと思いました。本が好きだと、真剣に読んでしまって、1行1行理解するまで前に進まなくなるので、1冊読むのに時間が掛かってしまいます。社会人になってから、学生時代の読み方を続けていると読めなくなったので、外山先生の乱読は私の読書スタイルを変えてくれました。

 

 国語の授業の影響で、1行1行しっかり読むことを刷り込まれているので、小説でも理解しようと努力してしまいます。そうすると、読むことに疲れてしまって、本を買っても読まない積本が増えていきます。だからこそ、適当に好きなだけ乱雑に読み続ける乱読が必要だと思います。

 

 ただ、仕事や勉強のための本は真剣に読んだほうがいいです。それこそ何回も反復するぐらいに。知識や経験の取得が主な目的の書籍なので、その辺は臨機応変に読むのがいいですね。

 

 私は思うのですが、日常生活ではサッと読んだ本の内容が逆に記憶に残ります。それが読書の醍醐味なはずなんですけどね。専門書みたいにじっくり読むのもいいですけど、忙しい時には、好きな本を乱読するのがストレス発散にもつながって良いと思います。外山先生は『思考の整理学』で有名ですけど、それ以外の本も中々面白いです。

【読書】『もういない君が猫になって 梅原 満知子』ー大切な人が猫になったら

亡くなった人が猫になる話。大切な人が猫になったらどうなるかを題材にした物語でした。一時的に猫になった大切な人に対して何ができるのか?感動もありますけど、自分の生きた道とこれからの人生を考えさせられました。猫というどこにでもいる動物がポイントになっていると思います。猫は気ままで、中々懐かない。懐いたかと思っても自由奔放で言うことを聞かないのですが、それが魅力でもあるんですね。自由気ままだからこそ、人が宿ることができる。人の言葉を話せる猫は不気味ですけど、大切な人なら違う感情が出てきますね。


□大切な人が猫になる
実際に大切な人がいなくなって、猫になったら驚きます。現実世界では絶対にないことなんで。ですが、もしそんな猫が出てきたらたぶん買うか拾って家に持って帰ると思います。変な研究機関に連れていかれるか、不気味だから保健所に行くのかの二択なはずなんで。この物語だと、大切な人に対して後悔のある人が出てきますけど、人生って一瞬。だから、一期一会で大切な人、身近な人にはしっかりと自分の気持ちを伝えないといけない。伝えることで、ストレスが溜まったり、苦しくなるかもしれないですが、いなくなってからではもう遅いですから。夫婦、親子、恋人な関係な出てくる話なんですけど、自分に置き換えることで、大切な人との距離感なんかが分かったりすると思いますよ。身近な動物の猫なんですけど、それが感情移入しやすくなる仕組みになっています。


□一期一会
この物語を見て思ったのは、誰にでも大切な人がいて、人それぞれだということ。主人公である、ペットショップの店員は、血のつながりのない母親と女性の同僚の二人の物語を歩んでいきます。その中で、大切な人とは、しゃべる猫の意味とはについて考えていきます。最終的には、母親、同僚にある想いを抱くのですけど、話す猫が出てこないと改めて考えることはなかったと思います。猫の出現は、大切な人との出会いと別れを再認識をさせてくれるポイントだったというわけです。人生は一期一会。SFかミステリ風味な物語ですけど、大切な人について考えさせてくれる小説になっています。

【読書】『真夏の方程式 東野圭吾』ーガリレオシリーズの夏が見えた

 

東野圭吾さんの『真夏の方程式』を読みました。ガリレオシリーズの一つで、湯川先生が海沿いの街で少年と出会う話。子供に何かを教えるのって大変だなあと思う反面、子供のキラキラした可能性を感じることができたので、読後感は割と良かった。映画化もされているけど、私は原作版が好き。ストーリーは核心部分が割とハードで、親と子供もテーマになっています。今回はそんな『真夏の方程式』の感想を。

 

湯川先生


ガリレオこと湯川先生はいつものペースですけど、今回は一人の少年と出会うことで、話が展開されていきます。少年は夏休みの宿題だったり、ゲームだったり、海で遊ぶことだったりと子供らしい夏休みを満喫しています。そこに湯川先生が科学って面白いよ?的なことを湯川節で話していくのが印象に残っています。

容疑者xの献身』で唯一の友達がいなくなってしまったのですが、少年とは違った視点から本音で語り合っています。トリックが少し理系というか科学よりになっていて、少年が関わっているからこそ、湯川先生が動き出します。話の展開は、大人と子供の視点で進んでいきますけど、少年の成長や湯川先生の信念が垣間見えて、ガリレオシリーズを読んでいると楽しめる内容になっていますよ。

教育


湯川先生が少年に「科学とはこういうものだよ」てなことを語りながら話が進むのですけど、教育って難しいなと思いました。ニュースを見たり、聞いたりしていると、学級崩壊やモンスターペアレント・ペアレンツなど教師からしたら、教育そのものって何だろう?と思うぐらい大変な時代。

真夏の方程式』の中では、理想的な教育のあり方が見えますけど、現実には難しいでしょうね。科学そのものが好きではない子供もいますし、自然現象を見てもあまり感動しないこともあったりします。人によって違うからこそ教育って大変で難しい。


雑感


夏に読むと劇中の様子がイメージしやすいです。読みやすいですし、どんでん返しもあってミステリーらしい作品になっています。ガリレオの意外な一面も見ることができるので、東野ファン、ガリレオファンが見るとより一層楽しめるようになっています。

 

 

恋×仕事×ヒーローー『廻る素敵な隣人』

仕事の合間に恋が生まれる。その出会いは運命だが、お互いにヒーローを求めている。日常の中にある非日常が衝撃的。

「ありがとうね、ヒーローくん」幼い頃に助けた女の子が忘れられず、ヒーローに憧れるわかりやすい男・金森将輔。でも、大人になった彼の現実は回転寿司店まんぷく」で働くダメな副店長だった。横暴な店長にビビり、毎日毎日仕事漬けの社畜サラリーマン。ある日、そんな彼が部下のミスで謝罪に向かった先はアパートのお隣さん!?「ほんまにありがとうね、金森さん」―気さくで優しい京美人の素敵な隣人と知り合った将輔は「また誰かのヒーローになれるかもしれない」とダメな自分を変えようとするが…。わかりやすくて不器用な男の純情すぎる逆転劇が始まる。

内容(「BOOK」データベースより)

廻る素敵な隣人。 (メディアワークス文庫)

廻る素敵な隣人。 (メディアワークス文庫)