人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

『遠距離恋愛』と『環境の変化による別れ』について考えてみたー『イニシエーション・ラブ』を読んで

 イニシエーション・ラブは恋愛小説で、最後のどんでん返しがすごいと評判でした。読んだ感想としては、確かにビックリしましたけど、それ以上に遠距離恋愛になると、人って変わってしまうのだなあと感じたりも。静岡と東京の間でやり取りされる話なわけですが、徐々に男性の気持ちが離れていくのが見ていて切なくなりました。遠距離恋愛って色んな小説やドラマになっていますけど、恋人が東京に行って気持ちが変わってしまうというのは、実際の社会でもよくあることだと思います。この小説を読んでから、最初から読み出すと、伏線からかなり悲しくなると思います。

 

 遠距離恋愛って難しいと思いました。特に社会人になると、人間関係がガラッと変わりますし、精神的にも不安定になります。近くにいると、すぐに会うことができますけど、遠距離だと会えないので、心配がつのります。小説の中だと、男性が一人のある女性と出会うことで、大きな転換期を迎えます。実際にもありそうなシチュエーションなのですが、人間関係って難しい。純愛という言葉もある通り、ずっと愛し合うこともできますけど、距離が離れるとどうしても他の異性と付き合うことになるのは仕方がないのかもしれません。小説だけの話ならいいですけど、遠距離で別れるという話は現実でもよく聞きます。

 

 社会人になって、環境が大きく変わってしまうと、それまで大切にしていた物を捨てたり、人間関係を断ち切ったりするという話も聞きます。価値観が変わってしまって、『学生時代の考え方=甘い考え』と言い切るようになってしまい、それが大人への成長かもしれませんけど、割と悲しいことは確かです。社会人って、リアルにお金や将来が迫ってきて、突然、嵐の中に置き去りにされるようなもの。親の強いコネとかあればまた別かもしれませんけど、それぐらい過酷な現実を突きつけられたりしまう。学生時代の甘いノリなんかはもはや通用しなくなる。

 

 だから、学生時代に付き合っていた異性とも考え方が違ってしまって、別れてしまうということになるのだと思います。実際、社会人になって考え方が変わってしまった人もいますし、将来のことを無計画だった人が、いきなり老後のことを考えて働いていたりもします。それって結構怖いことだとは思いますし、それが真面目な普通の社会人と世間は言うのですけど、人間の本質は変わってほしくないですね。就職した会社にもよると思います。激務な職場だと、余裕がないのでキツい性格になったり、逆にゆるい職場だと朗らかな優しい性格になったりと。まあ、独断と偏見なので実際にはもっと複雑なはず。

 

 『いま、会いにゆきます』のように、不器用な二人が出会って、そのまま結ばれるような小説もあるんですけど、実際には中々上手くはいきませんよね。恋愛小説って、ドロドロした話と綺麗な話に別れていて、いま会いは綺麗なハッピーエンドだと思います。高校生ぐらいはこんな未来もあるかなあと思ったりもしたけれど、現実って小説よりもドロドロしていたりして、リアルな人間関係に苦悩することもあります。擬似体験できるのが小説の強味ですが、恋愛小説って読んでいると昔の体験とか被ってしまって、ときどき感傷にふけることもあります。

 

 遠距離恋愛って悲しい結末になることもありますけど、高齢になったときに、こんなこともあったなあと思えるぐらいだったら面白いのですけどね。

 

『今の探偵小説』と『昔の探偵小説』について考えてみたー『探偵・日暮旅人の探し物』を読んで

 最近は探偵が活躍する小説は読んでいなかったのですが、今回読んでみた、『探偵・日暮旅人の探し物』は現代チックな探偵で少し驚きました。トリックよりも、個人の能力・まわりの環境・人間関係に重点が置かれていて、時代は変わったなあと感じました。2000年代ぐらいまでは、探偵小説と言えば、トリックに重点が置かれていたと思います。化学・物理・叙述的なトリックがメインで、その上に人間関係や感情が出てくるといった構成がありました。ネットなどでそれ系の小説の感想を見てみると、犯人が誰かを割と真剣に考えていたりして、今とは違った認識で小説を読んでいたようです。私は、小説=娯楽と考えているので犯人は誰でもよくて、それに至った動機や感情が大事と考えています。それに、物理的トリックと言っても、現実的には不可能なものも多かったので、読んでいて何だかなあと思ったりもしたこともありました。現代という時代では、トリックよりも人間の行動や動機が大事で、言うならばイメージしやすい、ドラマ化しやすい作品が多くなっています。古典と呼ばれる作品が、アイドルの表紙にすると飛ぶように売れるように、インパクトやイメージ第一優先主義なんでしょうね。

 

 

 とは言っても、探偵小説は『探偵』がメインですから、それは今の時代も同じ。ただ、『探偵・日暮旅人の探し物』は主人公は特殊能力を持っているキャラなので、時代を反映していると思います。ライトノベル的な小説という感想も見かけましたし、ある程度サクサク読める小説が必要になっているだなと感じました。私も、学生ならいざ知らず、社会人になってからは、一日中小説を読みふけることは不可能になったので、ある程度はラクに読めるライトノベル的な小説は嬉しい。もっと大雑把なくくりだと、ライトミステリなカテゴリになっているので、時間がない社会人や若者をターゲットにしている小説なんだと思います。本が売れない時代と呼ばれていますけど、難しい本は専門家にしか売れないですし、儲けようと思ったら、その他大勢の人に売れないといけないわけで、分かりやすい小説が必要になったという背景があります。トリックがメインの探偵小説だと、話の展開は難しくなりやすいですし、読書好きなら問題ないですけど、今では一般向けではないと思います。私としても、読みやすい小説は歓迎ですし、今のニーズに合っているからこそ、ライトノベルやそれと似ている小説が売れているという事実があるんでしょう。

 

 『今の探偵小説』、もっと言えばミステリ小説はキャラの個性ですべてが決まるんだと思います。平凡な探偵で事件を淡々と解決しても面白くないですし、『なぜこのキャラは特殊能力を持ってるの?』『この探偵の過去は何?』と言った無意識の疑問を呈するようなキャラが必要なはず。そうすると、奇抜な格好やあり得ない能力のキャラが必要になってくるわけで、それが今の探偵なんじゃないでしょうか。私の理想の探偵キャラは、京極夏彦さんの作品の京極道だったり、東野圭吾さんの加賀刑事と言った、知り得た情報から頭脳で解決する人達なわけなんですけどね。頭脳で解決するのは同じでも、この作品の探偵・日暮旅人は視覚で見て、そこから解決していくというスタイルなので、前者二人とはどこか違う気もします。もちろん、魅力がないわけではないんですけど、これが今の時代の探偵なのかなと思ったりもするんですよ。あと、表紙の力も強いです。デザインが秀逸で美しい。イメージピッタリで、最近は他の作家の作品でも同じようなものが使われています。アニメ化とかもしあるならば、このデザインを踏襲して作ってほしいなと思います。

 

 今も昔も探偵小説って本質は変わらないと思います。事件があって、犯人がいて、情報を知って、頭を使って事件を解決する。そのスタイルは変わらないです。ただ、気難しい性格や一本気な性格は時代に合っていないのかもしれません。ちょっとフワっとした性格で人にはない能力を使って解決するのが今風のスタイル。もちろん、すべての小説がそうではないですけど、売ろうと思ったらライトノベルに方に寄せるのがいいのだと思います。探偵として硬派ではなくて、『愛』を追い求めるストーリーになっていて、感動させられる話もありました。シリーズ4冊で大きな一つの話になっていて、基本的には短編集として話が続きますけど、先が気になる展開が多くて何回か繰り返して読みたくなります。特に、それぞれの巻で最初の話は『恋愛』『家族愛』がテーマになっているので少し変わった構成になっているのですけど、話に引き込まれます。実写化もされていますけど、表紙のデザインもあるので、アニメ化で見てみたいという想いもあります。探偵小説としてトリックよりも、人間関係に重きを置いた作品となっていますけど、内容は軽くはないですし、『愛』をテーマにしているので、優しい物語も出てきます。昔の探偵とは違いますけど、今の探偵も若者好きな特殊能力持ちで解決するという魅力もあると思います。

 

 

 

表紙のデザインが綺麗で可愛いけど、内容には不穏な空気も漂う小説ー『探偵・日暮旅人の探し物』を読んで

久しぶりに探偵物の小説を読みました。五感を視覚以外を失った探偵が出てきて、事件や問題を解決していきます。読みやすかったですし、表紙のデザインもイメージに合ったのもあってスラスラ読めました。今日は、少し変わった探偵小説のご紹介です!

 

印象に残ったところ

  • 主人公の旅人が優しい性格だけど、最後にダークな雰囲気になったビックリした。
  • 最初の短編は毛色が違った印象。昔の恋愛をテーマにしていて少し感動した。
  • ドラマ化もしていたと後から知りました。見たら良かった。
  • 話は優しいけど、どこか暗い印象も受ける。続巻以降が楽しみ。
  • 普通の人には絶対に見えない旅人の視覚にびっくりした。
  • 五感を失っているからこそ、視覚が進化しているというのは何か悲しかった。
  • 闇医者やちょっと怖い相棒が出てきたりして、不穏な空気が漂ってる。
  • ヒロイン?と保育士の女性がかなりのキーキャラ。旅人の○○の可能性大。
  • 旅人の血のつながらない娘の灯衣のキャラが可愛った。
  • サクサク読める。ライトノベルに近い。
  • ヒロインの陽子が持ってた仮面ライダーのキーホルダーがこれからのポイントになるかも。

読んだ感想

  • 表紙のデザインが良くて、思わず手に取ってしまいました。読んで見ると、イメージ通りのデザインで何度も表紙を内容を照らし合わせたりもしました。
  • やさしい小説だけど、時折見せる旅人の不穏な空気が気になりました。視覚しかないからこそ、人の見えないものも見えるというのがポイントですね。
  • 視覚しかないけど、それで聴覚などを補っているのがすごい設定だなと。昔、お医者さんに聞いたことがあるけど、失った感覚を他の感覚で補うらしい。現実にあるのかもしれない。
  • また、最初の1巻目しか読めていないけど、本屋で見た時にはかなりの巻数があったので、読むのが楽しみになりました。ドラマ化もしていたので、その影響かもしれない。
  • ドラマを少し見ていたら良かったなあとちょっと後悔しています。実写で見たら印象も変わっただろうなあ。

 

人の夢をテーマにしたファンタジー小説ー『神様の願いごと』を読んで

 あやかしや神様が出てくるファンタジー小説なんですけど、世界観が広くなくて、ある街を舞台にして物語が進みます。神様は夢の神様で、夢を持っている人を大好きなんですけど、そんな中、主人公の『千世』は夢を持たない女子高生として物語に関わっていきます。人の夢をテーマにしているので、将来のある高校生が主役なのが良かった。

 

恋愛小説かと思ったら夢がテーマだった

 最初は、『千世』と幼馴染みの高校球児が恋愛関係になっていくんだと思ったのですが、そんなことなかった。夢がテーマで、千世の夢、他の高校生の夢、街の人の夢の方にスポットを当てているから、恋愛要素はほぼ皆無だったけど、ラストの展開とか読者に考えさせる展開で色々と考えさせられました。夢って大事だけど、高校生だと中々見つかりませんよね。

 

夢が好きな説教くさい神様

 神様の『常葉』は説教くさいけど、人々の夢を見てきたからこそ夢を大事にする。といっても、高校生の頃って夢と言われても、ほとんど決まってないはず。私もそうだったし、何かを見つけること事態が難しい。親次第な所もありますけど、高校2年時に明確な夢を見つけているのってすごいと思います。何も考えていないというか、考える暇の無いうちに受験が始まりますし。

 

上下関係のあるあやかし系小説はいい

 千世と常葉の絡みは面白くて、他のあやかし小説のように、上から目線の神様とそれに翻弄される主人公という構図は私が好きな展開です。同じ立場だと青春小説みたいになりますし、ある程度の上下関係があると、物語がしまります。千世のキャラクターは割と好きで、人が困っているのに見ていられないし、一生懸命なのは応援したくなります。

 

大人が見ると夢を見れない

 夢って大人を主人公にすると、現状打破のストーリーになると思うんですけど、高校生を主役にすることで、まだ見ぬ未来に向かって走る姿を読者に見せることになります。高校生が主人公だと、感情移入もしやすいですから。将来があるって素晴らしいことだと思いますし、大人を主役にすると、どうしても厳しい現実感を突きつける展開になります。

 

ほんわかできる優しい小説

 街が舞台になっているので、街が一丸となって事にあたるのはカタルシスがありました。千世の今後をもうちょっと見てみたかったのですが、物語的には完結してしまいましたし、一件落着という所です。読みやすかったですし、猫やたこ焼き屋の問題も身近な事件で、ほんわかしましたし、気軽に読める小説だと思います。

 

まとめ

 沖田円さんの作品は初めてですが、恋愛物のイメージがあったのでちょっと意外でした。ただ、あやかし系のファンタジー小説があちこちで出版されているので、その一環として出された本かもしれません。私はファンタジーが好きなので良いのですけど。物語の中で出てきた、『おまんじゅう』を食べてみたいと思いました。

 

ゴールデンスランバーを思い出すぐらい伊坂イズムがたっぷりー『キャプテン・サンダーボルト』を読んで

 本屋で平積みしていたので気になった作品でした。私の好きな伊坂さんの作品でもあり、阿部和重との合作でもあります。逃亡劇と戦隊ヒーローがテーマなのですけど、色んなキーワードが散りばめられていて、読んでいた楽しかった。主人公サイド・追ってサイド・国家サイドの動きがすごくて、終盤の展開には非常にビックリしました。読んでいて、何となく伊坂さんが書かれたものかな?と思われる部分もあったのですが、明確には分かりませんでした。伊坂作品によく出てくる地名の仙台も出てきて、楽天イーグルスの名前まで出てくるので、楽天ファンでも楽しめる。丁度優勝したシーズンの話ですから。

ゴールデンスランバーに似た躍動感

 伊坂さんの『ゴールデンスランバー』に似た状況で物語は進んでいきます。といっても、完全な巻込まれではなくて、主人公の一人はちょっと危ないことをしようとした結果なのですが。その相棒はまったくの無関係ですが、子供の事で無理矢理参加していきます。ゴールデンスランバーのように、邪魔な人間は抹殺していく悪魔のようなキャラも出てくるので、かなりハラハラドキドキしていきますよ。主人公サイドには、戦闘能力に特化した人はいないのですが、野球の経験を活かして事態を収束させていきます。相棒二人で事件を解決していくのは、水谷豊さんの『相棒』を少し思い出しました。

 

合作とは思えない一体感

 伊坂さんと阿部さんの合作とは思えない作品になっています。伊坂さんの作品と言われても違和感がまったくありません。ですが、伊坂さんにはない文体も所々あって、それを見つけるのが面白かった。登場人物の一人の『相葉』は伊坂作品に登場するキャラだと思うのですけど、もう一人の『井ノ原』は阿部さんのキャラなんじゃないかと思いました。相葉は戦隊ヒーローで言う所のブルーで、井ノ原は冷静なグリーンと言った所。子供が憧れるヒーリー像ではないのですけど、それがこの二人の魅力となっています。戦隊ヒーローも一つのテーマで、この二人との対比となっています。

 

子供のために命をかける父親

 相棒の一人の『井ノ原』は子供の病気を治すために、命を懸けます。お金が必要だから、相葉の提案に乗るのですけど、子供のために頑張る父親像って何だかいいなあと思いました。子供は謎の病気で、借金しても中々良くならないのですが、私も子供の頃に病気がちだったので、何だか親のことを思い出しました。劇中で、「子供はいい」みたいな台詞があるんですけど、シンプルだけど良い言葉。家族のために全力で戦う主人公は共感できます。井ノ原は冷静なんですけど、お金のために危ないスパイみたいなこともやっているのは、賛否ありそうです。

 

幼馴染みの相棒って良いなあ

 相棒同士、小学生時代からの付き合いというのは何かいいと思います。見知らぬ二人だと、信頼が生まれるまでのストーリーが必要ですし、何よりも裏切りの可能性があるので、読んでいて、バッドエンドがあるのではないかと疑ってしまいますから。二人とも、相手に後ろめたいことが少しあって、それが終盤解消されるシーンは王道ですけど、安心感がありました。ドラマの『相棒』のように警察を舞台にした物語なら、見知らぬ二人でも物語はできますけど、一般人だと何か共通点がないと中々協力的にはなりません。だから、幼馴染みというのは戦隊ヒーロー的にも面白かった。

 

相葉は伊坂さんのキャラクター?

 主人公の一人の相葉は、伊坂作品のキャラが濃かったです。真面目に働いていないのですけど、母親や実家のことを考えていたり、後輩を救おうと思ったりしたりと、根は善人。ヒーローのブルー的な役割に回ることが多いのですが、やっていることは滅茶苦茶で、まわりからは慕われるけど、社会に出ると距離を置かれそうなそんな人物像。中盤あたりで、ある女性と仲が悪くなるんですけど、案の定、ラストに付き合うので、女性からしたら魅力ある人間だと思います。伊坂作品に登場するキャラのような台詞を話したりするので、私はこのキャラは伊坂キャラだとは思うんですけどね。

 

まとめ

 戦隊ヒーローがテーマの作品で、二人の相棒の活躍劇がとても面白かったです。考え方が普通ではないけど、根は善人の相葉と、子供のために頑張るあたり、スパイのような行動をする井ノ原は良いコンビだと思います。元々幼馴染みで、その逃亡劇が読んでいてドキドキするも、楽しかった。私は気づきませんでしたが、二人の名前って、あるアイドルグループの人達の名前なんですよね。井ノ原の子供の名前は『健剛』ですし、アイドル好きなら一発で分かったかも。ドラマ化は残酷なシーンがあるため難しいでしょうけど、続編とか外伝は見てみたい。でも、物語的には収束してしまっていますし、合作になっているので実現の可能性は低いかもしれません。

 

向上心を持って、現時点で精一杯努力するのが大切ー『黒田博樹のプロフェッショナルメソッド』を読んで

 レジャンドの黒田博樹さん。メジャーリーグから日本のプロ野球に復帰した時には、多いに驚きました。『漢気』がブームになり、大金を捨てて日本に復帰した男が話題になりました。私もビックリしましたけど、お金よりも恩義を大事にしていく姿勢は、美化された日本人そのものだったので、カッコいいなあと思いました。プロはお金が最優先なのですが、それを二の次にして、日本に戻ってきた姿は古風な日本人まさにそのもの。野球だけではなくて、経済やエンタメの分野でも黒田さんの話題が出てきて、本当に衝撃的の出来事だったのだなと感じました。

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辛い経験も糧になる

 黒田さんは、高校時代は控えで、大学時代にプロに注目された選手。そこに広島カープのスカウトが熱心に通ったために、黒田さんが逆指名をしたとか。高校時代の苦汁の時代に、自分をキッチリと俯瞰して観察して、それが大学時代の成長に繋がりました。黒田さんのインタビューを見て見ると、高校時代はとにかく大変で、しんどかったそうです。その経験がプロの自分を支えているとのことで、辛い経験は将来的に自分を形作るものになるなと思いました。高校時代にどうしたいかをキッチリと考えて、そこから大学、プロへと進んだ黒田さん。『漢気』の根本にあるものです。

 

仕事にも必要な気づきの能力 

 プロは厳しい世界なんですけど、その中で黒田さんは勝ち残ってきました。すごいと思うのは、自分を常に変化させてきたという部分。日本時代とメジャー時代には、投球術がまったく異なっています。日本だと、ストレート主体の豪速球主体のピッチングでしたが、メジャーリーグではツーシーム主体の打たせて取らせるピッチングに変わっていました。自分の問題点をしっかり認識して、改善する方法をしっかりと理解する。中々できないことで、仕事に活かそうとしても、難しい。黒田さんがプロとして長寿命だったのは、この気づきの能力が高かったからだと思います。

 

毎日、常に向上心で変化しよう 

 黒田さんがコメントしていたことが、常に向上・変化していくということでした。黒田さんのすごい所は、常に向上して、適応していったという点。メジャーリーグではほとんどの日本人選手が数年でレギュラーから外れていくのに対して、黒田さんは常に第一線で投げていました。ヤンキース時代には、田中将大選手に対してアドバイスするぐらいベテランのメジャー選手になっていました。レベルが高いからこそ、向上心が大切になっていきます。普段の仕事でも十分使える技で、日々毎日練習、向上心あってこそ素敵な仕事ができるわけです。見習う点はたくさんあります。

 

現時点で精一杯努力してやり遂げる

 今の時点で精一杯努力するってすごく大事。黒田さんは、大学時代に成長するために、当時のエースを目標に練習していたそうです。プロでは、巨人をライバルにして、メジャーでは、モンスター級の選手を相手として自分を磨いていった。将来に夢を持つことは大事ですけど、現状で何ができるのか、何だったら自分は一番になれるのかということを考えながら努力するのってすごく大事だと思います。これは、ヤンキースの田中選手も同じで、向上心とともに、自分の決めた場所で精一杯努力するのが大切と話していたと思います。上だけを見過ぎずに、現在の一番を目指していくのが大事だなと。

 

練習という名の積み重ねが大事

 野球選手だと当たり前だと思いますけど、練習することで成長できます。私達も同じで、仕事や趣味も練習することで成長していきます。毎日継続して練習することでアウトプットも質も良くなります。練習は確かに大変ですけど、毎日の小さい積み重ねが自分を作っていくことになるので、とても大切。その積み重ねが「自信」に繋がっていくことになります。根拠のない自信と練習の積み重ねでできた二つの自信があって、初めて良い仕事ができるのではないかと思います。一流のプロ野球選手はその二つを自信をしっかりと持っていて、試合の中で活用できるので一流と呼ばれます。

 

まとめ

 黒田さんの生き様は日本人にかなりの影響を与えたものだと思います。20億円を蹴ってまで、日本に戻ってきたという『漢気』がある選手。引退されましたけど、その考え方は仕事にも活かせると思います。ビジネスの記事などでも黒田さんの記事を見たことがありますけど、練習の取り組み方や人間関係などは大いに参考になると思いました。古風な生き方で、そんな生き方はマネできない!という場合もありますけど、参考にはなるはず。広島カープの成長と共に、今でも息づいている考え方。何か一つでも参考にして、仕事に活かしていければなと。

 

 

時間の使い方が良い人は仕事が忙しくても読書時間を作れる!5つの読書時間の作り方

読書は大切

 読書をすることで、仕事だけではなくて、日常生活も豊かになるとは思います。ドラマの原作を見るだけでも、色んな情報が頭に入っていくのでとても面白い。仕事の場合は、知識がアウトプットに直結するので非常に重要です。

 時間がなくても読書はできるので、上手い読書時間の作り方をしていきましょう!

 

①自分の好きな分野を読む

 自分が好きなことに対しては、無理矢理にでも時間を作るので、自分の好きな分野を読んでみましょう。自然と読書量が増えますし、その知識を仕事に活かせばよいと思います。好き嫌いは読書でも大事な要素の一つです。

 

②隙間時間を活用する

 読書をする時間を細切れで確保していけば、結果的で大きな時間を作ることになります。生活していると、何かしら隙間の暇な時間ができるものなので、その時間を上手く有効活用していきたい。

早朝

 朝早い時間帯は頭がクリアになっているので、読書をするのに最適な時間です。5分早く起きて本を読むだけでも、内容が頭に入りやすくなっているので、効果が高いです。本の内容を頭にインプットしないといけない時に最高の時間帯。

通学・通勤

 通学・通勤の時間は本を読む絶好のタイミングです。時間が限定されている中で読書をすると、効率良く本を読むことができます。時間が限られてないと、ボーっとするだけなので、学校や外車に行く時間を有効活用していきましょう。

昼休み

 昼休みは仕事が一段落した時間になりますが、ゆっくり休める時間でもあるので読書に最適です。一度読んで内容をある程度把握している本を読んで、さらに深める読書をすると効果的に知識を吸収できます。

 

③読書記録をつける

 読書記録をつけることで、読書する動機をつけることができます。動機がないと、本を読まなくなりますし、隙間時間を有効活用しようとは思いませんから。簡単なメモでも十分。最近は読書メーターなどの無料読書記録サイトがあります。

 

④速読で読む

 本屋に行くと必ず見つける、「速読」という単語。その極意は、知識を増やすことに集約されます。知識が増えれば、キーワードだけ追っても内容を把握できますから。好きな分野の本を早く読めるのもそれが理由です。
 
 速読法は二パターンあって、

  •  ひたすら反復して読む
  •  眼球運動などを鍛えて読む

 となりますけど、私は反復が良いと思います。何回も読むことで深く考えることができるようになるからです。

 

⑤毎日1時間だけ確保する

 できる限り、時間は確保するようにしましょう。1時間ぐらいなら確保は可能なはず。早朝、通勤・通学、昼休み、帰宅時などを有効活用していって、読書する時間を可能な限り増やしていくのがベターです。
 
 毎日1時間でも、1ヶ月で30時間、1年間で360時間にもなるので非常に多くの時間を読書に使うことができるようになります。

 

まとめ

 通学・通勤の時間に読書をするのはオススメの読書法です。特に社会人になると、読書する時間が限られるので、会社に行く途中で読書をしていきましょう。仕事に役立つだけではなくて、会話力もアップします。時間が制約されているからこそ読書の効率が上がっていきます。

 

 

仕事で疲れてると何食べても美味しくないー「何を食べたいか、全然わからなくなってしまった」

疲れているときはどこかおかしい

疲れている時には、美味しいけど、一口で食べたくなくなるのは、よく分かります。飽きたのもあると思うんですけど、何かの拍子で、美味しいものも美味しくなくなってしまう。仕事が忙しすぎるとなってしまうのでしょうかね?

hachi-log.hatenadiary.jp

箸が進まない

はち (id:hachi-log)さんの記事で、疲れているのか、味は感じるけど、何を食べたいのか分からなくなってしまったという話です。私も経験があるんですけど、美味しいけど、一口でお腹いっぱいになってしまう。疲れていると思うんですけど、割と摩訶不思議な現象です。

頭と身体が離れている?

身体は食べたいけど、頭は食べたくないってことなんでしょうか?頭が欲しい栄養と身体が欲しい食べ物が違っているために、一口で飽きてしまう。頭には糖分が良いといいますから、食事は少量で、ちょっとしたスイーツを食後に食べたほうがいいのかも。

まとめ

頭と身体が離れていることって、疲れているときにはよくあります。ぼーっとしていて、身体は欲求しているんですけど、頭がついていかない。自分自身が心配になりますが、そんな時には好きなことをしてストレス発散させるのが一番だと思います。

本を読むだけでは仕事に活かせない!読書を活かすための5つの魔法の読書法

間違った読書は悪

 間違った読書をしていると、本を買うだけで満足してしまって、家に本が増えていくだけです。しっかりした読書法を自分なりに確立することで読書そのものが楽しくなっていきます。
 
 仕事に活かせるように読書をすることで、楽しい毎日にしましょう!

 

①読書は「読むこと」が大事

 本は読むことが大切です。読むことで知識を得て、仕事や趣味などに活かしていく。買っただけで満足することがとても多いので、いかにして「本を読む」ということを実践していかないといけません。本があったら速攻で読書をすることが大事です。

 

臨機応変に読む

 どんな所でも読書することで、読書が習慣化されていきます。リビングや自室だけではなくて、トイレや凄い人はお風呂にも置いている人もいます。どんな場合でも臨機応変に読んでいれば、1日にたくさんのページをめくることができます。

 

③本を選ぶ時に、目的を忘れない

 本をただ読んでいても、仕事に活かすのは難しいです。文章を見ているだけで、右から左に抜けているだけ。きちんとした目的を持って読まないと、読書の奴隷になってしまって、本を読んでいるのに何も得ることができなくなります。

仕事

 仕事を目的としてしていくのは長期間継続することができます。ビジネス書や専門書を多く読むことで、仕事関連に知識が貯まっていって、上手く活用することができるようになります。実生活では最強の方法。

ストレス発散

 読書はストレス発散になるので、心が疲れている時にすると、気持ち良くなります。感動したい!という気持ちがある場合に、恋愛小説や青春小説を読むと、心がスッーっとクリアになっていきます。

コミュニケーション(友達付き合い)

 人付き合いで読書する場合もあると思います。友達が読んでいるから、話題についていくために読んでいく。これも読書の動機の一つなので問題ありません。人とコミュニケーションを取るための読書も意外に大切なこと。

 

④家に帰ったときが一番の勝負

 本を読む一番の時期は、本を買って家に帰った時。何かの動機があって本を買ったわけなのですから、家に帰った時が読みたいピークのはず。子供の頃に、ゲームを買って帰った瞬間が一番ワクワクするように、読書も帰宅時に読むのが重要です。

 

⑤頻繁に本屋に行くのがベスト

 近くに本屋があるなら、頻繁に本を探しにいくのがいいです。自分の知らない世界が分かりますし、新作本の情報も自分の目で直接確認することができます。本のアンテナを鋭くしておくことで、読書の目的意識も強くなって、より本を読みたくなります。

 

まとめ

 家に帰った時に読書するのは、読書を習慣化するためにすごく重要な方法です。本は読むことで真価を発揮するので、積極的に本を読んでいきましょう。実際、意外な本が仕事に役立つことがあるので、これだ!と思った本を買ってみるのも良いと思います。

 

読書を習慣にしている人は仕事に余裕が生まれる!読書の5つの活かし方

読書で心を元気にする

 読書をすることで心が豊かになるというのは、昔から割と聞いてきました。知識や自信、対話力を身につけることで、心に余裕を持たせるのは読書の本質の一つだと思います。
 
 心に余裕を持つための読書術を使うことで、元気になりましょう!

 

①読書でストレス発散

 読書をすると気持ちが落ち着いてストレス発散になります。ですが、自分のレベルに合った本を読まないと、逆にストレスが溜まる一方なので本選びは大切です。専門的な本を読むのならまずは知識を手に入れることから始めましょう。

 

②知識を身につけて自分に自信をつける

 何事も「知っている」というのは自信に繋がります。物事を人よりも知っているだけで、人より一歩先を行けますし、仕事や趣味も上手くいきやすい。そこから自信は生まれてきますから、物事について知るということはとても大切なことです。

仕事

 仕事に関する知識をつけると、仕事に活かせるようになります。ビジネス書は数多く出版されていて、自分の業種にあった本もありますから。仕事に関する知識をつけることで、仕事の効率があがり、それが自信に繋がります。

趣味

 仕事以外でも、趣味も大切なもの。プライベートな時間を使って、自分が好きなことをするのは最高のストレス発散法です。趣味の場合は本以外からでも、知識が勝手に身に付きます。趣味が充実していると、精神的に強くなって自信という形で現れます。

資格

 給料アップ、転職、起業などのために、資格を取得するというのはよくあることです。そのために、資格に関する知識を本などから積極的に得ることになります。自分の能力がダイレクトに分かる指標となるので、その知識は一番の自信になっていきます。

 

③読書からコミュ力を得る

 本を読んでいると、知識だけではなくて、ストーリーから人の話し方や人物像などがイメージで分かるので、実際の実生活に無意識レベルで効果があります。ただ、読んでだけでは意味がなくて、積極的に話しかけたりする中で、実践しないと意味がないです。

 

④コミュ力が上がると仕事もできる

 コミュニケーションが取れるようになると、仕事でもホウ・レン・ソウがきっちりできるようなって、問題解決のスピードも速くなるので、仕事で結果が出やすくなります。知識を得て、自信を持って話し合うことで、アウトプットがどんどん出て行きます。

 

⑤最終的には心に余裕を持つ

 読書の最終的な目標は、心に余裕を持つことです。自信をつけて、コミュ力をアップさせて、仕事でも結果を出していく。その段階になると、心に余裕が生まれて、さらなる読書に進むことができます。結果を出すために読書するのではなくて、読書して、その過程で結果が出るようになるのが理想的。

 

まとめ

 自分に自信をつけるために、読書っててっとり早い方法だと思います。知識が貯まっていくので、日常に活かしやすいですし、活かせなくても精神的に強くなれますから。自分の好きな分野から入って、幅広く読んでいくのがいいですね。