人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

読書についてを読んでー『読書・勉強・対話』

 『読書について』は割と有名な本らしい。読書を定義するのは難しくて、何でも読んでいいとは思うけど、勉学・学問・仕事・資格などの意味で読書を使うなら、知識をつけてくれる本を読まないといけない。僕としては、小説や雑誌も読書だと思う。何でも文字を読んで、何かイメージしたり、考えたりすることが読書なんじゃないかと。まあ、本を書いている人からしたら、学問やビジネスにならない本には意味はないというのも分かるけど、ほとんど人は、本好きでない限りそこまで難しい本は読まないんじゃないかと感じる。毎日仕事や遊びで疲れて、専門書レベルの本を読んで微妙にストレスを溜めたくないし。ある程度自分のレベルに合った本を読むのがいいかな。

 

読書について 他二篇 (岩波文庫)


対話・本・思考

本を読むことは対話だという人がいうけど、これって実践するのが難しいと思う。疑問を持って、本をしっかり読んだり、作者の言いたいことを見つけるってしんどいし、ストレスが溜まったりする。国語の時間で習ったようなことを、能動的に行わないといけないので、自分なりの手法を確立させていないと結構辛い。思考力をフルに使って、著者を対話しながら本を読め!というのが、読書の醍醐味の一つなんだけど、そんなフルパワー読書していたら身が持たない。勉強したりする時には思考力をフルパワー、小説とか漫画を読む時には思考力とイメージ力を上手く組み合わせて読むのがいいと思う。読書にはイメージ力が大事だと思う。よっぽどの天才でない限りは。

 

国語・読書・音読

 国語の時間ってかなり音読をしていたと思う。速読の本に書かれていたけど、日本人は国語の授業の影響で、読書する時に頭の中で音読をしているらしい。確かに音読は僕もしていた。音読は無意識に心の中でしていて、そのせいで読書スピードが落ちてしまう。子供の時からの癖になっているなので、中々修正するのも難しい。速読するなら話は別だけど、本をじっくり読むなら、音読は効果的だと思う。自分の声を聞いて、そのページを真剣に読むわけなんで頭の中に残りやすい。子供の頃に音読するのは、言葉や文章を憶えるという意味でよく考えられた方法。まあ、音読はしんどいから、子供の頃は「面倒くらい」と思ったけど、大人になってから割と効果的に感じたから実践してみるといいかも。

 

雑誌・漫画・読書

読書と聞くと、雑誌や漫画は論外と聞いたことがある。読みやすいのはいいのだけど、何も考えずに読めてしまうというのが根拠だと思う。そりゃ、簡単に読めるし、内容は把握はしやすい。けど、本当に好きなら、かなり真剣に読んで、趣味の幅を広げたり、コミュニケーションのための知識獲得や映画に似た感情の高揚感なんかが出てきたりする。割とそれって大切なことで、活字ばかりの文章だと、好きな人はいいけど、僕だったり飽きたりするから、漫画や雑誌を読んだりする。意外にそこで獲得した内容が、仕事のときにアイディアになったりするから面白いのだけど。子供の時は、小説など活字を読みなさい!と言われたけど、大人になってから、特にストレスが溜まった時には、漫画や雑誌の内容が頭に浮かんだりするんだよね。

 

雨上がりの印刷所を読んでー『印刷所・就職・未来』

 印刷をテーマにした面白い作品だけど、若者が陥る、社会の現実や厳しさが込められていて、結構面白かった。印刷業界の専門用語が飛び交うけど、印刷って奥深い世界。当たり前のように僕たちは書籍や雑誌を読んでいるんだけど、紙の媒体には印刷時にすごく細かく考えて仕事しているという様子が伝わってくる。技術進化で電子書籍も出てきていて、紙媒体の売上は下がっていると聞くし、印刷業界は時代の転換点に立たされていると思う。その中で印刷業界の人に何ができるのか?というテーマも含まれているとは思った。主人公は20代ぐらいで、3年で職場を辞めてしまうけど、今の時代には色んな経験を積んでいくのも悪くない。よっぽどメンタルが強いか、専門分野を持っていないと厳しくなっているからね。

 

雨あがりの印刷所 (メディアワークス文庫)

 

『なにかのご縁』を読んでー『大学生・縁・うさぎさん』

 うさぎさんが『縁』を繋ぐ神様というのは意外だが可愛かった。大学生生活の中で、縁を見つけて、縁に振り回される主人公とうさぎさんの組み合わせは印象に残る。神のことを神様というように、うさぎもうさぎさんと呼ばないといけないみたい。うさぎさんの性格は『神様の御用人』の黄金に近くて、食事にうるさかったり、鍋という言葉に憶えたりと、人間らしくも、うさぎとしての現状をきちんと把握してる。大学生が主人公で、最近流行っている、人間と神様の物語となっているので、感情移入はしやすい。どちらかというと、恋愛寄りとなっているけど、主人公の恋愛は薄め。分かりやすい展開だけど、主人公とうさぎさんの立っていて、読んでいて楽しい。『神様の御用人』を読んだ時にも思ったけど、神様を動物なり人間なりにイメージ化して、さらに人間味を出すと物語が面白くなると思う。人の『縁』が実際に見れたりすると、悪用する人間が出てくると思う。人の縁が見えるという特殊能力持ちの主人公だけど、異世界ものみたいに無双する話ではなくて、自分の出来ることをしっかり実践していくというのは、この手の特徴だと感じた。表紙の絵が可愛くて、ジャケット買いする人もいるかもしれないね。

なにかのご縁―ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る (メディアワークス文庫)

 

螺旋の手術室ー裕福な家庭なら家族のレールに乗ってもいいのでは?

 家族って何だろう?と思った物語。主人公が医者、両親も医者というサラブレッドなんだけど、長女の行動ですべてが狂い出してしまう。別に長女が悪いわけじゃないんだけど、父親への反発から、大学の法学部へ進学してしまう。医者になっていれば、この悲劇は回避できた可能性は田買うと思うんだけど。長女の義母が家柄がすべて的な思考がなくても、回避できたかもしれないし、何にしても父親と母親と同じ分野なら秘密も隠せたかもしれないな。親への反発って、大学生ぐらいまではあったりするけど、社会人になったり、結婚したりするとガラって変わるものだから、長女も兄と同じような医者に進めば良かったと、読んだ後何回も思ってしまった。両親が医者で、経済的・社会的にも裕福なはずで、兄は私立の大学の医学部に進学していたぐらいだから、教育に関しても熱心だった。こういう、親へのちょっとした反発から、家族が不幸になる話はちょっとキツい。しかも、ラストのどんでん返しから、兄が家族と縁を切ってしまって、それを長女がまったく知らないという状況になるから、兄と長女の絶縁の可能性も高い。長女は何も知らないけど、悲劇の根本の原因が自分なのも嫌に思った。長女が子供を産んで、落ち着いてからすべてを暴露してもいいと思うんだけどなあ。

 

螺旋の手術室 (新潮文庫)

 

観るのが楽しい映画ー邦画や洋画、アニメ映画も集中して観ると発見があるのでは?

 映画は比較的よく見る方だと思う。GWや年末年始には3本ぐらい観てしまうし、一年に10本近く観てることになる。趣味が映画というと、年間数十本ぐらい観ないといけない気がするから、趣味は映画というには少ないと思う。しかも、アクションやドキュメンタリー、アニメなんかを観るから、結構偏ってる。ただ、観る時にはかなり集中して観るから、色んな知識がついて、関連づいて、観終わった後には結構考え事をすることが多い。邦画、洋画、アニメ映画なんでもいいのだけど、無駄な時間なようで、無駄なんかではなく、ちょっとした自信もついてきたりする。映画こそ教養!!といったことは言うつもりはなくて、観て楽しいから、映画館で集中して映画を観るのはいいですよと言いたいと思っている。確かに1800円は少し高いけど、レイトショーとか安く映画を観れる日を活用することで、結構な数の作品を楽しめる。僕の場合は、飲み食いは観賞中はしないし、観る前や、観た後に御飯を食べたりする。トイレを気にする必要もないし、映画に集中できる。まあ、映画館からしたら、ドリンクやポップコーンは収入源なんだと思うけど、何回か途中退室した記憶があるから、買っても映画が始まる前までに食べ終わってしまうのは僕の現実。

 

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映画の『吹き替え』と『字幕』ー家で作業する時には『吹き替え』がいいのでは?

 吹き替えと字幕は映画好きには議論になる。吹き替えで観るとどこかバカにされたように見られるけど、字幕だと内容について深く話せたりする。別に僕はどちらでもいいし、レンタルビデオも吹き替えで観る回数が多かった僕としては、字幕<吹き替えという構図が、観る回数といった意味では成り立ってしまう。気楽に見るなら吹き替えで、集中しなくても観れるから至って楽。子供の頃は英語が意味不明だったし、字幕で観るよりも吹き替えが楽しく観れたし、感情移入もしやすかった。大人になると、色んな知識がついてしまうために、吹き替え字幕論が出てきてちょっと怖い。英語を勉強したり、海外の役者の演技を見たりするなら字幕がいいし、作業しながら見たり、画面の内容をより詳しく見るなら吹き替えという使い分けがいいと思うのだけど。僕は、作業するときに吹き替えで映画を見る。ブルーレイやDVDを観る時には、最初は字幕でしっかり集中して観賞する。その後は、作業する時に流す。内容は頭に入っているし、気楽にサクサク見れるからオススメの方法ではある。字幕はしっかりと時間を取って観ないと頭に入り難いから、時間がある人向けなのかもしれないなあと思う。

 

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若者の転職調査について考えてみた

 若い人が転職したいと思うのは何となく分かる。人間関係だったり、仕事のやりがいが原因なような気がするし、今はある意味で転職しやすい時代になったと思う。転職って環境の大変換になるから、覚悟がないとしんどいけど、若い人が覚悟するぐらい職場の環境が悪いというのもあるのかもしれない。

 

this.kiji.is

 

 転職って活動も大変だけど、次の職場で上手くやっていけるかという不安もある。特にブラック企業に勤めていると、視野が狭くなっているから、不安だけが増大ということもある。若いと選択できる企業も多いから、職場が嫌になったら転職はいい考えだと思う。
 
 
 「転職するかも」と答える若者が増えたのは、ネットの普及もあったりする。全然違う業界の内情がまとめサイトツイッターから知ることができたりするし、一生で一つの企業に勤めるということに対して、疑問を持って自分の将来について考えたりした結果、『転職』という選択肢が増えた。

 

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 転職したいのはいいけど、資格や職歴がやっぱり大事になるから、いまの職場が最悪でない限りは、勉強や経験を積んでから転職をした方がいいと思う。理想は徐々に大きな企業に転職しているって流れなんだけど、そのためも資格や職務内容が大事になるから、そこはしっかりと考えるのが無難。

中学生のときに感じる『勉強する意味』について考えてみた

 勉強って強制的な意味で使われることが多いと思う。親や先生から「勉強しろ!」といわれ続けてからこその呪縛。でも、別に勉強なんかする必要はない!とは言いきれないのが現実。ある程度の学歴があれば、割といい企業に入れたりするし、職業の幅が広がるから、学歴って大人になってから実感する資格のような気もする。

 

www.kobetsu.co.jp

 

 中学生の時には、『勉強する意味』というのは考えたことがある。数学とかは好きだったらから、音読する国語とか暗記が多い社会とかについて、嫌だなあと思った。まあ、進学のためには必須だからある程度は勉強するけど、大学進学や就職という、目に見えた結果が見えない分、継続するのが難しいのも勉強のある意味でのデメリットの一つ。
 
 
 別に絶対に勉強する必要はなくて、手に職をつけて生きていくとか、新しいビジネスを考えたり、株式投資でお金を稼ぐというような具体的なビジョンがあればいいと思うけど、大抵は勉強が嫌という理由で、「勉強する意味」について考えてしまうのが現実かなと。

 

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勉強することが楽しければ、勉強の意味についてはあまり考えりしないと思う。勉強すればするほど点数が上がって、親や先生に褒められて、依怙贔屓されるようになれば、嫌な気分はしないから。勉強の義務感を無くすには、親や先生がテストの点数についてもっと寛容になればいいんじゃないかと感じたりもする。
 
 
 子供の頃って、何でも褒められるとやる気になって、すごく満足感が出てくるから、褒めて伸ばすって大事だと思う。だけど、親が高学歴で、子供にすごく期待している家庭ならそうは上手くはいかなそうではある。僕も数学で90点取って怒られたことがあったらしいから、そこら辺は理不尽。まあ、そんな記憶もいい思い出になるかもしれないけど、それがコンプレックスになってしまう可能性もあるから難しい。

大阪にある、『梅田』が複数ある梅田ダンジョンについて

 大阪の梅田。地下街はダンジョンになっていて、初めて来た人は迷いやすい。梅田駅は複数あって、『阪急梅田』、『阪神梅田』、大阪メトロ『梅田』『東梅田』『西梅田』と、待ち合わせをしたら、間違いなく会えない。待ち合わせの場所は、具体的な場所を指定するのが基本。

 

nlab.itmedia.co.jp

 

 スマホ、携帯電話がない頃ってすごく大変だったと思う。関西圏に住んでいるならいいのだけど、それ以外の地方から来る場合は『梅田』と言っても分からないから、ほぼ出会えない。携帯がないから、相手の様子も分からないので、ますます出会いが困難に。
 
 
 私だったら、阪神の『梅田』かなあ。大阪に住んでいる人なら他の場所もありだけど、他の土地から大阪未体験の友達が来るなら、大阪駅から近いこの駅。阪神タイガースファンの御用達の私鉄だけど、近くに阪神・阪急百貨店があるから分かりやすい。

 

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 梅田の地下街はただでさえ、長くて迷いやすいのに、今は北ヤード開発で工事中になっている部分がある。しかも、標識がない地下街も基本なので、イマイチ自分の場所が分かり難くなっている。大阪に行く時には、梅田ダンジョンで友達と話題になったけど、初心者には難しいよね。
 
 
 標識に梅田とか大阪とか書いているけど、非常に分かりにくい。何回も行って慣れないと。新宿よりはマシだと思うけど、広く伸びていて、B1FとB2Fの区別が曖昧(所々でなだらかな坂があるため)になっているから、ダンジョンという言葉は中々のチョイス。
 
 
 僕が思うのは、リンクの漫画で、『USJ帰り』で泉の広場にはいかないと思うんだけどね。大阪駅から遠いし、そこまで歩かないとは思う。まあ、マニアックなお店があったりするから、そこに行く人だったのかも。
 
 
 それに、友人はどこに行ったのだろう?見た感じ、友人も同意しているので、梅田が複数あるというのは分かるとは思う。どっちも大阪をあまり知らないなら待ち合わせは『大阪駅』にするだろうから。まあ、大阪駅も広くて、出会えない可能性もあるわけなんだけど。
 
 
 いつの間にか、『梅田ダンジョン』が有名になっているのは不思議な感じ。何回も開発が行われたからこそ、これだけ長く迷いやすい地下街になったという経緯もあるのだけど、JRと私鉄の大きな駅が近くにあるからこそ出来たとも言えるかなあ。 

『ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~』を読んで

 読んで感じたのは、本なりモノなりを他人から奪い人って怖いってこと。しかも、そういう人は頭も良くて、徐々に追いつめていったりするから手に負えない。まあ、現実社会でもあるかもしれないけど、ドラマや小説などで見てイメージしてしまうと、かなりの恐怖がある。そんなのが肉親だったりするって恐怖でしかない。

 

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)

 

 古書ってそんなに良いものなのかなと思う。古くて、少し汚れているから読むのに躊躇してしまう。古書好きな方には申し訳ない。少し潔癖なところがあって、ブックオフでも躊躇するときが多々あるし、僕は本は新品で欲しい。だけど、文学が好きな人は、古書が好きで集めていたりする。電子データなどを上手く活用できればいいのだけど。
 
 自分にとって、価値のあるものは、他人にはゴミみたいに思えてしまうこともある。僕なんかは、太宰治などの国語の本で紹介されるような作家は、岩波文庫とかを見て満足するんだけど、本気で好きな人は、初版本とか実際に作家が触った本に価値を見いだすはず。人によりけりだけど、それで人に恨まれたりするのは勘弁。僕も電化製品とか理系の専門書にはこだわりがあったりするだけど。
 
 人って自分に価値があると思ったモノに対しては、異様な執着を持つことが結構怖いと感じた。作中でも、本を手に入れるために、多くの人生を狂わせたり、自分の後継者を作るために愛人を作ったりと、やっていることが極悪な人物が出てくるけど、執着って視野を狭めたりするから気をつけないと。他人から見たら、まったく価値を見いだせなかったりするものだったりする。
 
 自分のことを有能だと思っていて、その血を残すために、妻以外に愛人を作るのというのは、僕には納得できなかった。やっぱり、能力がある人だと有能な後継者が欲しくなってしまうのだろうか?十分裕福なのにも関わらず。まあ、こういうキャラって、色んな作品にも出てくるけど、奥さんの気持ちになったら可哀想すぎる。そりゃ、歪んでしまうのも仕方がない。
 
 シリーズ6巻目だけど、古書ってそんなに面白いかなと思ってしまった。人によって価値観が違うから、人から見たら無価値でも、本人からしたらとっても価値のあるものってある。まさに趣味がそれだけど、僕も自分が好きなことに関しては、何時間でも話していられすし、古書を語り出したら止まらない栞子さんの気持ちは分かるなあ。