人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

感想

仕事ができる人はすごいと思うけど、努力以外に人間関係の兼ね合いもあるから真似は難しいー『ラッシュライフ』と『嫌われる勇気』を読んで

伊坂幸太郎さんの『ラッシュライフ』を読みました。4人+1人の主人公がいて、それぞれが絡み合いながら、伏線が回収されていくのが気持ちよかった。人間にとって本当に大事なものは何かを考えさせてくれます。ダークな雰囲気もありますけど、読んだ後には…

『遠距離恋愛』と『環境の変化による別れ』について考えてみたー『イニシエーション・ラブ』を読んで

イニシエーション・ラブは恋愛小説で、最後のどんでん返しがすごいと評判でした。読んだ感想としては、確かにビックリしましたけど、それ以上に遠距離恋愛になると、人って変わってしまうのだなあと感じたりも。静岡と東京の間でやり取りされる話なわけです…

『今の探偵小説』と『昔の探偵小説』について考えてみたー『探偵・日暮旅人の探し物』を読んで

最近は探偵が活躍する小説は読んでいなかったのですが、今回読んでみた、『探偵・日暮旅人の探し物』は現代チックな探偵で少し驚きました。トリックよりも、個人の能力・まわりの環境・人間関係に重点が置かれていて、時代は変わったなあと感じました。2000…

表紙のデザインが綺麗で可愛いけど、内容には不穏な空気も漂う小説ー『探偵・日暮旅人の探し物』を読んで

久しぶりに探偵物の小説を読みました。五感を視覚以外を失った探偵が出てきて、事件や問題を解決していきます。読みやすかったですし、表紙のデザインもイメージに合ったのもあってスラスラ読めました。今日は、少し変わった探偵小説のご紹介です! 探偵・日…

人の夢をテーマにしたファンタジー小説ー『神様の願いごと』を読んで

あやかしや神様が出てくるファンタジー小説なんですけど、世界観が広くなくて、ある街を舞台にして物語が進みます。神様は夢の神様で、夢を持っている人を大好きなんですけど、そんな中、主人公の『千世』は夢を持たない女子高生として物語に関わっていきま…

ゴールデンスランバーを思い出すぐらい伊坂イズムがたっぷりー『キャプテン・サンダーボルト』を読んで

本屋で平積みしていたので気になった作品でした。私の好きな伊坂さんの作品でもあり、阿部和重との合作でもあります。逃亡劇と戦隊ヒーローがテーマなのですけど、色んなキーワードが散りばめられていて、読んでいた楽しかった。主人公サイド・追ってサイド…

自分の世界を広げる5つの方法とは?-『神様の棲む診療所』の感想

お医者さんが故郷に帰って、神様との交流を通じて変わっていく話でした。沖縄が舞台で、その土地特有の神様が出てきます。主人公の比嘉篤がどんどん変わっていって、カ可愛い神様と話していく心温まる物語です。現実主義者の篤が変わったのを見て、「自分の…

【ブログ・感想】「読書という病」ー本って親が読書好きだと割と巡り合いやすい

本を読むことが読書だと思うんですけど、読むことばかり気にしていると、読書しなくては!という脅迫概念に取り付かれたりします。気楽に気楽にと思うのですけど、読みたいと思う心が逆にプレッシャーになってしまって、読書する自体が怖くなってしまうこと…

【読書・感想】出雲のあやかしホテルに就職します 硝子町 玻璃

子供の頃から「幽霊」が見える女子大生の時町見初。就職活動が上手くいかない中で、大学センターから、出雲のホテルへの求人票が紹介されます。そこは幽霊が出ると噂のオバケホテルなわけなんですが、「妖怪」や「神様」たちが宿泊する中で、見初が自分の能…

【読書・感想】『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』の5つの面白いポイント

人間が住む世界から、かくりよに嫁に来た主人公・葵。鬼である大旦那との生活。老舗宿でのドタバタコメディグルメ小説。 時々、冷酷で怖いあやかしの本性などが出てきて、葵が命の危機に晒されます。そんな中で、武器である『料理』であやかしの世界を生きて…

【読書・感想】『東大首席が教える超速「7回読み」勉強法 山口真由』ー本を読みたいなら流し読み

タイトルで買ってしまったビジネス書・勉強書です。結構、売れているようで、文庫版も出版されています。ビジネスマンだけではなくて、学生にも人気かもしれませんね。東大・主席・弁護士と並んでいたら、買っちゃいます……。 今までも、東大出身の方で勉強本…

【読書・感想】『幽遊菓庵〜春寿堂の怪奇帳〜』をあらすじ・内容を読んで感じた3つのポイント

はじめに 和菓子がテーマで、登場するあやかしも個性的でした。文章も論理的な部分もあって、ミステリとしても面白い。 シリーズは5巻+外伝1巻と人気作になっています。私は1巻を読んでから、面白くて、一気に全巻一気に読みました。 幽遊菓庵 ~春寿堂の怪…

【読書・感想】『君は月夜に光り輝く 佐野徹夜』ー発光病に侵された女性 高校生の恋物語

はじめに 本屋さんでも大きく広告されていた小説。大切な人を失った男子高校生と、発光病と呼ばれる致死率の高い病気に侵された女子高生の恋の物語。 全体的に優しい雰囲気なんですけど、登場人物がどこか壊れていて、普通でない行動をしたりしまう。 余命幾…

【読書・感想】『ノルウェイの森 村上春樹』ー学生の時には難しかった話

学生時代に読んだ村上さんの小説。学生時代には、文学的すぎて理解できませんでした。有名な作品ということで、読んでは見たのですけど、中々に難しい。恋愛が一つのテーマなんですけど、その中で主人公の葛藤や悩みには共感しにくかった。精神的な年齢が高…

【読書・感想】『陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎』ー4人の銀行強盗の話

コメディ色の強い伊坂さんの作品です。4人の特殊能力を持った銀行強盗の話で、伊坂リズムがてんこ盛り。読みやすくて、面白い小説です。特殊能力と言っても、戦闘能力ではなくて、嘘を見抜けたり、時間が時計も見ずに正確に分かったりと、他に活かせそうな能…

【読書・感想】『週末陰陽師 ~とある保険営業の来世サポート~ 遠藤 遼』

週末陰陽師 ~とある保険営業の来世サポート~ (SKYHIGH文庫) posted with ヨメレバ 遠藤 遼 三交社 2017-09-08 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 あらすじ 楽しく生命保険がわかっちゃう!?平日は冴えない保険営業、週末は天才陰陽師のオカルト×…

【読書・感想】『ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎』−国家権力からの逃走劇

ゴールデンスランバー (新潮文庫) posted with ヨメレバ 伊坂 幸太郎 新潮社 2010-11-26 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 ▼濡れ衣で首相殺害の犯人された主人公の逃亡劇。日本国民からターゲットにされて、逃げ切るドキドキ感がありました。序…

【読書・感想】『ひとり旅の神様 五十嵐雄策』ー思い切った一人旅で人生を豊かに

ひとり旅の神様 (メディアワークス文庫) posted with ヨメレバ 五十嵐 雄策 KADOKAWA 2017-01-25 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 神崎結子・OL。ひとり暮らし、彼氏なし。とにかくとことんついてない。上司からは小言の連続、後輩はいまいち…

【読書・感想】『図書館は、いつも静かに騒がしい』ー図書館が舞台の人情ドラマ

図書館は、いつも静かに騒がしい (SKYHIGH文庫) posted with ヨメレバ 端島 凛 三交社 2017-07-10 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 あらすじ 就職活動で挫折し、半年間ひきこもっていた23歳の菅原麻衣。偶然見つけた区立詩島図書館の求人に応 …

【読書・感想】『ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎』ー伊坂さんの書く「権力」ってすごく怖い

ゴールデンスランバー (新潮文庫) posted with ヨメレバ 伊坂 幸太郎 新潮社 2010-11-26 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 あらすじ 衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺は…

【読書・感想】『魔王 伊坂幸太郎』ー『モダンタイムス』の前日譚

魔王ってタイトルだけど、何が魔王なんだろうと考えました。反アメリカが叫ばれる世界という設定の中で、それに少しだけ立ち向かう主人公が出てきます。展開的には、伊坂さんらしくて、結局敗北してしまうのですけど、それが後半のストーリーに繋がっていき…

【読書・感想】『神様の御用人 浅葉なつ』ー日本書紀や古事記について知りたくなる小説

神様も人間みたいな側面がある。そんな想いにさせてくれた小説でした。主人公もフリーターですけど、元社会人野球選手という背景がある分、感情移入ができます。 神様の御用人 (メディアワークス文庫) posted with ヨメレバ 浅葉なつ アスキー・メディアワー…

【読書感想】『容疑者xの献身 東野圭吾』ーガリレオの人間性が一気に出てきた小説

東野圭吾さんの代表作、『容疑者xの献身』です。第134回直木三十五賞受賞作であり、使われたトリックから、本格ミステリかそうでないかがミステリ作家からも議論を呼びました。湯川先生ことガリレオ先生と、湯川の盟友の数学者・石神との対決がメイン。ガリ…

『図書館戦争 有川浩』読書感想ー恋愛要素とバトル要素が絡み合った小説

有川浩さんの人気小説、『図書館戦争』です。恋愛要素とバトル要素が絡み合ってかなり面白い作品となっています。自衛隊をモチーフにしている図書隊の活躍は男子向け、主人公でヒロインの郁と鬼教官の堂上との恋愛が女子向けなんだと思いました。 図書館危機…

『どちらかが彼女を殺した 東野圭吾』のあらすじと感想ー加賀シリーズで犯人が最後まで分からない小説

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 講談社 1999-05-14 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 OLである和泉園子は、ある日路上で絵を売っていた佃潤一と恋に落ちる。しかし親友である弓場佳代子に潤一を紹介して…

【読書】『悪意 東野圭吾』あらすじ・感想ー加賀が登場する人の恨みや嫉妬をテーマにした話

悪意 (講談社文庫) posted with ヨメレバ 東野 圭吾 講談社 2001-01-17 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 人気作家が仕事場で絞殺された。第一発見者はその妻と昔からの友人。逮捕された犯人が決して語らない動機にはたして「悪意」は存在する…

【読書・感想】『いま、会いにゆきます 市川拓司』ー男女愛、家族愛をテーマにした小説

いま、会いにゆきます (小学館文庫) posted with ヨメレバ 市川 拓司 小学館 2007-11-06 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 話題になった恋愛小説です。主人公の秋穂巧と息子の佑司の元に、死んだはずの妻の秋穂澪が戻っていき、短い間ですが再…

【読書・感想】『週末陰陽師~とある保険営業のお祓い日報~ 遠藤 遼』ー保険営業と人助けがメインな話

週末陰陽師~とある保険営業のお祓い日報~ (SKYHIGH文庫) posted with ヨメレバ 遠藤 遼 三交社 2017-04-10 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 陰陽師を題材にした小説で、面白かった。主人公の小笠原真備、姉弟子の御子神ゆかり、式神の梨華、そ…

【書評・感想】『オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎』ー伊坂さんのデビュー作で、不思議な島の話

オーデュボンの祈り (新潮文庫) posted with ヨメレバ 伊坂 幸太郎 新潮社 2003-11-28 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 伊坂さんのデビュー作。ある独特な環境での島での物語。日本の法律があまり通用しない、日本ではない島。ある事件から逃…

【書評・感想】『ビブリア古書堂の事件手帖 三上延』ーヒロインの栞子さんは将来母親と同じ道を歩みそう

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫) posted with ヨメレバ 三上 延 アスキーメディアワークス 2011-03-25 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 鎌倉にある古書店が舞台の小説です。美人の店主とアルバイト…