速読法が活気づいているわけとは?
速読法ってすごい人気。
本屋に行くと、数十冊はある読書法。
昔から疑問だったけど、
なぜこの手法は人気なのか?
早く読めても内容理解できないと
意味ないじゃん!と思っていました。
ちょっと今日はこれについて考察します。
★★★
海外だと、速読法は人気というか、
イベントの一つになっているようです。
専門の大会が開かれていて、
如何に早く読んで、内容を理解しているかと
いうことが競われています。
この大会の結果が、
ビジネスに応用できるかはわかりませんが、
海外では人気みたいです。
日本でも大会みたいなものはあるようで、
1位になったという人もいるそうです。
速読の本の著者がそうである場合が多いです。
これが曲者で、
それらの大会は
速読=ただ早く読む
ということになっています。
★★★
速読の本を読んで見ると、
「確かに早く読めるけど内容は理解しているとは言い難い」
という意見が多かったです。
専門の方法でトレーニング。
視野拡大とか、目を速く動かすとか
そういう訓練だけだと、早く読めるだけで、理解にはほど遠い。
考えてみると、そりゃそうで、
まったく知らない分野の本とか、
早く読んでも、理解できるわけないですから。
じゃあ、本当の速読とは何なのか?
★★★
速読のやり方は、
「最初の3冊ぐらいは初心者向け」の本を読めということ。
英語なら英語、
数学なら数学、
小説なら小説と、3冊ぐらい簡単なものを読むといいです。
速読とは、本質を言ってしまえば、
知っている単語をかき集めて、
それらを自己流で再構成すること。
もっと言えば、自分の中の常識だけで、
理解するということです。
だから、知っている単語数が少ないと、
理解できないですし、
知っている範囲のことでしか内容把握できません。
資格試験とか最たるもので、
速読で勉強するのはいいのですが、
まずは初心者向けの本で、単語を勉強するといいですよ。
単語といっても、専門用語のことで、
その業界でしか使わない言葉とかありますし。
小説の場合は、ベストセラーをオススメしますね。
ベストセラーは大勢に売れているので、
みんなが読める単語で構成されています。
専門用語が多いと中々売れませんし、
小説を速読でいっぱい読みたい!と思っている方は、
売れている小説を読んでいけば、自然と速読できるようになります。
★★★
ここまで速読が活気づいてるのは、
せっかちな人が増えたからでしょう。
本は読みたいけど、時間をかけたくない!
てっとり早く本を理解したいなど、
簡単に楽に本を読みたい人が多くなったんでしょうね。
そういう意見は、
なんとか大学生の中でも聞こえてきて、
とにかく、楽に簡単に本を読みたいという人が増えました。
本来はじっくり読むのが本なのに、
時代は変わるものです。
★★★
はっきり言うと、
速読法の本質は、知っている単語を増やして、
そこから、難しい本に移るということ。
決して、楽をするために読む物ではないです。
しかしながら、時代がそれを許しませんし、
仕事でも1ヶ月で結果を出すことを要求されることもままあります。
時間との戦いがビジネスとなってきているので、
速読もそれに応じたスキルみたいなものになってきているんでしょうね。