人生のおつまみ

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リアルな物理学を適用すると漫画はつまらなくなる?

□漫画・アニメの面白さと物理学

よく漫画にリアルな物理学を適用しろよ!!って意見を見ます。ワンピースとかドラゴンボールとか、リアルな学問を適用したら、絶対つまらなくなる。だって、人間が数千年、数万年生きてきてこられたのは、物理学や化学、生物学の本質に沿ってきたからです。理論が不明でも、体験として積み重ねたことがそのまま今の世界を作っている。

 

漫画とかアニメは、その世界観をぶち壊せますけど、それは現実では不可能ですからね。ワンピースのエネルの電撃をゴム人間のルフィが完全に防ぐというのが現実では無理がありますし。絶縁体といっても、抵抗があって、それが熱エネルギーに変わります。あれだけの電撃というか雷ならあっという間にやられますし、その辺は漫画だからこそできること。

 

ゴム人間と言っても、食事もして人と話したり、戦闘中に思考もしていますから、ゴムだけでできてないのは確か。食事でエネルギーを摂取しているわけで。他にも実際の物理学に従うならば、エースの火拳の炎に体は耐えれないはずですし、耐えたとしても、普通の皮ではない。それにロギアの刀や銃弾が貫通して無効化されるというのは、体が炎というちょっとわからない説明ですし。体を構成しているのが炎なら、人間の体を保てないはずなんで。

 

だからこそ、物理学をリアルに適用すると漫画・アニメはつまらなくなります。物理がここまで発展してきたのは、測定機器や機械などの人間が作ったモノの存在が不可欠。体を鍛えて体が伸びたり、かめはめ波を撃てる「リアル」とはかなりの距離感があります。私は漫画とか好きですけど、だからこそ、「リアル」な物理学は適用せずに、少しだけ、理論だけ、現象だけ借りてくるというのが一番かなと。