ドラマ相棒について 反町さんが悪いわけではなく、無難な展開が意味無し
こんなニュースがありました。
反町さん、もしくは脚本がダメなせいで相棒の視聴率が下がっている。
15%は十分誇れる数字ですし、何がいけないのか。
まったくもって意味不明。
テレビサイドとしては、視聴率が20%は欲しいのでしょうね。
これまでずっと上り調子か安定的な視聴率できましたから、
『相棒』が変わった新シリーズは是が非でも上げたい。
そういう思惑がある。
しかしながら、フタを開けてみれば遠く届かない。
20%は今の日本のテレビ界では相当キツい。
特番なら話は別ですけど、連続ドラマでは。
半沢やミタのように単発ではなくて、長期シリーズはダレる。
とは言っても、十分高視聴率。一体何がいけないのか。
1つは、高視聴率に慣れてしまったこと。
テレビ、視聴者どちらとも、安定したからこそ数字が上がらなくなってしまった。
水戸黄門のような時代劇のように、安定しているけど飛び抜けない、
そういう番組になったんですよ。
もう1つは、相棒がブランドになってしまったこと。
相棒=ドラマではなくて、相棒=優良なコンテンツになりました。
ただのドラマではなくて、お金の稼げるそんなドラマ。
だからこそ、もっともっと視聴率を稼いで高く売りたい!
その気持ちがあるからこそ、15%という視聴率で焦っているんでしょうね。
私は、やっぱり無難な展開があるからでしょう、視聴率が下がっているのは。
昔というか、シーズン1から4あたりまでは、意味不明な動機たくさんありました。
常人では理解できないからこそ、常人ではない右京さんが戦う。
そこに相棒が加わって戦っていくという図式。それが相棒だったはず。
今の相棒は、「ただの普通の刑事ドラマ」
犯人の動機もありきたりで、到底見れた物ではない。
オチが予想できるんですよ。確かに安心できますけど、
ハラハラした気分がない。
亀山君が相棒だった頃は、北海道に出張みたいなこともあって、
割と変化球を狙っていました。
それが今はずっとストレートばっかり。
相棒らしい『犯人』がまったく出てこなくなった。
これは安定したコンテンツになったからなんでしょうね。
昔のように尖ったセンスで貫くと、視聴者から苦情が殺到するでしょうし、
とても放送できない。
私が怖かったのは、亀山君の大学の友達の話。
検事が裏でどんどん犯罪をしているという事実が
見ていた当時は衝撃的でした。
ライバルでもあり、友達でもあった検事の犯罪。
すべてが猟奇的で、当時はそれが許された。
しかし、今はダメ。
小説も段々無難な、優しい小説が売れています。
尖ったストーリーもありますけど、今は無難が一番ということ。
かなしいですけど、相棒は今はそういうポイントに来ているんですよね。