人生のおつまみ

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大企業に所属していると、転職した時にギャップで病む

大企業病という病気。大企業から中小企業に転職した人が受ける病気?らしいですが、実際には、大企業と中小企業とのギャップで苦しむことです。これは考えると当たり前で、大企業は資本があり、取引している企業も大きな企業が多いですけど、中小企業は大企業と比べて役割分担が粗く、転職前よりも個人が行う仕事量は増えます。特に、大手メーカーなどに勤めていた技術者がカルチャーショックを受けるぐらい。大企業なら自分の専門の仕事だけをしていると評価されていたのが、中小に行くと、書類作成、営業も仕事に加わって自分のスキルを活かしにくくなったという話を聞いたことがあります。

大企業は役割分担がハッキリしていて、技術者は自分の仕事に集中できます。専門の課が別れているので、自分の領域以外の仕事は専門の課に回して仕事をしてもらえますから。しかし、中小に行くと働いている人の数も違うわけで、一人当たりの仕事の量と役割が変わってしまいます。そのギャップで病んでしまう人がいるのは仕方がない。

大企業病というのは、中小企業の方から見たら、「ネームバリュー」に頼って甘えている人に見えるでしょうね。技術職では実験装置や材料、ワークステーションなど幅広い機器を使えたりしますが、転職すると使える機器の違いに愕然とすることもあるでしょう。営業だと大企業で働いている時には、簡単に会ってくれた取引先が、転職した途端冷たくなったと聞いたこともあります。取引先から見たら、大企業と付き合いがあることが大切で、営業マン個人には興味もないということなんでしょう。

よっぽどの信念と気合が無い限り、大企業から中小企業に行っても失敗するかもしれません。大企業にいると、非常に多くの目に見えないサポートがあります。それを当たり前と思って、変に自信をつけてしまうと失敗してしまいます。大企業は伊達ではないということ。知り合いの中小企業経営者の息子さんと話をすることがあるんですけど、大企業とはまったく違うモチベーションで、とても仕事に厳しい。大企業とは安定度が全然違うので、毎日過酷とのことでした。大企業に長く属していると、自分の実力を的確に見抜けなくなる可能性がありますね。