人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

Key作品の『AIR』は親子愛・日本史・宗教・SFなんかの広い知識があるとすごく感動する

僕はアニメヲタクではないのですけど、Key作品のAIRという作品が好きです。元々、ノベルゲームで、長い話なのですけど、親子愛・日本史・宗教・SFのちょっとした知識があるとすごく深く楽しめることができます。僕が小説を読むようになったきっかけの作品なんで思い入れがすごくあって、このネタを話したくなりました。

簡単に言うと、

  • 翼人(宇宙人のような存在)の魂を受け継いだ女の子『観鈴』がヒロイン
  • 翼人と中の良かった侍と法術師(一種の魔法使い)の子孫が主人公の『往人
  • 観鈴』の叔母で、本当の意味で『観鈴』のお母さんになる『晴子』

がこの物語の主軸となります。親子愛を一つのテーマとして、物語が進んでいきます。ノベルゲームですけど、音楽が最高で『鳥の歌』と『青空』という曲が話を盛り上げてくれます。

AIRは人によっては理解が難しいみたいですけど、恋愛ではなくて、親子愛にテーマを持ってきたのがその原因かなと思います。中々本音で語りあえない親子が増えてきているらしいですし、物語の根幹が現代から1000年前の平安時代まで遡らないといけないので、日本史やその時代の宗教観さらにSFに興味がないと、登場人物の行動が理解できないかもしれません。

同じKey作品である、『CLANNAD』との大きな違いでそこであり、親子愛は共通していますが、恋愛・結婚・仕事・子育てが大きな要素であるCLANNADは理解がしやすいですし、受けもいい。

AIRは不思議な話であって、特に

「最後の二人の子供は誰?なぜ会ったこともない観鈴往人の暗い未来を予感させる台詞を言ったのか

など、割と想像を働かせないとついていけなくなります。ちなみに、僕の立場としては、最後の二人の子供は観鈴とその観鈴を呪いから救いだした往人(そら)が転生したものだと思っています。これには、逆に男の子が観鈴で、すべての力を使ってしまった往人が女の子に転生したという意見もあって、そこは読者のイメージに任せるという製作者の意図なのかもしれません。

まあ、かなりネタバレが入っていますけど、実際にプレイするとすごく良い物語と気づくと思います。ただ、このゲームは社会人になると理解しにくいと思います。感受性が豊かな学生時代にプレイしたからこそ僕はいまだにAIRに思い入れがありますし、社会人になると、物語について深く考察することができなくなるのでそこまで思い入れを持って観るかと言われると辛い所。

AIRは親子愛に満ちあふれたドラマで、こういう親子が理想的なんじゃないかと思います。特に青空がかかる場面は感動ものですから。物語の季節はまさに今の時期の「夏」なので、夏影が本当にいい心地にさせてくれます。

AIRはアニメにもなっているので、長時間ノベルゲーなんてしたくねーよって人向けになっています。パッケージは『観鈴』だったりして買う時に恥ずかしいかもしれないので、ネットが買うといいかと思います。ブルーレイだと逆に美しいんですけどね。なんか、気持ち悪いアニメの紹介かよ!消えろ!と思う人もいるかもしれませんけど、ノベルゲームが元なんで話はすごくしっかりしています。小説が好きな方もプレイしてみてはどうですかね。Key作品らしく、音楽・BGMと一緒にするとで真価を発揮する作品の一つになっています。