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【書評】家族愛がテーマの『方舟は冬の国』ーラストの駆け足がSFで突然で戸惑うけど、設定は面白い

本屋で気になった『方舟は冬の国』を読んでみました。まったくの他人の3人が高額な報酬を貰って、家族になるという設定の物語。本の説明を読んで興味深かったですけど、ラストが駆け足で戸惑いました。メインの登場人物は

  • 信明(和人)
  • 栄子(偽名)
  • 玲衣奈(嘘)

の3人で、嘘の父親・母親・娘の関係を作っていくというストーリーになっています。僕は西澤保彦さんの本は初めてですけど、ミステリというよりも家族がテーマになっていて、最後のどんでん返しも無理やりに感じたので、どうなのかなと。ラストの展開は評価が分かれると思いますけど、僕としては、これを上巻として、この先の未来での話を下巻で見たかったと思います。謎は謎なんですけど、いきなり物語が終了したみたいで納得がいかない部分があります。家族愛がテーマなんですけど、そのバックにある展開が別の作品みたいな設定なのでちょっと思考が追いつきませんでした。最初は読んでいて引き込まれましたけど、未来の家族の展開が見たい。人物も魅力的で、玲衣奈が成長してもっと話す場面が欲しいと思います。まあ、家族の物語でSF的な設定もあったりするので楽しめはしますけど、人を選ぶそんな作品だと言えます。