人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

【随時更新】本気で面白いオススメ小説・ビジネス書

私が読んできた、面白い本・オススメ本。
学生の時から本格的に読書を始めましたが、
が好きで、色んなジャンルの本を読んできました。
本についての感想を加えながら紹介します。

紹介するジャンルは問いません。
時代に関係なく書いているので
懐かしい作品も登場しますけど、
最近の作品もあります。

よろしくお願いします。

小説

座敷童子の代理人 仁科裕貴

あやかしをテーマにしていて、
主人公が小説家という異色の設定。
座敷童子も一つのキーワードで
ラストで衝撃の展開が待っています。

旅館を舞台にしている点が、
他のあやかし小説と違う所。
遠野物語を絡めたストーリー展開で、
あやかしとの話が進んでいきます。

主人公は小説家なのですが、
切羽詰まった感が著者の体験談なのかな
と思いました。あやかし小説で、
シリーズも5巻出ています。

 

図書館戦争 有川浩

図書館を舞台に活躍する図書館隊の活躍を描く小説。
主人公は図書館を愛する女性で、
恋いこがれるのは自分の教官。
恋と検閲、本がテーマになっている、
男性でも女性でも楽しめる作品です。

作者の有川さんの趣味と知識が全開で、
ものすごい知識量でビックリしました。
自衛隊を参考にしたと思われる、
メディア良化委員会との戦闘シーンは圧巻の一言。
特に、3巻目の戦闘は、色んな制限のある中でも戦いなので、
ドキドキハラハラしました。

有川さんの言っていた、
大人のライトノベルはまさにこの本と断言できるぐらい。
恋と戦闘が上手い塩梅で混ざっていて、本当に面白い。

 

幽遊菓庵〜春寿堂の怪奇帳〜 真鍋卓

和菓子とあやかしをテーマにした小説になっています。
狐の神様である玉藻と妖怪や幽霊、
神様を見ることができる名月を主軸としたストーリー展開です。
玉藻の何でも知っている全能感と
それに振り回されながらも成長し続ける名月が印象深かった。

あやかし系のノベルの中でも
和菓子に絞ってスポットを当てているので、
お菓子作りの描写が豊かで和菓子が食べたくなります。

シリーズとして6巻出ていますけど、
ヒロインキャラがどんどん出てきて、
名月のハーレム展開になっていくのが面白い。

名月の表紙のデザインも
ちょっと暗いイケメンに見えますけど、
活躍するに従って内面もイケメンになっていきます。

 

いま、会いにゆきます 市川 拓司

映画化もされた恋愛小説です。
家族愛と恋愛がテーマになっています。
主人公の巧と澪の恋模様も良いですが、
ラストに明かされる澪の秘密にビックリしました。

市川さんは優しいタッチで物語を紡ぐので、
読後感も良かったですし、
読んでいる時にも泣きそうになりました。
出会いと別れ、当たり前ですけど、
その二つがこの物語の重要なキーワードになっています。

高校生の頃の恋や社会人になってからの恋愛
を思い出す人も多いと思います。
ある意味で理想的な恋愛で、
現実から少し足が離れてはいます。

でも、誰もが理想としている恋愛の一つの形があると私は思います。

 

十字屋敷のピエロ 東野圭吾

私が初めて読んだ本格ミステリ小説。
東野圭吾さんの作品で、
今では珍しい本格ミステリ作品となっています。

読もうと思ったきっかけは、ピエロの存在。
読者の視点に加えて、ピエロという第3者の視点を
加えている所が面白いと思いました。

実際、ラストの真相は
ピエロにしか分からない構成になっています。
東野さんの初期作であり、
密室トリック等の本格ミステリ要素が面白かった。

ミステリ小説にハマるきっかけになった作品で、
今でも家に置いてある思い入れの深い小説です。
伏線という概念を知ったのもこの作品ですし、
本が好きになったのもこの小説のおかげ。

 

有頂天家族 森見 登美彦

京都を舞台にした、狸が主人公で、
天狗や人間に振り回されながら
生きている様を描いた小説です。

語り口が古風で、
どこか国語の教科書を連想されてくれます。
主人公は狸ですけど、
人間に化けている時間が長くて違和感はないです。

森見さん独特の文章なので、
合う合わないは絶対あります。
文庫サイズでもかなり厚いページ数で、
中々読み切るのが難しいとは思います。

それでも、ストーリーは面白くて、
起承転結の『転』が印象深くて、
バラエティー色が強い作品でもあります。
京都が舞台の小説で、
京都好きにはたまりません。
 

 

神様の御用人 浅葉なつ

神様の御用を聞いて、
願いを叶える『御用人』の主人公。
主人公は元社会人野球選手のフリーターで、
怪我からの挫折を味わっています。

そんな中、ふとしたことから、
方位神の黄金と一緒に、
全国を歩いていくストーリーになっています。

黄金はきつねの姿をしていて、
とってもカワイイ♪ 
スイーツが好きで、お菓子に目がなくて、
主人公と喧嘩したりする姿が良かったです。

沢山の神様が出てきて、
こんな神様がいたのかと勉強になって、
歴史を改めて理解できたりしますよ。
荒っぽいですけど、
主人公の優しさが分かるほんわかした小説です。
 

 

ちょっと今から仕事やめてくる 北川恵海

映画化もされた、スカッとする小説です。
人間関係が問題のブラック企業に努めている主人公が、
とある人に出会って人生が変わるストーリー。

社会人の闇が割とリアルに描かれています。
実際には、もっとドロドロした人間関係なんでしょうけど、
小説ということで、オブラートに包んであります。

上司や先輩が足を引っ張るという現実。
上手く仕事が回っていても、
実際には人間関係によってぐちゃぐちゃになってしまう。

現実社会だと、よくあるらしいですけど、
仕事が回るのが不思議で仕方ありません。
ブラック企業と呼ばれてもおかしくない状態
の会社の中で、主人公の挫折と成長を描いています。

 

サヴァイヴ 近藤史恵

自転車ロードレースにおける人間模様、
葛藤が描かれている作品です。

著者の近藤さんは、ロードレースをテーマにした小説を
何作か書かれていますが、今作はその短編集。

サクリファイス』『エデン』を読んでいると
さらに楽しめますが、
『サヴァイブ』だけでも十二分に楽しめます。

私も近藤さんのロードレースの短編から入った口なのですが、
短編集から読んでも全然問題なかったです。
日本ではマイナーな自転車レースですが、
登場人物が全員自転車に人生をかけている様が非常に興味深かった。
普通に生きていると巡り会えないような人達ばかりです。

 

陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂幸太郎

伊坂さんのコメディミステリ小説。
特異な能力を持った4人が銀行強盗をするのですが、
その過程である事件に巻込まれるといったストーリー。

4人のキャラが濃くてビックリします。
読んでいて面白いです。
難しい話はなくて、読みやすいですし、
終盤へのドキドキ感と伏線が伊坂イズム全開で
楽しい気分にしてくれます。

後の作品である、
ゴールデンスランバー』に少し似ています。
あちらはシリアス全開で作風は変わっていますが、
本質は同じなのかなと。

4人の銀行強盗が能力や機転を効かせて、
ある人物と対峙する終盤の展開はすごく印象に残りました。

 

アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎

 

相変わらず伏線の張り方が面白い。
短編集なのにすべてが繋がっていてビックリします。
伊坂さんらしい、不思議な感じのする小説です。

時間軸がいろいろと変化するんですけど、
それも伏線になっていて、
初期の伊坂さんの作品に近いと思いました。

一冊の本で一つのストーリーなんですけど、
多くの人物の時間軸が複雑に絡み合っていて、
ラスト周辺に収束する部分が良かった。

 

図書館はいつも静かに忙しい 端島

 

図書館を内情が分かって、
本に関わる仕事も簡単ではないなと思いました。

著者の経験と知識が存分に記載されていて、
図書館での業務が詳細に描かれています。
実際に働くのと利用するのではまったく違うのが分かります。

利用者のちょっとしたキーワードから本を探す必要があると
いう話は、プロでないとできない技。
給料の話も出てきて、本当に本が好きでないと
中々生活することも難しいという描写に驚きました。

本のプロとも言える人達ですけど、
本を利用する人のことも考えないといけない、
利用者の視点を持っていないと仕事を続けるのが難しい。
子供の頃に通っていた図書館でも同じだとしたら、
図書館ってすごい場所なんだと思いました。

 

ビジネス書

嫌われる勇気-岸見一郎 古賀史健

 

日本でベストセラーになった哲学・ビジネス書。
嫌われるという日本人が一番嫌がることを題材にした書籍。
哲人と青年の対話編とも言うべき、哲学書とも言える本。

人間関係の悩みがすべてという点が納得いきました。
確かに人間関係の悩みで
ストレスが溜まることがほとんどなので。
でも、そこでしっかりと対応できるかできないかで
人生の潤いが変わってきます。

人は変わりたくないけど変わりたいという矛盾。
嫌われることけど、
本心では嫌われたくない人の本心がハッキリと分かりました。
人間、孤独ではないけど孤独に耐えれないとしんどいなと思います。

 

非常識な成功法則 神田昌典

神田昌典さんのビジネス本。
成功者としての心構えではなくて、
人生少しでもより良く生きるための
ノウハウが書かれています。

ただ、これを読んで成功するというよりは、
こんな生き方もあるんだなと考えた方が面白く読めます。

目標をノートや手帳などに書くのは
いい方法だと思いました。
確かに、毎日見ることで脳内に叩きこまれるので、
目標に足りないものなどが分かってきます。

本気で成功したいのなら、
読んで即行動した方が良いとは思いました。
自分のやりたいことを仕事にするのが流行っていますけど、
中々上手くいかないのが人生。
そんな時にちょっとだけ背中を押してくれる、
そんな本となっています。

 

物理学者が解き明かす思考の整理法 下條 竜夫

外山先生の『思考の整理学』の
物理+具体化バージョンといった感じの本です。
哲学、AI、STAP細胞、論理について書かれています。

私が哲学には学生当時はそれほど興味はなかったのですが、
大人になってから興味をもったので
ちょっとした解説書として手に取ってみました。
具体的で分かりやすい説明があるので理解しやすくなっています。

さらに、論理について書かれた章が面白くて、
文章の書き方について説明されています。
理系にはお馴染みの
「理科系の作文技術」のパラグラフライティングも書かれていて、
まさに理系のための説明本となっています。

 

まんがでわかる 7つの習慣

有名な7つの習慣をマンガで表現した
内容になっています。
絵も可愛くて、マンガの間に解説もあるので
とっても分かりやすい。

私はマンガのキャラが可愛くて、
シリーズ全部読みましたけど、
マンガの部分だけでも面白いので、
読んでみる価値あります。

マンガですが、7つの習慣について
きっちりと解説されています。
有名なビジネス書をマンガで説明する本が
増えていますけど、私が気に入った本はこれです。
キャラも可愛いし、登場人物にも個性がありますから。

 

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング 赤羽 雄二

メモ書きをすることで、
頭を整理させようという趣旨の本です。
A4サイズの紙に、思ったことを
書き連ねていくことで、
頭が良くなるとのこと。 

著者がコンサルタント出身とのことなので、
同じまたは近い業界の方が
読むべきだとは思いますけど、
頭が良くなりたい、シンプルに物事を考えたい
という人にもオススメだと思います。

毎日10枚のメモを書くので、
数ヶ月毎日続けるだけで
かなりの達成感がありますから、
その意味でも精神的に効果があります。

 

 

頭のよさはノートで決まる 超速脳内整理術 齋藤 孝

ノート術について書かれてある本となっています。
数々の著書がある斎藤孝さんの本なんですけど、
ノート術に絞った解説書です。

本書の中で印象に残ったのは、話でも情報でも何でも、
3つにポイントに絞れということ。
人に何かを話したり、文章で何かを表現する時には、
3つポイントを挙げることで格段に伝わりやすくなります。

会社で大切な『ホウレンソウ』が代表的ですね。
3つ以上だと何が大切か分かり難くなります。
視点をぼやけさせないためには、3つが妥当です。
もちろん臨機応変で変えていく姿勢は大切ですけど、
何かを伝えるということに関しては、3つに絞った方が分かりやすい。
人はたくさん選択肢があると迷う生き物ですからね。

文庫

読書について ショウペンハウエル

読書について書かれた本。
古典に分類されるとは思いますけど、
今でも通用するようなことが書かれてあって、興味深い。

根本的には、
読書は娯楽と学習と教養に分かれるとは僕は思っていますけど、
娯楽に関しての本は、百年先まで残らない本なので
読む価値ないとも解釈できるのがこの本の特徴。
とにかく、自分で考えて本を読め、
そのためには古典のような歴史に残る本を読め
というのは一つの側面。

難しい本を読めという意見には僕は賛成ですけど、
みんながみんなできるわけじゃないので、
実践できる人は少ないとは思います。
だけど、割と気軽に読める本になるので、
読書について困っているなあと感じている人にはお勧めだと思います。