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【書評・感想】『秘密 東野圭吾』ー男性視点と女性視点だと感想が全然違う話

誰しも『秘密』を持っています。東野圭吾さんの『秘密』はある夫婦の物語。娘の身体の中に妻の魂が入ったというSFのようなお話。男性から見た、妻への愛、嫉妬などがシンプルに表現されていて、見応えのあるストーリー構成になっています。秘密というタイトルは、最終的な妻のある秘密がポイントなんですけど、男性視点なんで美化されているとは思いました。

 

この小説は夫婦のあり方を説いていると思いきや、元々はお笑い小説だったらしいです。娘の中に妻が?をテーマだったようなんですけど、笑いよりも感動的な話が合っていたということですね。確かにお笑いの要素はあるんですけど、妻なのに娘という矛盾が結構シリアス。

 

『秘密』は、男性と女性だと感想が全然違うらしいです。男性視点だと、妻が消えてしまう悲しいストーリー展開なんですけど、女性視点だと、娘になったことで新しい恋に向かうというポジティブな話になっているとのこと。この辺が男性と女性の違いというのでしょうね。ラストの『秘密』を知った主人公には共感しました。

 

同じような展開の話はよくあることだとは思います。コミカルよりもシリアスな展開となっているので、読み応えはあります。ただ、一つ気になったのは、娘の魂はどこへ行ってしまったということ。微妙にネタバレなんですけど、妻の『秘密』が本当なら娘に何処に?娘視点だと、話が序盤で終わってしまうので、女性視点以外だと、悲しい結末になってしまうのが気になりました。