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【書評・感想】『ラッシュライフ 伊坂幸太郎』ー長編だけど、登場人物が魅力的で読みやすい

4人の人間が織りなす不思議なストーリー。短編が4つというわけではなくて、4人の話が微妙に繋がっていき、最後に繋がっていくという展開になっています。最初と最後に画商と女性画家が出てくるのですが、この作品を締める役割もあって、読んでいて面白かった。

 

人間にはそれぞれの人生があるけれど、伊坂節で見事に繋げているのが凄かった。伏線が素晴らしくて、黒澤という空き巣の話があるんですけど、最後まで読んでみると「あー、そうだったのかあ」と思わせてくれます。

 

現実的な話なんですけど、残酷な描写やありえないシチュエーションが出てくるんですけど、日常と上手くミックスさせているのが見事でした。黒澤以外の人物は人生の闇を背負っていて、結構シビアな話になっています。黒澤のキャラがすごく良いので、後のシリーズで出番が多くなっています。

 

伊坂さんの初期作で、非常に面白い作品。長編で長いですけど、読みやすいです。私は3回ぐらい読みましたけど、画商と女性画家がある意味で、現実を示していて、権力って怖いなあと思いました。最後に伏線からのどんでん返しがあるんですけど、登場人物が魅力的です。読んだ後に、人間って何だろうなあと考えてしまう作品でした。