人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

【書評・感想】『ビブリア古書堂の事件手帖 三上延』ーヒロインの栞子さんは将来母親と同じ道を歩みそう

鎌倉にある古書店が舞台の小説です。美人の店主とアルバイトの主人公が古書を題材にして、物語が進んでいきます。ヒロインの栞子さんは可愛いのですが、本に関しては強烈なマニアなので、そのギャップに驚きました。

 

栞子さんの母親も後々に出てきますけど、栞子さんと真逆で、押しが強くて自分の望みを優先させるため、少し不愉快になります。だからこそ、腕利きのビジネスウーマンなんですが。自分の望みを叶えるには、押しが強くないとダメかなあと思いました。

 

栞子さんはミステリで言う所の探偵のポジションなんですけど、本に関する探偵であり、古書を巡る金銭や感情の問題を解決していきます。私は栞子さんのキャラは好きですけど、彼女が大人になったらシビアで怖い人間になると思います。いつか、自分のお店の本だけでは満足できなくなって、人を裏切ってでも究極の本を探しにいくはず。栞子さんの母親と同じように……。

 

古書というマニアックなテーマでありながら、このシリーズは売上が良くて、累計600万部を突破しています。男性よりも女性に人気があるという不思議な作品で、女性から見ても、栞子さんは魅力ある女性ということなんでしょうか。