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『鳥居の向こうは、知らない世界でした。 友麻碧』ー女子大生の主人公が異世界の『千国』に迷いこむ話

女子大生の千歳が、神社の鳥居を越えて、『千国』という異世界に迷いこむという話になっています。そこで、薬師の零の弟子になり。様々な出来事を通して自分を見つめ直していきます。著者の友麻さんらしくて、料理も一つの軸になっています。男性でも女性でも楽しめて、ライトノベルに近いと思います。

主人公の千歳の境遇が結構悲しくて、血の繋がっていない母親と娘にいじめられたりして、かなり過酷な状況で暮らしています。父親も情けなくて、千歳を守ってはくれませんから。主人公としてはかなり厳しい環境ですけど、だからこそ異世界に行く必要があるのかなとは思います。ストーリーを読んでいくと、本当の父親は異世界人っぽい描写はされているので、これからの展開に期待したいです。

 

異世界ものなんですけど、千歳が可哀想に思えるので、千国では幸せになってほしいと思います。

 

千歳の環境をイメージして思ったのですけど、やっぱり自分に自信を持つためには、家庭環境って大事なんだなあと。義理ですけど、親から否定されたら歪みますよ。それでも、歪んでいない千歳はすごい。まあ、母親からしたら、血のつながっていない、夫の娘がいきなり来たら邪魔と考えるのは仕方がない部分もあります。最近流行の異世界ものですが、主人公が圧倒的に強いわけではなくて、ちょっとずつ自分を取り戻していく話になっているのが良かった。