人生のおつまみ

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【読書】『フィッシュストーリー 伊坂幸太郎』

あらすじ

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。
「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。
時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、
伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。

ざっくりな感想

  • 『フィッシュストーリー』の伏線がよくて、読後感が心地よい。ちょっとした正義感が人を救うこともあるし、自分を貫くことで世界を救うこともある。壮大だけど、最初はちょっとした勇気が大切ってことなのかも。
  • 『ポテチ』はタイトル通り、ポテトチップスがポイントになっていて、家族との繋がりと絡み合って、親って子供って何だろうと考えてしまいます。人気の黒澤が出てきますし、ラストの展開は応援したくなる。
  • 4篇すべて、伊坂作品の過去のキャラが微妙に関連しています。読んでいなくもで問題ないですけど、読んでいると少しだけ深く物語を理解できると思います。個人的には、『ポテチ』が秀逸。