【読書】『カラフル 森絵都』
あらすじ
生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。
だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。
自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。
真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになるのだが…。
ざっくりした感想
- 真相が分かる瞬間に鳥肌がたった。終盤に『ぼく』の真実が分かるのですが、共感できる人が多いはず。思春期に読むのと大人になってから読むと印象がまったく違うと思います。
- 天使の性格が非常に良かった。一見すると、適当に感じるけど、ラストに『ぼく』に放った言葉が印象的。逆に、『ぼく』の両親や兄は、性格的・人間的に問題があるけど、段々と彼らの本質が分かってくる所に感動した。
- 人生疲れた時に読むと心がほんわかします。王道ともいえるストーリーだけど、恋愛要素もあって、青春小説とも言えます。ラストの展開は心に残ると思います。