【読書】『告白 湊かなえ』
あらすじ
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。
語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
ざっくりした感想
- 序盤の衝撃の展開にビックリ。子供の敵を討つという行為なのですが、文体と話の流れに圧倒されました。ラストに向けての展開もよくて、二人の少年が落ち込み、絶望していく姿に復讐のすごさ、怖さを実感させらました。
- 終盤の展開は、序盤から想像がつかないけど、結末は悲しくも、切なくなる最後。一人の少年の愛と絶望がよく描かれていて、主人公の復讐が果たされたと思います。
- 個人的には、短編集でもう一度見てみたい。二人の少年のラストを自分なりに想像することで、主人公の恨みの深さが分かると思うから。それにしても、少年がどんどん絶望していく様子は、言葉って怖いなと思わざるえない。