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【読書・感想】「神様の棲む診療所」を読んで感じた「自分の世界を広げる5つの方法」

 お医者さんが故郷に帰って、神様との交流を通じて変わっていく話でした。沖縄が舞台で、その土地特有の神様が出てきます。主人公の比嘉篤がどんどん変わっていって、カ可愛い神様と話していく心温まる物語です。現実主義者の篤が変わったのを見て、「自分の世界を広げるための方法」について考えてみました。

自分の世界を広げる5つの方法とは?

知らない世界に飛び込む

 篤が神様との出会いで変わったように、自分の知らない世界観に飛び込むことはすごく大事だと思います。知らない世界に行くと、今までの常識が崩されて、新しい価値観がつきますから。趣味でも仕事でも、未知の業界などに行ってしまうと、しばらくすると、すごく自分が変わったと実感することがよくあります。

 別に仕事とかだけではなくて、住んでいる家の中でも、本を読むとか、ゲームをするとか、テレビを見るだけでも新しい知識がつくことで、色んな世界を知ることができます。そうすると、「これは面白そう」と思って、色んなことにチャレンジしやすくなりますから、結構重要だと思います。

友人の友人と話す

 小説の中では、篤が謎の青年の宮城獅道と知り合うことで、まったく違う価値観が生まれたように、まったく知らない他人と話すことで、世界観が広がったります。いきなりの他人はハードルが高いので、友達の友人と話すと面白い話を聞くことができて、普段知らない世界のことを知ることになります。

 まあ、繋がり自体は薄いので、合わない人はいますけど、それでもたくさん考えたりするのでやらないよりはマシ。普段見せない友達の姿も見ることはできるので、まったくメリットがないわけではないです。仕事などでは、そこからコネクションができるといった実例もあって、ビジネスマンには当たり前のことなのかも。

昔なじみの人と会話する

 篤が元気なおばぁと話すことで、昔を思い出しながら、繋がりの大切さを実感するシーンがありますけど、昔から知っている人に大人になってから話してみると、たくさんのことを学ぶこともできます。大人になって話を聞くと、子供の頃は気づかなかった優しさなどに触れることで、心が癒されたりします。

 何気に、近所の人に話を聞くと、不動産だったり、人間関係だったり、ちょっとダークな話題も出てくるので、自分が住んでいるまわりの歴史などを知る機会になります。凹むこともまあありますけど、それはそれで自分の知っていることが増えたということなので、良しとはしたい。近所の人の裏の顔みたいなものがあって、大人って黒いなあと思うこともありますけど。

親とコミュニケーションを取ってみる

 篤が沖縄に帰るきっかけになったのは父親でした。親って大人になってから話すと色々な世界を経験している分、多くのことを知っています。小説では同じ医者ですけど、地元ならではの話や医療があったりして、これまでとは違った世界の中で医者として生きていくことになりました。同じ職業でなくても、何か感じることはあると思います。

 子供の頃は、親としての面しか見れませんが、社会人になると親の気持ちが分かったりして色んな発見があったりします。意外と同じ悩みを持っていたりして、さすが親子と思うことも。自分の世界だけでは絶対見えなかったこともアドバイスしてもらえたりするので、一度ゆっくり話すことも重要です。

自分から進んで未知の場所に行く

 未知の場所に行くことは世界観を広げます。知らない土地だけではなくて、その地域は知っているけど、住んでいたけど、仕事として行ってみる。そうすると、仕事しているからこそ、知ることができる地域特有の雰囲気があったりします。知っているからこそ、知らない場所ってたくさんありますからね。

 旅行などで行ったことのない場所に行ってみるのもいいですけど、一時的に世界観が変わるだけだと思います。一過性のものなので、自分探しをしても無駄に思えます。やるなら、知っている場所で仕事などで行った方がいいですね。買い物をする場所が、仕事をする場所になると、全然違った景色に見えることはよくあることですから。

最後に

 世界観を広げると言っても、本質は人との出会いなんですけどね。人と出会うことで、価値観が変わって、同じ世界でも観える世界が違ってきたりしますから。自分の見ている世界って、人とのつながりが大事で、それがないとモノクロですからね。人は人に影響すると言いますけど、まさにその通り。

 人、神様との出会いがこの作品の本質なんですけど、それは現実に生きる世界でも同じことだと思います。未知の世界って人と関わるからこそ、自分に影響を及ぼして、新しい世界観を構築することができます。だから、世界観を広げるなら、人と積極的に関わろうとする姿勢が一番大切。社会人になると、それまで関わったことのない人ばかりなので、世界観は問答無用で変わってしまいますけどね。

あらすじ

 東京の大学病院で働いていた比嘉篤は、父親の診療所を継ぐために8年ぶりに沖縄に帰った。患者は元気なおばぁだけ、という毎日に辟易としていたある日、診療所に朱色の髪をした裸足の子供がやって来た。子供は篤のことを知っているようだが、篤に記憶はない。診療所に入り浸っている謎の青年・宮城獅道は、その子は庭の枯れかけたカジュマルの木に棲む精霊・キジムナーだと言うが―南の島の神様や精霊たちとの交流を描いた、心温まる物語。