Naotoの日記

読書・ニュース系の簡単なコラム

面白かった本①

十字屋敷のピエロ

十字屋敷のピエロ (講談社文庫)

 初めて読んだミステリ小説。出版当時は本格ミステリが流行出した時期だったみたいだけど、僕が読んだ当時でも面白さを感じることができた。今は異世界ものがブームだけど、20年ぐらい前は、キャラよりも伏線とトリックが大事な時代だったと思う。東野作品で最初に読んだものだけど、読んで良かったと思う。本格ミステリというものを初めて知って、理解して、楽しむことができたから。ミステリってこういうものかあという実感と頭でイメージしながら活字を読む楽しさを味わうことができた。小説って自分なりのイメージで読むことができるから、同じ文章でもまったく違った顔、行動なりがあったりして面白かった。小説って楽しいし、マンガとかゲームしかしてこなかった自分としては、衝撃的だった。人によっては、ミステリ小説って邪道!古典を読め!文学を読め!という方もいるかもしれない。だけど、僕にとっては、初めてハマった小説だし、その後何十冊もむさぼるように小説を読むようになったきっかけだから想いが深い。この頃に小説によくある、「どんでん返し」という展開。僕はものすごい好きで、この小説でも大きなどんでん返しがある。犯人が分かったと思ったら、本当の意味での真犯人が分かってビックリした。

 

ラッシュライフ

ラッシュライフ (新潮文庫)

伊坂さんの初期作。4人の物語がメインのストーリー。その一人の黒澤は、後の伊坂作品でもよく出てくるキャラで、伊坂作品のある意味で便利キャラ。空き巣・カウンセラー・探偵という複合キャラ。人間観察が素晴らしくて、言葉や行動で人を説得(強引にも)してしまう。伊坂さんの作品ってすごく不思議な空間を作っている。一歩空中に浮いているような日本のように思う。キャラクターも現実感がないようで、どこかその辺にいそうな感覚で読んでいたりするし、伊坂さんの空間って不思議。割とグロい話があったりするけど、人間って決意するって本当に大事に思った。決断。現実世界でも難しいけど、小説の世界観でキャラが決意して、物語を動かす瞬間というのはちょっとワクワクしてしまう。それも小説の醍醐味かな。後の伊坂作品で、「フィッシュストーリー」という短編があるんだけど、このラッシュライフに登場したキャラも出てきてる。黒澤だけではなくて、ある老夫婦とか。僕は分からなかったけど、ネットで調べてみるとそうみたい。伊坂作品は割と分厚い本を多いけど、サックリ読めるのが特徴かな。ストレスが溜まらないし、ゆっくり読める。僕はカフェなどで読んだりするんだけど、集中して読めちゃうから、印象深いシーンもよく憶えてる。

 

いま、会いにゆきます

いま、会いにゆきます (小学館文庫)

 恋愛小説だけど、ミステリな要素も含まれてる。ベストセラーにもなっていて、ストーリー展開から見ても、すごく良い話になってる。なぜ妻が戻ってきたのか?なぜ記憶がなくなっているか?なぜ死ぬ間際の妻が残した言葉の通りになったのか?というのはミステリ要素になる。実写化もされていて、中村獅童さんと竹内結子さんが結婚したことでも話題にもなった。男性視点の小説で、俗に言う草食系に見えるんだけど、一人で力強く息子を育てている姿は涙を誘う。ラストのどんでん返しは涙なしには見ることができない。そんな話。