Naotoの日記

読書・ニュース系の簡単なコラム

【読書 11-⑦】:『モダンタイムス(上)』-検索から始める恐怖

検索することが恐怖に繋がる。そんなストーリーを展開した作品。ある日偶然ある言葉を検索しただけで、社会的に抹殺されるというのは非常に怖い。非常に大きな相手、巨大な権力によって、人一人の人生が狂わされるのはまさに恐怖の一言。さらに、主人公の妻も怖くて、ヤンデレではなくて、本気で何をされるのか分からないというものもある。まあ、主人公が不倫するのが悪いのだが。

■過去の関連記事

【読書 11-①】:『風が強く吹いている 』-箱根駅伝と大学生の青春

【読書 11-②】:『思考の整理学』-東大や京大で売れている本

【読書 11-③】:『物理学とは何だろうか(上)』-理系大学生向けの本

【読書 11-④】:『アウトプット大全』-アウトプットの辞書

【読書 11-⑤】:『君は月夜に光り輝く』-王道の恋愛小説

【読書 11-⑥】:『ソーシャルメディア文章術』-SNSの基本が分かる

ただ、読み返して見ると、不倫したこと自体が仕組まれている気がしたし、目に見えない巨大な力に飲み込まれていく主人公達の姿をイメージして、すごく怖かった。上巻は、事件の解決に向けての準備段階まで何だけど、主人公まわりの人物がみんな恐ろしい。ゴールデンスランバーと同じように、少しづつ追いつめられる姿は可哀想にも思う。

伊坂さんの作品の中でも、割と怖い部類の話。ゴールデンスランバーにも似ている所はあるけれど、ある意味で救われるラストが描かれているのでそこは安心していい。この作品の序章とも言える、『魔王』に『モダンタイムス』の一場面が描かれているんだけど、全部読んだ後に思い出すと中々に感慨深くなる。上巻だけ読んでいると、主人公の奥さんが怖すぎる。ラストまで読むと一気に印象が変わるんだけどね。 

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

モダンタイムス(上) (講談社文庫)