人生のおつまみ

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『浅草鬼嫁日記 六 あやかし夫婦は今ひとたび降臨する。 』を読んだ

浅草鬼嫁日記 六 あやかし夫婦は今ひとたび降臨する。 (富士見L文庫)

『浅草鬼嫁日記 六 あやかし夫婦は今ひとたび降臨する。 』を読んだ。シリーズ中で、一番キャラキャラが多く登場する回だと思う。シリーズ当初は、『かくりよの宿飯シリーズ』の方が面白かったが、キャラが多く登場すると面白くなる。『浅草鬼嫁日記 一』の終盤にかつての仲間が出てきた当たりからキャラの魅力が出てきていたが、今作の危機的状況になった時の一体感はなんとも言えない。やっぱり、友麻さんのキャラは、可愛いけど、どこかに怖い部分を持ったところが良い。

読んで思ったのは、『もし、好きな男性・女性が双子だったら?』という疑問を持ったこと。ずっと好きで、付き合っているのに、『いきなり彼氏・彼女と同じような双子が出てきた場合、あなたならどうしますか?』的な謎を問いかけているように感じる。今回の話で完全な決着はつかないけど、そういう本質的な疑問が頭に浮かんでしまった。物語みたいに、前世で魂が二つに割れて、それが生まれ変わりの人間として二人の人間に宿ってしまったいうなら、マンガ・アニメ・小説的に理解できるけど、現実だと双子かなあと思う。

結構本質的な話であって、好きな人が双子で、表面上は違うけど、本質的に同じだったら人間はどうするんだろうなあ。現実だと、双子で性格は違うんだけど、本質的に同じように見えるから悩んでしまうだろう。社会人になると、容姿・経済力・人脈などで比較してしまうけど、本気の恋愛ともなると違ってくる。どちらかを選べと言われても、自分からしたら、本質的に同じだからどちらも欲しくなってしまう。双子だからと言って、物語みたいに一人の人間に合体はできないわけで、何を基準にするかは難しい。僕だったら、「美味しい料理を作ってくれる」「話が面白い」「同じ趣味を持っている」などで判断するけど、本質的に同じ双子だったら、それも同じかもしれない。現実的に言うなら、若いと『容姿・経済力』、年齢を重ねたら『相手の家族・経済力』などで判断すると思う。何にせよ、好きな人が二人いて、本質的に同じ人物だったら、選ぶのはすごくしんどいと思う。完全な正解は、経済力・人脈を持って、二人とも付き合える度胸を持つことなのかもしれない。