人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

意外と空いているカフェのラムネソフトクリームとタピオカギャップ

①休日のとあるカフェでソフトクリームを食べた。昼ご飯を食べたので、のんびり歩いていたが、美味しそうなサンプルを見て思わず注文してしまった。ラムネ特有の青く人工的な配色になぜか惹かれた。大人になってからラムネフレーバという子供が好きそうなソフトクリームは食べてこなかったのに、この日になって突然衝動的に食べたくなってしまったのは、何かの兆候なのだろうかと自問した。

 

②思った通り、第一印象は「青い」の一言だ。ラムネと言えば、基本的に無色透明なソーダであり、ビンの色が青かっただけで、別に飲料としては透明でも良いと思う。透明なソフトクリーム自体、技術的に難しいし、そもそも食べなくないが、ラムネと言えば僕の中では透明な飲み物。僕が騙されているだけかもしれないが、ラムネは青い飲み物だったろうか?自然界では中々食べる機会がない。

 

③味としては、かなり好印象ではあった。ラムネソフトのさっぱりした甘みの少ない味と、ワッフルコーンのお菓子っぽさが絶妙にマッチしている。一口目は、かなりの違和感があり、ラムネとコーンが完全に喧嘩していた。というか、一瞬後悔したくらいだ。後悔先立たずとはいえ、中々の強敵であった。ただ、二口目以降、そのギャップにのめり込み、食べる勢いが増したのは内緒であるぐらい感想。

 

④食べ物でギャップは非常に大事であろう。コーヒーに間違えて塩を入れて飲んだり、牛乳をヨーグルトと思って飲んだりする時に味わう。いや、違うか。具体的に正しいのは、酢豚の中のパイナップルだと思う。酸味を出して、肉を柔らかくするらしいのだが、とにかく評判が悪い。パインの缶詰はいいけど、酢豚は駄目という感じで。子供の頃は嫌いだったが、大人になると受け入れた。

 

⑤その酢豚、最近はパイン入りが少なくなった。お弁当は当然として、中華料理店で中々見ない。そもそも、小さい頃に親が贔屓にしていたお店では、パインはなかったように思う。両親はパイン入り酢豚は消えろ的な僕の思いを感じ取ったのは不明だが、他の店ではパインが入っていた記憶がある。ギャップで食べるものを楽しませるはずが、パインが悪者になってしまい、何だか悪いように思う。

 

⑥ギャップは大切にした方がいい。人はギャップに惹かれると言うし、僕も恋愛あるなしに関わらず、ギャップがあると感情が動いてしまう。怖い先輩が、雨の日に猫を拾うなどしたら、次の日には尊敬の目に変わってしまうように。そんな訳で、ギャップは大切にするべきだ。最近では、タピオカドリンクが良い例だと思う。あれもギャップであり、当たるべくした当たった商品に感じる。

 

⑦ミルクティーだけでは頼りない。午後の紅茶の2019年上半期の売上が、前年比で約110%になったそうだが、タピオカが入るだけで、まったく別の商品になる。僕はコーヒー派なので、紅茶派とは仲良くできないかもしれないが、好みの問題で境界線を作るのは良くない。タピオカのある独特な食感が合わさることで、ミルクティーは次の段階に移ったといいだろう。変化球もありなんだと。

 

⑧最近では、ドトールでもタピオカドリンクを売り出している。今世間では、雨後の竹の子のようにタピオカドリンク専門店がオープンしている。通勤時に歩いているだけでも、今年になって、4、5店は確実に増えている。それほどの人気なのだろうか、ミルクティーでダイエットとか勘違いするほどだ。

 

⑨何気に僕も飲んでいたりするが、太る印象はない。というか、単純に美味しいわけでカロリーはあまり気にしていない。しかし、実際にはカロリーが高いわけなので、飲み過ぎは健康的に注意が必要。流行になっているからと言って、大量に飲んでしまうと太る一方なので、適度なチェクが必要に思う。主に若い人が飲んでいる印象だが、コミュニティーが限定される世代なので、飲んでしまうことも。

 

⑩タピオカミルクティーはタピオカの食感とミルクティーの飲みやすさがミックスされている。ミルクティーに固形のタピオカを混ぜるだけで非常に楽しめる飲み物になる。ここまで流行った要因としては、やはりインスタだろう。ミルクティーの底に黒のタピオカが見えるのは独特の美がある。インスタ映とはよく言ったものだが、売れる要因はどこにでもあるんだなあと感じてしまった。

 

⑪それにしても、タピオカドリンクのお店がどんどん増えているのは何とかしてほしい。すべてのお店のドリンクを飲むのに時間が掛かってしまうからだ。僕もタピオカブームで適度に飲んでいるが、これだけ乱立すると、どれが美味しいか迷ってしまう。できる限り美味しいお店がいいのだが、どこも個性があって、一概には決め難い。穴場的なお客が少ないお店が案外美味しかったりする。

 

⑫タピオカミルクティーは原料が安く、利益が上がりやすいらしい。特に修行の必要もなく、500円以上で販売でき、原材料も安いとなると、まさにタピオカは黒いダイヤと言える。ニュースを見ても、ダイヤなのに飛びように売れているから、利益率はすごそう。こぞって店舗を展開させるわけだ。専門的な知識が必要なく、アルバイトだけでお店を回せるので経営者としてはウハウハ。

 

⑬冒頭のラムネソフトクリームを食べている時に思ったが、人が安心するには、スイーツが必要である。休日に職場に出ていたが、休憩時間に食べることでストレス発散や気分転換になった。何気ないことで英気を養うのは大事で、それを疎かにしていると、段々人生の目的を見失ってしまい、気持ちが落ち着かなくなってしまう。スイーツって人生において重要なものなのだなと再認識した。

 

⑭禁酒すると、甘いものが欲しくなる。マンガの美味しんぼでもネタになっていたが、その通りだと思う。僕自身はお酒に弱いかわりに甘いものに目がない。コンビニに寄ると、アイスやプリンを買うことが多い。身体に糖分が必要になるが、お酒を飲まないので、酔うこともないから、問題を起こすこともない。ただ、太ることには鈍感になりつつあるので、そこ辺は運動でもしてきっちり解消したい。

 

⑮人生にはギャップが必要。ラムネアイスとワッフルコーンのように、喧嘩するようで仲がよいスイーツというのは世の中にまだまだあると思う。王道のミルクソフトクリームも良いが、ギャップを楽しむ意味でラムネなども良い。人生も同じで、たまには回り道、寄り道をして、普段見ない光景を見る事で、人生に活力が戻る。偶然目にして、「食べたい!」と思ったスイーツには手を出すべきだ。