人生のおつまみ

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ドラえもんから感じた世渡りのやり方−読んだ本3冊から考察したこと

①茶道に詳しくはなかったが、この作品を読んで、茶道の奥深さと心意気を感じた。一期一会が一つのキーワードになっていて、出会いとそこから始まる人との繋がりが作品のメインテーマとなっている。ふとした出会いが一生涯記憶に残るものになる可能性だってある。それが人生を変える出会いとなり、夢や希望をもつこともある。もちろん、挫折や絶望の伴う出会いもあるから、人生とは難しい。

 

読んだ本

 

尾道茶寮 夜咄堂 猫と茶会と花吹雪(つくも神付き) (宝島社文庫)

尾道茶寮 夜咄堂 猫と茶会と花吹雪(つくも神付き) (宝島社文庫)

 

 
②お茶の世界は奥が深いが、僕は歴史の中でも戦国時代が好きなので、茶道は本やドラマなどで割と出てくる。一期一会を大切にしながらも、政治的な駆け引きや思惑があって、静かな茶室の中でもドロドロした人間関係が見て取れる。人をもてなすことが大切なのに、それを利用して、大名や武将が視線をちらつかせる姿は何とも怖く冷酷に感じた。荒っぽい時代の中でこそ、茶道は大きく発展したのかもしれない。


③現代でも人のもてなしは大きな需要を占めている。東京五輪関連ニュースで『おもてなし』が話題になった。検索すると、当時の画像がトップページに出て来たりする。日本の根幹とも言える言葉だが、今は過剰なサービスになっているように思う。お客は神様だ!的なニュアンスで。おもてなしは大事だが、そこにある一期一会を大切にした方がいいと思うが、余裕がないと厳しいなと感じる。


現代社会はまさに余裕のない時代だと思う。みんなイライラしているように見えるし、実際そうなのかもしれない。給料が少ないという意見もあるけど、人間関係が大変なのだが一番だと感じる。人間関係は本当に面倒で自分でコントロールできないし、下手をすると人生が台無しになることもあったりするから大変。よほど権力だったり、お金だったり、コミュ力を持っていないと人間関係は上手くいかない。

 

人は見た目が9割 (新潮新書)

人は見た目が9割 (新潮新書)

 

 
⑤そう考えると、コミュ力最強の人って、人をある程度コントロールできるからまさに最高で最強に思う。それまでの人生で鍛えられた人間関係から、それを経験値として上手く立ち回る。ドラえもんで言うと、スネ夫みたいな人が案外生き残るのに最適なのかもしれない。実際にジャイアンのような人は、生まれた環境で決まることが多いから少し羨ましいとも思う。この辺は運なのかも。


⑥大学生の頃に、成功する人はジャイアンスネ夫みたいな人と偉い人に聞いたことがある。社会人になるとその通りに思うようになった。特に、自分で自分のスポンサーになれる人は強いなと。自分のしたいことを研究するための研究所を作れたりするし、やりたいことにお金を掛けれる人間って最強のように思う。実際に学者は研究するためにすごく苦労して研究費を獲得しないといけないから。


⑦子供の頃はスネ夫は嫌なやつのイメージだったけど、世の中で成功するにはスネ夫みたいな性格で無いと難しいのかもしれない。スポンサーと仲良くなって、お金(経済力)を入手してから、事業なり研究なりなどを行っていく。僕たちにもドラえもんがいればいいのだけど、それはマンガの世界で、実際にいたら、全力で存在を隠すだろうから、考えることは無駄なように思えてくる。


⑧仮にドラえもんがいたとしたら、僕は全力で隠すと思う。世界を簡単に変えれるから、世界中から狙われる。もしもボックスとか滅茶苦茶ヤバい秘密道具だし。秘密道具なら、タイム風呂敷とか使ってお店開くとかして、細々と生きると思う。だから、野心がある人にドラえもんがいると、世界を征服できるから危険。ある意味で、のび太だからこそ、物語が成立するんだと思う。よく出来ている。

 

 

のび太ってしずかちゃんが好きだけど、ウブなのに強く強気の部分に魅力があるのかもしれない。秘密道具を借りたら、即座にしずかちゃんを誘うとか、普通にプレイボーイだろう。ある意味で、それを見越して付き合っているしずかちゃんがすごいように思う。間接的にドラえもんと繋がりがあれば、人生安泰。秘密道具で経済的、健康的、社会的にも無敵だから。のび太って恵まれている。


⑩もてなしの心は日本人の大切な精神的な考え方だと思う。現代では過剰なサービスでもてなしを勘違いしてしまうけど、よりよい人間関係のためにサービス向上するのには意味がある。以心伝心が基本の中で、相手のことを考えるのは商品開発の前提だと思う。余裕がない世の中だと、それが異なる方向になってしまうから注意が必要。心に余裕を持てるぐらい社会的に安定するのは理想かも。