2019年に観て良かった映画
2019年に観た映画をまとめて、一言感想をつけた。結構観たなという印象だが、大型作品が多く、記憶に残る作品が多かった。
- 天気の子
- アナと雪の女王2
- アベンジャーズ/エンドゲーム
- 劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~
- 劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>
- シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション
- スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
- キャプテン・マーベル
- スパイダーマン スパイダーバース
- アルキメデスの大戦
- ルパン三世 THE FIRST
- ターミネーター ニュー・フェイト
- ジョーカー
- HELLO WORLD ハロー・ワールド
- フッド ザ・ビギニング
- プロメア
- 決算!忠臣蔵
- ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
- 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
- ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形
- Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆
- 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング
天気の子
新海誠監督の最新作。『君の名は。』と比べると個性が強いキャラが出てくる。ラストの展開は賛否を呼ぶと思った。東京を舞台にして、子供達が強く生き抜く姿に感動を憶えたが、子供だけで生活する厳しさを感じた。天気と伝承を絡めて、SF的な現象に日本的な信憑性を持たせている所に、『君の名は。』との共通点があった。
アナと雪の女王2
前作と比べて、エルサの成長を感じた。アナとエルサの出生や両親の秘密が明かされ、秘密がほぼ公開された感じた。映像的には、前作を白とするなら、まさに四季を感じさせる映像美だった。精霊を上手く絡めて、エルサの覚醒、アナの活躍など見所が多かった。あと、アナとエルサの祖父、および側近が事件の元凶だっただけで、ほとんどが善人だったのも上手く作っているなと思った。
アベンジャーズ/エンドゲーム
アベンジャーズシリーズ最終作。アイアンマン、キャプテンアメリカのラストに感動したし、新しい世代のヒーロー達が活躍するのに感想した。主役はアイアンマンであるが、支えるキャプテンアメリカがリーダーとして活躍する。ソーはメンタルが復活するシーンが良かった。次世代ヒーローが活躍するアベンジャーズも制作させる可能性があるが、トニー版のアイアンマンが出てくる作品はこれが最後とのこと。
劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~
響けシリーズの最新作。テレビシリーズを総集編+αにしていた前作と違って完全新規の作品。原作を読んでいたすごく期待していた。時間の都合カットされていたシーンもあったが、複数回観るとそんな気持ちは吹っ飛んだ。EDの明るい曲はまさにユーフォで、『リズと青い鳥』と合わせて観ると色々と納得できるシーンがある。2年生になった久美子が後輩に振り回されるのは新鮮だった。
劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>
待ちに待った、シティーハンターの最新作。現代に復活したシティーハンターはまさに最高だった。声優もオリジナルで、30、40代の直撃世代には言う事なしの作品である。使われるBGMも昔のままで、『EDがGet Wild』のお約束もきっちり守っていた。数々のOP、EDも使っていて、まさにシティーハンター好きがシティーハンターのファンにために作ったと言える作品だった。
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション
まさかの実写化。もちろん吹き替えで観たが、獠と香に違和感はなかった。一番最初は、神谷明さんのシーンで掴みは最高だった。シティー・ハンターらしいストーリーで。、すこしグロいシーンもあるが、アニメ版とほとんど違いがなかった。EDも『Get Wild』で愛を感じた。実写化すると否定する意見も出てくるが、シティーハンターマニアが作った、シティーハンターファンに向けた映画になっている。観て良かった。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
マーベルのスパイダーマンの第2作。成長したピーターが観られるが、ヴィランがトニーの技術頼みなのが少し気になった。まあ、スパイダーマンの世界に魔法は合わないから、PVを観た時から変に感じていた。五感を封じられてからの、スパイダー・センス発動シーンはまさに鳥肌。数が相手なので味方が一人欲しかったが、エンドゲーム後なので手が足りないのだろう。新アベンジャーズシリーズの主役候補。
キャプテン・マーベル
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新しいヒーロー。元々地球人なのが、未知のパワーで強くなった。と言うか、滅茶苦茶強すぎて、ヴィランが可哀想になってくる。前半は過去や出生、仲間への疑念で全力を出せないが、覚醒してからはまさに敵無し。エンドゲームでもジョーカーすぎてラストまで全力で戦っていなかった。この人一人でほとんどのヴィランは倒せると思うが、活動域が宇宙なので、中々地球専属とはいかないようだ。
スパイダーマン スパイダーバース
異世界のスパイダーマンが集結して悪に挑む物語。老けたパーカーが主人公のマイルスを教えながら、自分を取り戻すシーンは違った意味のヒーロー像をイメージした。グウェンも可愛くて、マイルスをしっかりサポートしてくれる。世界観が異なるスパイダーマンだが、本質は同じだから、一緒のチームとして行動できる。最期はマイルス一人で戦うシーンは意外性があったが、ヒーローとしての成長性を感じられた。
アルキメデスの大戦
戦艦大和を建造するにあたり、天才数学者を読んで、対抗馬の見積もりの不正を暴くというもの。数学者とはいえ専門家なのだが、わずかな資料から戦艦の図面を作成したり、一晩で何冊もの専門書を理解したりと、同じ理系としてもすごいなと感じた。この作品における大和の意義は提示されるが、戦争に対する意見であるので、賛否あるだろう。ラストに主人公の櫂が大和を見て涙するシーンは、ごく一部しか知らない大和の存在意義に対してのもの。横で何も知らない士官が大和で絶対に戦争に勝てると言っていたことへの対比。
ルパン三世 THE FIRST
ルパンⅢ世のフル3D映画。アクションが多く、2Dアニメ版と比べても遜色がまったくない。特に終盤のルパンがⅠ世の帽子を被るまでの一連の流れは見事。所々、カリオストロの城を思い出すシーンがあった。銭形刑事もルパン確保よりも、世界の危機を優先する姿はやっぱりカッコいい。ルパン一味と銭形の共闘シーンはいつ見ても気持ちいいものだ。
ターミネーター ニュー・フェイト
待望のターミネーターの新作。ジョンがいなくなった世界でのサラの苦悩が見て取れた。ファンからしたら賛否があるが、2を否定するのはどうかなと思ってしまった。とはいえ、T-800の戦闘シーンは見応えがあった。新主人公・ダニーとサラの今後が見たくなったので、続編が欲しい。結局、スカイネットを止めても、新しいスカイネットが誕生するというのは、何をやっても歴史そのものは変えられないを突きつけられているのは、結構衝撃的。ジェームズ・キャメロンが関わっているだけに、これが正史なんだろうな。
ジョーカー
ジョーカー ブルーレイ&DVDセット (初回仕様/2枚組/ポストカード付) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2020/01/29
- メディア: Blu-ray
人間に余裕がなくなるとどうなるか。かつてダークナイトでジョーカーが行ったことをジョーカーの体験を元に語っている作品だ。ラストの展開で、この物語が妄想なのか、現実なのかで大きく意見が分かれている。とはいえ、人間が徐々に余裕をなくし、人間関係も悪くなった時に、どのような行動をするかという題材で描かれている。人間の悪の部分がどのように進化・覚醒するかが分かり、ゾッとしてしまった。
HELLO WORLD ハロー・ワールド
かなり大々的に広告を打っていたと思う。小説や外伝も販売されている。ストーリー的には前半が共感でき、後半は少し意味不明と言った感じだ。ただ、最後のどんでん返しは気に入っている。明らかに『君の名は。』の影響を受けているが、前半の発展する恋愛劇をもっと長くして、SF要素を少なくすればよかったのではないかと感じた。キャラクターはすごく可愛いので、その後のストーリーを作ってもいいと思った。
フッド ザ・ビギニング
Fateの影響があるのか、弓矢で接近戦をするのにすごく熱くなった。敵同士が相棒になる展開は胸熱で、話も人間らしい生き様で、義賊からヒーローに進化する姿が印象的だった。基本戦闘が城内になるので、接近戦が見応えがある。復讐から平民を救うリーダーになる姿には、複雑な想いが出てきたが、マーベル作品と違ったヒーロー像でこれはこれでありかなと思った。
プロメア
トリガーが作った、炎とそれを消化する消防士の物語。堺雅人さんの『滅殺開墾ビーム』がツイッターのトレンドになったりして話題になっていた。堺雅人さんのキャラ変が面白すぎて、冷静→暴走キャラはさすがと思わざるを得ない。ギャグみたいだけど、移住にために人類を選別していたりして、何気に重い話。善人の世界のリーダーが実際は諸悪の根源という王道展開は、主人公の乗り越える壁として相応しいなと感じた。後、ツイッターでトレンドになったからか、かなり長く公開していた。しかもほぼ満席だったし……。何だ、このアニメ……。
決算!忠臣蔵
吉本の芸人が多く主演していたが、思いのほか良い演技でビックリした。岡村さんの役すごく印象に残っていて、最期はまさに身体を張っていた。本当の意味でお金の使い方を実践している人。とはいえ、岡村さんの演じた矢頭の年収が185万円、堤さんが演じた大石内蔵助の年収が6900万円というのはビックリした。格差社会半端じゃなくて、生まれですべてが決まる時代だったとはいえ、ここまで差があるとは。
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
ゴジラシリーズを見ていた世代には感涙もの。バーニングゴジラは出てくるわ、モスラは強いわ、キングギドラはきちんと宇宙怪獣だわと、日本版の設定を受け継いでいる。トカゲみたなゴジラではなく、どっしりしたゴジラでしっかりと強いのも良かった。怪獣が多く出てきて、ラドンもしっかりと描写しているのを観ると、相当日本版を観て研究したのだろうというのが見て取れる。
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
テレビシリーズの映画化。テレビシリーズでは語られなかった伏線が全部回収された。すごく面白く、タイムトラベル要素もあった。ギャグ要素は序盤だけで、後は終始シリアスなのが印象的だった。高校時代の複雑な人間関係を思い出した。自分を取るか、恋人を取るか、未来を取るかの選択肢は誰しも一度は思ったりすること。中盤から終盤にかけてのハラハラ感がすごかった。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形
京アニの映像日がすごかった。姉妹の物語で、前半が姉、後半が妹の話。姉は貴族。有力者だけで入れる学園で、とあるイベントのためにヴァイオレットを呼び寄せる。その世界観が現実離れしているが、女性が夢見る展開とのこと。後半は郵便配達員になりたい妹の話で、幸せを届けるための奮闘する姿が可愛くも、カッコ良かった。外伝だがヴァイオレット以外のキャラの魅力が非常によく引き出されていた。来年は本編の続編公開もあるので気になるところだ。
Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆
異世界カルテットを見て、気になったから観に行った。雪山に住む少女とそれを守る猫の精霊とのお話。一人で生きていこうとする少女とそれを守っていく精霊。アニメを見ていない人でも考えることが出てくる。人と接すること自体が救いであり、人とのコミュニケーションからすべては始まっている。物語として孤独が一つのテーマであるが、そこから仲間と出会っていくという流れがあるからこそ感動が深まる作品。
僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング
ヒロアカの劇場版。プロヒーローや大人のヒーローがいないなか、かつてない強敵・強大なヴィランと戦うことになってしまったデク一行。二人の姉弟を守るために、限界を超えて戦う姿に感動したが、ラストの展開はある意味で最終回のネタバレなのかもしれない。今回はオールマイト案件で彼がいないと解決できない事件だったが、とある力を使って解決した。雄英高校一年生が策を練って、強敵に立ち向かう。守るものがあれば人は強くなれる。