人生のおつまみ

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広島カープの黒田博樹は成功できるかどうか?

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広島カープの黒田選手が
オープン戦の最終登板を終えました。

メジャーリーグから帰ってきた
彼の投球にファンや他球団からも注目が
集まっています。

その黒田が成功するかということ。
難しい問題ですが、
これを考えていきましょう。

★★★

オープン戦の結果は
1勝0敗で、防御率は1.04

まったく申し分無い成績で、
見本にしたいぐらいです。

セとパの打撃のチームである
ヤクルトとソフトバンクに対して、
無失点で切り抜けているので、

実力は本物。
セのヤクルトは火ヤク庫と呼ばれるぐらい
打線が強力ですから。

チーム打率 0.279は
セで1位。12球団でも
ソフトバンクについで2位の成績となっています。

その2チームに対して、
ツーシームを有効に使った投球術を披露することで、
相手に打たせない「打たせてとる」ピッチングを可能にしています。

オープン戦の成績から見ると
問題は少ないようですが、
黒田がいて優勝できるかというのは別問題です。

問題は、防御率1点代で1勝しかしていないという事実。

★★★

特に、ソフトバンク戦がポイントになっていて、
無失点にも関わらずに、
勝利投手になっていません。

結局、サヨナラで勝利したので、
勝利投手は抑えのヒースがもぎ取りました。

これを見ると、
シーズンに入っても、
勝利数を稼げないないなと。

これまで、優勝してきたチームを見て見ると、
エース格は15勝程度はしています。

15勝が優勝するための
エースに課せられた最低条件であるなら、
勝ち運のない黒田がいると、広島の優勝は難しいと言えます。

日本、そしてメジャーでも、
黒田は援護に恵まれないことが多かったので、
それが広島でも再現されるとなると、

しかし、広島のオープン戦の結果を見ると、
最下位ですが、なんと勝利しているのは
黒田の登板時のみ!!!

これは黒田に恥をかかせないためか、
わかりませんが、黒田を後押しするように
勝利をもぎ取っています。

オープン戦の戦いを見ていると、
逆に、勝ち運のない黒田で勝利しているということは、
黒田登板の勝率は高くなりますが、

それ以外の投手では勝てないということ。
黒田が頑張って、登板時には勝てるんですが、
他の投手が勝てないのでは、優勝はほど遠い。

勝ち運のない黒田でしか勝てないというのは、
何か今年の広島を暗示しているようで
少し怖くなりますが。

★★★

 

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優勝に不可欠な存在の黒田ですが、
その武器はツーシーム
日本だと、シュートのことなんですね。

フロントドアと呼ばれる球種で、
打者の内角のボール球から
ストライクに入ってくる球です。

日本だと、内角に思い切って投げる選手が中々いないために、
このフロントドアがシーズンでも有効だと言われています。

しかし、完投するなら、難しいと思います。

ソフトバンク戦の投手を見ましたが、
7回の3連打を見ると、
ツーシームがそれほ曲がっていません。

疲れによる握力低下によるものなんでしょうが、
これがシーズンで起こるとなると、7回以降が
気になります。

日本の球はアメリカの球とは違って、
ツーシームの曲がりは少ないので、
握力が落ちたときの終盤にかけては使いにくくなります。

そうなると別の球種を使うことになりますが、
ここが黒田の真骨頂なんでしょうね。

しきりに「アジャスト」とコメントしていて、
その日に有効な球種を試合の中で試していく。
これが黒田の武器になります。

例え、終盤にツーシームがダメになっても、
他の球種で十分に補えるのが黒田の強味。

シーズンに入るとそういう姿が見れるのかしれませんね。

★★★

今シーズンの黒田を見ていると、
成功できるんじゃないかと思います。

では、何が黒田にとっての「成功」なのか。

気になる所ですが、
私なりに考えると、
「チームの優勝」なんではないかと。

男気と言われて広島に入団した黒田選手。
メジャーでの心残りが
ワールドシリーズに出場して世界一になるということ。

優勝して、一番になりたい!
これが黒田の夢だと思います。

広島カープは20年以上も優勝していませんし、
もちろん黒田が一軍でバリバリ登板していたことに
リーグ1位を獲得していません。

恩を返す+チームに貢献する
という意味では、
「広島カープ」の優勝が一番の「成功」

と考えられます。

では、黒田はどのぐらいの貢献をすればいいのか?
それは、理想は貯金が20個以上ということになります。

2013年の楽天の優勝を見ても、
田中将大の24勝で無敗というのが
凄まじい記録となりました。

広島は当時の楽天に似ていて、
中軸を外国人、エースが日本人2大投手という構成になっています。

去年までの成績を見ていると、
マエケンこと前田健太投手では
田中の変わりとは言いにくい。

大事な要所で負けてしまっているので、
黒田に支えてもらいながら、
勝利していく、則本のような役回りでしょうね。

則本は開幕投手で、他球団のエース格を相手に投げて、
田中は裏ローテと呼ばれる、4番手以降のローテに入ることで、
エース格との対戦を避けることに成功しました。

もちろん戦略なんですが、
これはWBCの影響を考慮して、
疲れを開幕に残さないための処置。

それが上手くハマって、
田中もどんどん勝てて、
リーグ優勝が出来ました。

同じことを黒田がすることで、
勝ち数が伸びて、
広島の優勝が近づくことになるので、ハマって欲しい。

★★★

黒田黒田とマスコミは連呼していますが、
黒田はどう思っているのか?

男気で、広島に帰ってきたと言われていますが、
はたしてそうなのか?

黒田にとっては、
今回の広島復帰は
後悔したくないという言葉に集約されています。

メジャーでの大型契約か、
広島カープへの復帰。

如何にメジャーで投げれたとしても、
野球人生最後の心残りとして
広島で投げれなかったという後悔が残ることに。

そうなると、後悔しないために
広島に帰ってきた。

しかし、黒田はマスコミが考えるほど
男気で復帰という気持ちはなくて、
ただ、広島への愛がメジャーへの気持ちよりも勝ったということ。

日本人から見ると、
お金<<<信念という、いかにも日本人好みしそうな
不等式になっているので、それが多くの人に感動を呼び込んだと思います。

黒田からすれば、ただ、「決断」しただけ。
それがこれほど大きな渦になっているなんて
想いもしなかったはず。

それが、変なプレッシャーにならないといいのですが。

★★★

黒田は「決断」して
広島に帰ってきましたが、
他の選手はどうでしょう?

特に新井選手や永川選手など、
メジャー挑戦前の黒田と一緒にプレーした選手、
それに、主力となる広島の若手選手の想い?

それは、満場一致で、
お帰りなさい!
そして、色々教えてくださいということです。

バリバリのメジャーリーガーである黒田博樹選手。
日本では、中々投げられていない球種を自在に操りますが、
だからこそ、教えてほしいという気持ちが強いはず。

特に、マエケンは、来年にメジャー挑戦が考えれるので、
黒田からできる限り吸収したいという想いが強い。
WBCでは、一番安定感のあったマエケンだけに、

さらに向上するためには、
黒田のメジャー仕込みの投球術をなんとしても掴みたいと
思うのは必然。

マエケンが向上心を高める上で、
黒田からの教えは参考になること間違いなしです!

新井選手や永川選手から見ると、
黒田選手復帰は、この上なく嬉しいこと。

特に新井選手は
同じ時期にFAで阪神に移籍したので、
思うことがあるでしょうし、

また同じ時に広島に戻るということは、
運命的なことを感じざるを得ません。

黒田と新井が相乗効果で
お互いを、特に新井選手が再起できるほど
高め合うことができれば、中軸としての復活も期待できます。

★★★

黒田選手の復帰は日本に衝撃をもたらしましたが、
今年は成功できるはず。

オープン戦の成績からは、
黒田登板では、チームが鼓舞されて
勝利しやくなるという結果になりましたし、

ツーシームなどのメジャー仕込みの投球術で
日本の打者を翻弄できます。

また、広島カープの優勝が成功の条件であるとするならば、
若手に自分の投球を教えることで、
全体のレベルがアップして、優勝に近づくことにもなります。

さらに、2013年の楽天優勝のチーム構成と似ているので、
田中将大のような役割を求められますが、
それも、実力で可能と思われます。

広島優勝。
20以上遠ざかっている「優勝」という二文字ですが、
今年優勝せずにいつ優勝するのか!というファンの声があります。

それ答えるだけの戦力が整ったので、
今年はファンも黒田も楽しめるシーズンになるのではないかなと。