プロ野球の野球くじって害悪?苦い記憶は今なお残る
プロ野球くじを巡って、12球団は反対の意志を表明したそうです。サッカーのように、宝くじのようなものを作って、興行を活性化させるのは良いと思いますが、やはり過去の事件で辛い経験をしているので、中々難しい。
まさかの全球団が反対
正直、すべての球団が反対するとは思いませんでした。DeNAや楽天、ソフトバンク当たりは賛成すると思ってはいましたが。金融に関係する球団もあるので、少しは前に進むかなあと感じてはいたり。
ただ、やはり黒い霧事件の事件の影響は半端じゃないみたいです。プロ野球選手が加担した八百長事件。お客さんを裏切る最低の行為でした。
私はもちろん生まれていないので、具体的に知ったのは本の中。元プロ野球選手の方の本を多く読んだり、ネットで調べたりして内容を知りました。
中でも当時のエースの池永さんが犯人扱いされてしまって、色んな問題があったと聞きます。スケープゴートにされたとか、実際には加担していないのに、普段の態度から犯人にされたとか、そういう話。
実際、この事件がきっかけで、パ・リーグの人気は地に落ちたと聞きます。西鉄ライオンズのダメージが大きく、身売りの原因になったという解説もありましたし、野球界、特にパ・リーグにとっては傷跡が深い事件となっています。
セはなぜ反対?
セ・リーグも反対していますが、パよりはダメージが少なかったはずなのに、今回の野球くじに反対しているのはなぜかなあと。
巨人が反対しているから、便乗したのかな。黒い霧って、確か報知新聞かどこかの、ジャイアンツの機関紙がスクープしたそうです。それでいまだに、真の黒幕は巨人で、八百長をした選手を守る+パ・リーグの人気を落とすという目的で、黒い霧事件を公表したと、陰謀論とかで言われています。
そこまではないにしても、それに近い状況はあったと思いますよ。あの当時って戦争の傷痕もありましたし、まだまだ不安定な世の中だったようですから。
プロだけで生きていくには、苦しい時代。八百長も見えなかっただけで、あったのだと思います。ヨーロッパのサッカーでも、入れ替え戦などではいまだにあるらしいですし、日本が苦しい時代には、そういう黒い事件はあったはず。
しかし、ファンにとっては、最悪の最悪の事件なわけで、ファンを大切にするが合い言葉のプロ野球では受け入れられないと思います。
これは、ライトなプロ野球ではなく、ヘビーなファンにとって重要な問題。ライトなファンなら、宝くじ感覚で見れますが、ヘビーなファンは自分の想いも一緒にのせているので、八百長の危険性があるプロ野球くじは、納得できるものではない。
一度、失墜したプロ野球というのは、這い上がるまでに数十年掛かったわけなんで、球団もファンも受け入れるには、時間が掛かると思います。
それだけ、黒い事件というのは、傷つけた人、傷つけられた人が多かったという話なんですよね。
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