ルールは良心によって守られる
ルールって難しい。暗黙の了解っていうものがあって、相撲や花見でも使われてきました。最近は、ルールを破る人が多いですけど暗黙のルールを破っている場合が多いです。日本人は真面目で、以心伝心、まわりの気持ちを察することが得意。それが暗黙の了解に繋がって、人の気持ちを察すれば当然わかるでしょ的なことをルールとしてきました。何かの本で見たのですけど、企業の契約書などもアメリカより大雑把で、相手の気持ちだったらこういうことは絶対しないだろう的なことは書かない事が多かったそうです。
まあ、半分冗談なんでしょうけど、日本はコネで契約が決まったので、アメリカのような資本主義とは少し違います。完全実力主義ではなくて、相手にある程度自由度、つまり遊びを許している社会なのが日本。遊びがあるからこそルールがあっても面白いですし、暗黙のルールがあるからこそ楽しめる。最近はおおらかな人が減ったように思いますけど、日本の現状が表れているのかなあと。
ルールって最後は良心による所が多いと思います。格闘技でもルールはきちんと守りますし、何でもありといっても武器や急所を狙った攻撃はしない。良心があるからこそ、ルール上で競うことができます。結局、人間の本質って良心を如何に使って、ルールの穴をついて自分の人生を優位に進めるのかということに集約されると思います。お金があると余裕があるからこそ、これが弱まってルール上での遊びも楽しめる。お金ではなくて趣味とか、本人が満足するものならなんでもいい。
不景気といいますけど、みんな余裕が無くなってしまった結果が最近のルール違反の原因かも。お金は稼げるけどストレスが半端ないとか、そもそも給料が低いとか。余裕のなさは怖いですけど、何か自己満足できるものを見つけていくしかないなあと思います。
