45歳までに業績がないとノーベル賞は無理なの?
ちょっと面白い記事があったご紹介を。ノーベル賞についてのニュースなんですけど、若い頃に業績を挙げているのがほとんどなので、若手研究者支援がどうとか。学問の業績は若い頃に挙げないと難しいのかなと思ってしまいます。
一つ、
全員が20代から30代に任期付きではない安定したポストに就いていた。
これがすべてかなあと。アカデミックな世界で20代から30代で安定したポストに付くには、教授の推薦とか、業績とか突出した何かが必要なわけで、研究者でも任期付きな人も多いから、そういう人にはノーベル賞は無縁の世界かなあと思ってしまった。
もちろん、文学賞などはまったくの別なんだろうけど、物理や化学、生物の世界では若い頃に如何に安定したポストに就けるかがポイントになってくるんだろう。
この人は作家なんだけど、
1995年に東北大学を卒業、以降は物理学ではなく学際的な領域に専攻を変え、2000年に東京大学大学院総合文化研究科博士課程を修了、博士(学術)の学位を取得した。 北海道大学、京都大学、東京大学で博士研究員として働く。34歳の時、次年度の研究費と給料を得る見込みがなくなり転職を決意。2007年より有限会社シングラムのウェブ・エンジニアとなる。2008年10月に退職し、専業作家となる。
かなりシビアな世界を生きていると思う。作家にならなかったらどうなっていたのか。折角有名大学を卒業しても、30代でも安定したポストにつけないと生きて行くのすら苦しいとか。大学が多くなったとか関係なくて、有名大学でも博士号をとっても中々活かせないのが現実なのかなあとちょっと悲しい気分になりました。