人生のおつまみ

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問題だらけの『築地市場の移転』ーなぜこんなに報道されるのか

問題が山積している築地市場の移転問題。築地から豊洲への市場移転がなぜこれほど報道されるのか。富山の市議会の政務活動費の問題を追求するべきなんじゃないかと思うけど、やはり東京都の問題だからテレビでも扱いやすいということだろう。野々村議員の時にも思ったことだけど、報道は中途半端で終わりますよね。野々村議員だけがしていた可能性は低いわけで、もっと市議会の偉い人達も同じことをしていたはず。富山市議会では昔ずっと行われてきたとかいう発言もあったけど、テレビもトカゲの尻尾切りで、自民とか民主の偉い人は敵に回したくないってことなんだろう。

豊洲の移転問題は小池知事に対して叩きやすい材料なわけで、どの党の推薦も貰っていな小池さんを如何に潰そうかと目論んでいる都議会、与党、野党とそれに追随する報道のあり方には疑問が残ります。現実問題として豊洲移転が白紙になった場合に、小池知事に責任を押し付けることは可能なわけで、特に都議会がそれを狙っているんじゃないかな?怖い話ですけど、政治の世界って本当に恐ろしいですから。田原総一朗さんの本とか見ていると裏側のドロドロした背景が見えたりして面白いですけど、当事者になるのは嫌です。

なんだかんだ言って、今のテレビ局も政治家の言いなりという側面はあるでしょう。それは仕方がない。敵に回すと報道できなくなりますし、立場が若干弱い小池さん・東京都の問題をクローズアップさせることで、小池さんにお灸を据える的なことをしたいのが本音。外国みたいに本気でジャーナリズムで取材しているんじゃなくて、もっと大きな政治的な駆け引きの中で取材しているのが今のテレビ業界と僕は思っています。悲しいことですけど、テレビもエリート社員が多くなってしまって、守りに入ったってことなんですね。まあわかりますけど。

田原総一朗さんが言うには、昔の取材はそれこそ法律スレスレだったそうです。純粋にジャーナリズムを追求したい人が多く存在して、給料は少なくても自分なりの正義を貫く。また、会社もそれを一応応援していたみたいで、上司と喧嘩した記者がいたとしても、新聞に無理やり載せたりすることもあったそう。でも、今はそんな根性と気概があっても一瞬で首になるわけで、報道のあり方そのものが変わってきた。自分達の正義よりも政治家と報道の力関係が優先させるそんな時代になってしまったということ。だからこそ、自分達で考えることが必要だと思います。