人生のおつまみ

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『君の名は。』ーエンターテイメントなんだから、新海監督に優しい批判があってもいいと思うんだ

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君の名は。』はいまだにヒットしている2016の最高ヒット作品。何回も観に行ったし、内容も良かった。新海監督だけではなくて、プロデューサーの川村さんの努力やアニメの原画スタッフ、動画スタッフなどたくさんの人の苦労があってこその映画。

ただ、批判はある程度は仕方がない。ヒット作だからこその名誉みたいなもの。アンチは人気の証だから。そのアンチこそある意味で真のファンだったりして、昔のアンチ巨人みたいに嫌いなのに何回も観に行った、批判するために粗を探すために観に行った人もいるかもしれない。

新海監督からしたら、嫌の気分でしょうけどね。確かに、王道中の王道。女子高生がヒロイン、主人公がイケメン、入れ替わり、隕石落下のSF要素、ボーイ・ミーツ・ガールだったりと挙げればキリがないけど、だけどそれが見事に分かりやすかった。

批判はもちろんあるけど、それだけ人の心に届いたってことじゃないのかな。三葉と瀧の物語はそのぐらいインパクトがあったわけで……。そこに至るまでには、数多くの汗と涙と気合と根性があったはず。数学とか物理の綺麗な数式もものすごい歴史と根性があるんですから。

容易に見えるのは、苦労を感じ取れないだけで、実際に作るとなるとプレッシャーは凄まじい。失敗したら数億円以上の赤字で、東宝も300館以上で公開した手前後には引けないから、新海監督も相当の苦労とプレッシャーで押しつぶされそうになったはず。

別に批判するのはいいとは思う。哲学とか批判があってこそ成り立つ世界であり、エンタメや芸術の世界でも同じ。でも、心ない批判は人を不幸にするだけだから、もっとこういう風な作品が観たかったとかそんな言葉でもいいじゃないの。哲学や数学、物理学はシビアな世界だから批判もシビアだけど、みんなが楽しめるエンターテイメントでは優しい批判もいいんじゃないかと思う。

ちなみに、『君の名は。』の劇中で登場した組紐。それが実際の商品になって発売されています。それに関するニュースがあったけど、まさかの12,000円……。伝統工芸の価値は高いけど、グッズのこの価格。しかも、まさかの注文殺到……。『君の名は。』は良い作品だったけど、伝統工芸も一緒に忘れないようにしたいな。

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