人生のおつまみ

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「NEVERまとめ」に対する批判について考えてみたーキュレーションサイトの未来とは

「NEVERまとめ」に対する批判を強まっています。ニュースにもなっているぐらい「NEVERまとめ」への風当たりは強くなっています。まとめサイト大手がまさかの炎上とは。

僕は「NEVERまとめ」は面白く見ています。知らなかった情報が適度にまとめられていますし、内容はピンキリですけど、自分が取捨選択すればいいだけですから。

炎上しているのは、検索上位に無意味に来るからでしょう。本当に知りたい情報ではなくて、「NEVERまとめ」の浅い情報が常に上に来るのでイライラする。

気持ちは分かるんですけど、知りたい分野によって違います。読書法・勉強法・仕事術などは参考になることが多くて、楽しく読むことができる。

でも、医療やダイエット、健康分野に関しては信憑性が怪しいサイトの情報ばかりで信用度は落ちます。やはりこの分野は信用度が命ですから。

今回のDeNAのキュレーションサイトから始まった騒動ですが、結局は自分の大切な情報の信頼度が重要な要素なんじゃないかと。自分が知りたい情報が検索かけても見つからない。だからイライラしてしまう。

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 「NEVERまとめ」はまとめサイトとしては便利です。知りたい情報が小分けにされていて、色んな情報が詰まっているので。スマホなどでサクサクと見る分には良い。

ただ、信用度の高い情報、密度の高い情報を得るにはまったく役に立ちません。特に医療、健康分野は根拠が大事で、自分の体に問題のないやり方で病気が治るのかなど、しっかりとした医学的根拠が必要になってきます。

まとめサイトは、管理者、もしくはライターが自分の体験や知識から選択した情報なので偏るのは仕方がない。だから、仕事術などは体験が活きるからそれらしく見えるわけ。

実際に、「NEVERまとめ」の仕事術、勉強法で失敗しても「ああ、この方法は使えないな」と思うだけですけど、医療や健康分野では失敗したときのリスクが高い。だから、しっかりとした根拠、失敗しにくい方法を探しています。

情報を探しても、「NEVERまとめ」はかなり上位に来ることが多いです。

やはり、それぞれの人間の考え方なんでしょうね。僕のように、浅く情報を得て満足したり、もっと知りたい場合には本などで調べる人には楽しいサイトでしょうけど、深く情報を知りたい人にとっては要らないサイトになるんだなとは感じます。

僕としては、「NEVERまとめ」は好きなのでなくなってほしくはない。ただ、世間が許さないでしょうし、何かしらの規制は入るはず。著作権の問題もありますし、まだまだ終わらない問題です。

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一つ気になったのは、「NEVERまとめ」で使われている写真の問題。フリーで商用利用が許されているサイトの写真は大丈夫なんだと思いますけど、芸能人の画像はどうなんでしょうね?

アフィリエイトサイトの画像リンクなら問題ないと思いますけど、ただの画像の場合、著作権があるので下手をするとページを消す必要が出てくる可能性もあると思います。

まとめサイトって、まだネット黎明期の雰囲気が強いので写真などの権利に関してはゆるゆるな気がします。アフィリエイトなどでお金を稼いでいる場合はこれから強く規制されそうですが。

Yahoo!の記事ではLINEが「NEVERまとめ」の問題を言及していますけど、

思い切った反論は難しいと思います。

NEVERまとめは、誰でも自由に作れる分、記事の品質が一定ではないですし、画像に著作権があるとは知らないライターもいる可能性だってあります。ネットリテラシーが整ってくると、やはり規制の動きが出るのは仕方がないですね。

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キュレーションサイトの未来は、本当に信頼度の高い情報しか生き残らないと思います。ただし、検索だけの話ですが。

ツイッターなどでファンを多く獲得すれば、キュレーションサイトはファンによって支えられていきますけど、そうでない人が数多く検索する検索エンジン上では、キュレーションサイトは品質が高くないと生き残るのが難しいでしょう。

楽しくサイトを見れればいいという人と、信頼性の高い情報を知りたい人、色んな人がいるわけで、まとめサイトは前者が多く見るサイトだと思います。

結局、ネットも規制され出して、ネット黎明期のような何でもありな状況ではなくなってきています。それだけ情報インフラとして整ってきたというわけですけど。

ニコニコ動画も、10年ぐらい前には何でもありだったのが、規制規制で著作権に関しては厳しくなっているので、「NEVERまとめ」も規制され、品質の高いまとめしか載らなくなる未来がくるのかも。

そうなると、今のように誰でもなく、きちんとした資格や職業の方でした書けない、小難しいサイトになることも考えられます。そのサイトは面白いのかなとちょと疑問には思いますが。