人生のおつまみ

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【残業】残業代について、金銭的に余裕があるとやっぱり違うのかなあ?

非常に怖い問題であると感じた。残業は悪だというが、メーカーによっては長時間勤務なのが慣例であり、特に設計や研究開発では残業しないと仕事が終わらない。ただ、残業ではなくて、文献調査や教育など様々な仕事内容があるだけに定時退社は非常に難しい。もちろん長時間労働は身体的にダメージも大きいが、大きな企業だと残業代はフルで出ることが多く、夜遅くまで働いているのでお金は割と入ってくる。世間でいう残業減らせという声は立場によって全然意味が異なると感じてはいるのが正直な所。

世間では残業代が出ない企業が非常に多いというのをニュースで見た。サービス残業当たり前で、それだと残業を減らせという声は絶対に出る。もう一つの視点は、残業をしても給料が変わらない管理職や残業なしでも十分収入のある人達。金銭的には十分もらっているので、何も残業してまでしんどい思いをしたくないというのも分かる。この二つは似ているようでまったく異なるもの。金銭的に余裕がないのと余裕がある人。シンプルに考えるとこうなるけれど、残業してまで仕事はしたくないというのがほとんどの人達の本音であると思う。

残業したら、80時間で給料が2倍になるというが実現したらどうなるのだろうか?若者は積極的に残業するであろうし、若い頃には無理をしても多少は大丈夫だから頑張ってしまう。ただ、会社としてはそういう無理のきく人材を死ぬほど欲しがっているので、上司の立場からすると無茶でも仕事のする使い勝手のいい人ということになる。今の日本はこの無理のきく人を安く働かせようとしているように感じる。いかに安くして、利益を多くするか。この一点が非常に大事になる。

 

あるニュースでは、とある会社の経営者が若者が育たない、どうしたらいいかとコンサルタントに質問したらしい。答えとしては「残業代」を出すと言ったらしいのだが、経営者は怒り狂ったとのこと。今の時代は、残業代を出せる企業自体が大資本の大企業だけであり、小さな企業に入ったら残業できない(表向きは)となり、時間もお金もなくなってしまう可能性がある。全部が全部そうではないが、これだけ残業に対する怒りが多いとなると、お金も時間も搾取される人達の怒りが僕にも伝わってくる。残業は悪だというが、やはり何かしら余裕がないと人間もたない。だから、残業代をもうちょっと出したらどうかなと思ったけれど、それだと損をする人が非常に多くなるんだろう……。