人生のおつまみ

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【映画】攻殻機動隊を「ゴースト・イン・ザ・シェル」観てきたので、関連ニュースやオススメ情報もチェックしてみました

ghostshell.jp

攻殻機動隊の実写劇場版「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観てきました。アニメの実写化ということで、迫力は満点でキャストにも不満はなかったです。実写だからできること満載で、実写らしいストーリー展開で、少佐やバトーの活躍も楽しく観ることができました。吹き替え版を観たのですが、人気の高いS.A.C.シリーズの声優とのことで、そこも話題になっていたようでした。個人的には、芸者ロボが本当に怖くて、実際にいたら恐怖するだろうなあという印象。

ただ、アニメを実写化するのは本当に難しいなと。アメリカらしい発想でオリジナル性が加えられているので、アニメから入った人にはストーリー的に違和感があるかも。ビートたけしさんが一人だけ日本語を話していて、その都度英語の字幕が入ったりするんで、話す言葉の難しさが分かりました。最後の場面はカッコいいんですけど、そこまでが長い。トグサのカッコよさも控え目だったのも気にはなりました。まあ、続編が作れそうな雰囲気ではあるので、興行次第なんでしょうね。というか、映画よりも新作アニメが発表されたことが話題になっています。

新作アニメ「攻殻機動隊」に期待されていること

rocketnews24.com

新作アニメ制作決定のニュースが流れたのが、実写「「ゴースト・イン・ザ・シェル」の公開初日なんですよね……。実写に期待していないのか、たまたまなのか分かりませんけど、こっちの方が衝撃が大きかった。この新作アニメのために、実写化の方が大々的にアピールされている感じです。

この記事にも書かれていますけど、一つはタチコマと呼ばれるハイテンションな多脚戦車が実写には出てこなかったんです。まあ、一応それらしいのはいましたけど。吹き替え声優さんは同じかもしれないですけどね。ハードな展開なのに、能天気というか可愛いキャラが売りのタチコマがいなかったのは悲しかった。マスコット的な存在なので。あとは、チームとして全員を活躍させてほしいです。実写では少佐とバトーメインだったので、トグサの話などもいれてほしい。活躍はしましたけど、一人一人バラバラって感じがしましたから。今回の実写化に対する制作者の意見も聞いてみたいな。

 劇場用アニメを手がけた押井守監督のコメントは難しい

www.gizmodo.jp

 今回の実写化についての押井守監督のコメント。何か難しい……。よくわからない哲学的なコメントも出ていて、攻殻機動隊って奥が深いんだなと感じました。身体、記憶とか実際の映画でのキーワードになるネタなんですけど、理解するのが難しい。SFなんだけど、その中に人間がいて、人間が物語を作っている。監督らしくて、人間にしか興味がないというのは正しい見方だと思います。結局、作品作りって技術者よりではなくて、管理職というか人間をどのように見るかが非常に大事な視点だと思うんで。

私としては、映画ってあるテーマ性があって、それを2時間ぐらいの限られた時間で表現していく世界。去年の『君の名は。』もそうだけど、限られた世界の中でどのようにして人間が動いていくか、そして感情を表現していくかが大事だと思う。感情移入するためには、人間味があるキャラクターが必要。結局はそこが難しいんですけど。

実写化『攻殻機動隊』は響き難いかも

今回の映画を観て思ったのは、中々お客さんの心には響かないだろうなあということ。観ていたのは、若い人よりもその親世代が多かったので、感情移入やワクワク感はあまり与えていないだろうなあと感じました。攻殻ファンやSF、アクション映画ファン向けに見えましたし。

駅などで、非常に大々的に広告が貼られてアピールされていましたけど、話題作りだけで、攻殻機動隊のファン拡大には至っていないだろうなというのが正直な感想。テーマ自体が難しくて、気軽に楽しむには敷居が高いように思います。

アニメファン向けが第一で、ファン層の拡大は、新しく発表された『新作アニメ』の方に任されているはず。漫画、アニメという流れでファンが拡大してきたみたいですけど、新しくファンを拡大するのは難しい。

この辺りが難しいですよ。特にアニメの実写化はアニメファンと対立すること必至ですし、新しい層は獲得しにくい。人気ある作品ほど熱狂的なファンも多いので、制作する立場から見たら、戦々恐々としたとは思います。

今回の実写劇場版は、私のようにライトな層が観に行くとかなり楽しめます。オタクレベルぐらい知識があると、メチャクチャ突っ込みたくなると思うんで、ストレスが溜まるはず。まあ、バトーさんがカッコいいし、S.A.C.シリーズの声優さん達が吹き替えを担当していたので非常に楽しめましたけどね。