人生のおつまみ

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向上心を持って、現時点で精一杯努力するのが大切ー『黒田博樹のプロフェッショナルメソッド』を読んで

 レジャンドの黒田博樹さん。メジャーリーグから日本のプロ野球に復帰した時には、多いに驚きました。『漢気』がブームになり、大金を捨てて日本に復帰した男が話題になりました。私もビックリしましたけど、お金よりも恩義を大事にしていく姿勢は、美化された日本人そのものだったので、カッコいいなあと思いました。プロはお金が最優先なのですが、それを二の次にして、日本に戻ってきた姿は古風な日本人まさにそのもの。野球だけではなくて、経済やエンタメの分野でも黒田さんの話題が出てきて、本当に衝撃的の出来事だったのだなと感じました。

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辛い経験も糧になる

 黒田さんは、高校時代は控えで、大学時代にプロに注目された選手。そこに広島カープのスカウトが熱心に通ったために、黒田さんが逆指名をしたとか。高校時代の苦汁の時代に、自分をキッチリと俯瞰して観察して、それが大学時代の成長に繋がりました。黒田さんのインタビューを見て見ると、高校時代はとにかく大変で、しんどかったそうです。その経験がプロの自分を支えているとのことで、辛い経験は将来的に自分を形作るものになるなと思いました。高校時代にどうしたいかをキッチリと考えて、そこから大学、プロへと進んだ黒田さん。『漢気』の根本にあるものです。

 

仕事にも必要な気づきの能力 

 プロは厳しい世界なんですけど、その中で黒田さんは勝ち残ってきました。すごいと思うのは、自分を常に変化させてきたという部分。日本時代とメジャー時代には、投球術がまったく異なっています。日本だと、ストレート主体の豪速球主体のピッチングでしたが、メジャーリーグではツーシーム主体の打たせて取らせるピッチングに変わっていました。自分の問題点をしっかり認識して、改善する方法をしっかりと理解する。中々できないことで、仕事に活かそうとしても、難しい。黒田さんがプロとして長寿命だったのは、この気づきの能力が高かったからだと思います。

 

毎日、常に向上心で変化しよう 

 黒田さんがコメントしていたことが、常に向上・変化していくということでした。黒田さんのすごい所は、常に向上して、適応していったという点。メジャーリーグではほとんどの日本人選手が数年でレギュラーから外れていくのに対して、黒田さんは常に第一線で投げていました。ヤンキース時代には、田中将大選手に対してアドバイスするぐらいベテランのメジャー選手になっていました。レベルが高いからこそ、向上心が大切になっていきます。普段の仕事でも十分使える技で、日々毎日練習、向上心あってこそ素敵な仕事ができるわけです。見習う点はたくさんあります。

 

現時点で精一杯努力してやり遂げる

 今の時点で精一杯努力するってすごく大事。黒田さんは、大学時代に成長するために、当時のエースを目標に練習していたそうです。プロでは、巨人をライバルにして、メジャーでは、モンスター級の選手を相手として自分を磨いていった。将来に夢を持つことは大事ですけど、現状で何ができるのか、何だったら自分は一番になれるのかということを考えながら努力するのってすごく大事だと思います。これは、ヤンキースの田中選手も同じで、向上心とともに、自分の決めた場所で精一杯努力するのが大切と話していたと思います。上だけを見過ぎずに、現在の一番を目指していくのが大事だなと。

 

練習という名の積み重ねが大事

 野球選手だと当たり前だと思いますけど、練習することで成長できます。私達も同じで、仕事や趣味も練習することで成長していきます。毎日継続して練習することでアウトプットも質も良くなります。練習は確かに大変ですけど、毎日の小さい積み重ねが自分を作っていくことになるので、とても大切。その積み重ねが「自信」に繋がっていくことになります。根拠のない自信と練習の積み重ねでできた二つの自信があって、初めて良い仕事ができるのではないかと思います。一流のプロ野球選手はその二つを自信をしっかりと持っていて、試合の中で活用できるので一流と呼ばれます。

 

まとめ

 黒田さんの生き様は日本人にかなりの影響を与えたものだと思います。20億円を蹴ってまで、日本に戻ってきたという『漢気』がある選手。引退されましたけど、その考え方は仕事にも活かせると思います。ビジネスの記事などでも黒田さんの記事を見たことがありますけど、練習の取り組み方や人間関係などは大いに参考になると思いました。古風な生き方で、そんな生き方はマネできない!という場合もありますけど、参考にはなるはず。広島カープの成長と共に、今でも息づいている考え方。何か一つでも参考にして、仕事に活かしていければなと。