人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

誰かの真似をして、文章を写経する?

昔、作家になりたいなと思って、小説を書いていたときがあります。作家になって、収入があったらいいなと。一応、応募もしましたけど、その時に作品を写経(書き写すこと)するといいよと、本に書いてありました。当時は好きな作品を片っ端から写経して、なんとか作家の文体を真似できないかと頑張った記憶があります。

 

勉強でも同じで、教科書丸暗記、問題集を書き写すなど、脳みそか紙の違いなんですけど、写経は一定の効果があるそうです。数学科の人が昔、数学の本は一冊丸写してナンボとか言っていたように思いますが、難しい分野こそ写経って有利なのかもしれません。

誰かのモノマネではありますけど、文章でも勉強でもスポーツでも、誰でも最初は真似からはじまるはずで、よっぽどの天才でない限りは際限ない反復練習あるのみだと思います。写経はノート第一主義の日本にあった勉強法じゃないのかなあと感じました。

ただ、闇雲に書いても意味がなくて、一人の作家、一冊の本、一人の選手を基本軸にして真似することがいいとは思います。適当に真似しても、中途半端に終わるだけですし、モノにはなりません。詰め込みに近いですけど、知識がない状態だと、そうでもしないと新しい知識は得ることは難しい。

そう考えると、詰め込み主義も悪いだけではないとは思うんですけどね。肯定はしませんけど、高校生ぐらいだと、英語とか単語力の勝負でもありますし、世界史でも最低限の暗記は必要。だとしたら、一定の知識レベルになるまでは詰め込まないと頭には残らないとは思います。

写経とか詰め込み主義の議論って本当に難しい。でも、ある程度の知識がないと、受験を突破できないのは確かですし、個性って真似からも生まれるものですから、絶対これ!っていう意見は出てこないと思います。だけど、親が詰め込みで大学に合格して、ある程度裕福な暮らしが出来ているなら、その親は子供にも推奨するとは思います。うーん、やっぱり成功体験が肝か。

写経の話から詰め込みの話になってしまいましたけど、資格とか趣味とか仕事なんでもそうですけど、これだ!この人だ!って自分が思える時には、それのその人の真似をするのが一番の早道だとは思います。僕の場合は、紙にペンで文字を書くことが好きなんで、気に入ったフレーズなどはメモしています。今の時代は、その好きなこと自体を見つけることが難しい……。