人生のおつまみ

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ハロウィン・世間・バレンタイン〜ハロウィンも慌てずに、たまには楽しんで〜

 ハロウィンというイベントは世間を騒がせていた。渋谷とかお祭り騒ぎで凄まじいことになっていたけど、20年ぐらい前からハロウィン仮装イベントをしていた川崎では楽しいイベントで騒ぎにはならなかったそうだ。イベントしては同じものなのに、これほど違いが出るのは、主催者や参加する人の気持ち次第だなあと感じてしまった。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

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 ハロウィンのイベントは僕が子供の頃にはなかった。通っていた英会話スクールでハロウィンの小さなイベントがあったぐらいで、世間での認知度はほとんどなかった。親や近所の大人に言っても「何それ?」みたいな反応だったからよく憶えている。わずか20年程度で世間の認知度がこれほど上がるとは。企業が本気でマーケティングするとかなりの威力がある。

 ハロウィンを企業が大々的に広めようと思ったのは、消費者に『消費』をしてもらいたいかららしい。バレンタインとかクリスマスと同じように、消費を活性化してもらうためにアピールしているイベント。アメリカでは子供を対象にしたイベントなのだけど、日本だと子供よりも10代〜20代向けのコスプレイベントになっている感がある。

 企業としては、消費者がお金を落としてくれるからどんどんアピールしたいと思うけど、昨今のイベントでのはしゃぎぶりはどうかと思う所もある。今年は特に問題視されていて、渋谷でのイベントは来年から有料化されるかもしれないとか。川崎でのイベントが有料にしてひどいことになっていないとすると、ある程度の効果はあるかもしれない。

 それにしても、海外のイベントを日本で行うと、なぜかイベントの本質からズレてしまうのだなあと。バレンタイン商戦などを見ても、愛の告白というよりも、企業と消費者のチョコ合戦みたいな雰囲気になっていて、どこを見てもチョコチョコと、人の気持ちからかけ離れているように感じる。ただ、騒ぎたい国民性から来るものなのか。

 僕はハロウィンのイベントは、スイーツなどが活発に新商品で出てくるのは歓迎ではある。だけど、企業からしたら、メインターゲットは若者で、特に子供を持つ親世代から見たら危ないイベントにしか見えない。子供にお菓子を送るようなそんなイベントにしたら、消費が活性化されないだろうけど、危ないイベントにしては本末転倒な気もする。

 結局の所、世間に振り回されすぎな気がする。ハロウィンって子供がメインなのに、『騒ぐこと』が目的になってしまっている。国民性とかそんな議論ではなくて、空気感なんだろうなあ。渋谷と川崎では対照的な結果になっているが、主催者などが気合を入れてある程度の制限をかけないと、これからどんどん酷くなりそうな気もする。イベントを楽しみたい人のためにも、安全に興行することが大切に思う。