人生のおつまみ

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【読書 12-④】:『重力ピエロ』-父と子の物語

父親と子供って何だろう?親子関係というのは、血のつながり、それだけか?そんなことを感じてしまった。物語はどこか浮遊しているように思えたけど、親子の本質を垣間みた気がした。父と息子の絆ってなんて強いのだろう?力強い男同士だからこそ繋がるものがある。父親って、息子から見たら、人生初の敵らしいけど、だからこそ尊敬できる部分があるのかもしれない。

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母親と子供となると、優しいイメージがある。力強さよりも優しさが前に出ている感じがする。とは言っても、接する時間が長いということから、精神的に母親の方が強いこともよくある。言葉や行動で子供を叱咤するのが母親なら、背中で人生を魅せるのが父親ということなのかもしれない。物語からそんなことを感じてしまった。

父親と母親はまったく違う人間だと僕は思う。現実は過酷だからこそ、物語の中では、理想的な親子関係というものを描いていいと思う。理想の人生を経験できることが小説の良い所なのだから。親の確固たる信念というのは、子供に伝わるもの。親の言った何気ない一言って、親が憶えていなくても、子供は憶えている。親ってそれほど影響力がある。

重力ピエロ (新潮文庫)

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