人生のおつまみ

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学問は、困難な問題を解決するという情熱で成り立っている

『哲学的な何か、あと数学とか』を読んだ。数学に人生をかけた偉人とも言われる人達の話で、読んでいて楽しい反面複雑だった。実際に名前が残っている人も数多くいるが、本当に幸せかという人は多くなく、論文発表から何十年も後に評価されるというのが気になり、生きているうちに評価されてないのは辛い。

 

哲学的な何か、あと数学とか

哲学的な何か、あと数学とか

 

 

 数学の歴史は長く、その証明や数式には伝統・歴史の他に情熱がかなり含まれている。仕事で書類や資料を書くのにも苦労することもあるけど、人生をかけて一つの問題にあたるというのはすごく根気と情熱と体力がいる。その意味で、数学者達の歴史って興味深いものがあるなあと。

 

最近だと、ブラックホールの撮影に成功!というニュースが賑わった。一般性相対性理論の証明された、アインシュタインは正しかったなど色んな意見があると思う。一般人の僕にはほとんど関係ないことだけど、ワクワクはした。

 

実際の社会には直接関係はないけど、ロマンがあって、これぞ学問だなあと。最近だと、役に立たない学問は無くすべき!みたいな声があるのだけど、役に立つ学問をどのように判別するのか。きっと、お金・利権に繋がるというのが答えなんだけど、学問の一つの側面でしかない。学問というのは、難しい問題にチャレンジし、それを乗り越えるプロセスや結果に重きが置かれると思う。

 

学問は直接お金になりにくいとは思う。特に数学・哲学・文学などは。数学なんて、100年先に役立てるために研究していると聞いたことがある。長期スパンで見るべきなんだけど、資本主義の世界である現在では、短期的に役に立つ学問が重宝されやすい。まあ、それは当然ではあるのだけど、もう少しロマンがあってもいいのではないかなと思う。

 

ブラックホール - Wikipedia

一般相対性理論 - Wikipedia

 

とは言え、お金がないと、今の世の中では学問を続けるのは難しいので、スポンサー集めというものがシステム化されれば良いのになあと思ったりもする。中世の貴族のように、一日中学問できるというのは幸せなことなんだけど、そのためにはお金が必要というのが学者の辛い所ではある。交渉ごとに強くないと、お金を集められないのはみんな同じ。

 

いかにして、自分の研究をアピールするかという点で、学問も資本主義だなあと思ったりもした。