人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

『取締役は神絵師』を見て、副業をしながら管理職をこなすのはカッコいいと思ったけど、現実を考えれば責任の重さ、生活リズムの崩壊があって、こなすのは無理なように思う

①面白い設定と展開だなと思いました。取締役でキャラのデザイナーという二面性は中々ないですから。日常的に、取締役と接する人達って割と限られるんだと思います。小説の中では、小さな企業が大企業に吸収されてしまって、元々エンジニアとして働いていた主人公が、突然最前線の部署に配属されてしまう。そこで、社長の娘の取締役と出会うというのは、何とも現実離れしているけど、そこがいいですね。

 

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②最近は、異世界ムーブメントがすごくて、色んな作品が出版されていますし、アニメ化もしています。それらとは少し違う、可能性が0ではないけど、ほぼ0みたいな設定は何とも新しいと思いました。表紙の絵もカッコいいし、最近はライトノベルと小説の中間みたいな読みやすい作品が多くて嬉しく思います。色んな物語に出会いたいですし、あり得ない事を擬似体験するにはもってこいです。

③さて、実際に主人公が取締役で神絵師の上司とドタバタ騒動を起こされつつも、何とか解決していくストーリーになっていますけど、やっぱり、取締役と言っても苦労がある。父親の社長から叱責されるわ、他の部署にいじわるされるわで、実際の管理職ってすごく大変だと思います。僕も日頃感じてしまうけど、何か失敗したりした時の最悪の雰囲気が嫌です。大抵大きなプロジェクトなので、失敗=大損害なわけで。

④表紙を見て、恋愛が絡むのかな?と思っていましたけど、それよりも、仕事の辛さ、大変さ、困難さが伝わってきました。取締役でスマホゲーのキャラ絵師とか両立不可能に感じます。睡眠時間とか繁忙期だと2時間ぐらいなはずですし、深夜まで取締役、明け方まで絵師とかかなり辛い。いくら好きでも、身体が持たないですよ。それ以上にお肌の健康状態が気になります。生活リズムがボロボロだとすごく荒れますから。僕も相当荒れて大変でした。

⑤現実離れしているけど、どこか地に足がついている感じがするのは不思議でした。取締役ならでは苦労がありますし、これなら管理職なんかに就きたくねー!と思ってしまっても仕方がない。残業代は出ないし、責任は重いし、上と下からの圧力もある。エンジニア的な視点から言うと、モノを作ることに集中できる現場対応が一番楽と言えば楽ですが、管理職は仕事のコントロールもしないといけない。責任は最終的に管理職クラスに来るわけで、そう考えると、給料を高くしないと割に合わないとも思いました。