人生のおつまみ

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伝える文章を書くには、給料を貰える仕事では業務上でたくさん書き、プライベートでは、SNSやブログの多数の反応を貰うことを目指すのがいいのか?-『伝わる人は「1行」でツカむ』の感想:かも

キャッチコピーは短い方がいいとは聞きます。確かに、駅や電車の広告を見ていると、短い文や言葉で伝えたいことを書いている場合が非常に多い。印象に残るキーワード僕の心に突き刺さる。特に、何か「やりたいこと」がある時には、言葉の力で自分の行動さえ変えてしまいます。コピーの仕事は広告代理店などで行われることが多いらしいのですが、そりゃ人に伝えて、行動を促す広告を作るプロなので当然といえば当然。ただ、人に伝えるって難しいですよね。広告業界だけではなくて、自分の業界でも、上司、同僚、部下に仕事内容や結果を伝える時には、知識がある分、余計なことも伝えがち。シンプルにすればいいのですが、シンプルにしすぎると、誤解を生んでしまうのでさじ加減が非常に難しい。シンプルが一番良いのは分かります。やっぱりそこに至るまでには、人に文章を見てもらって、チェックをしてもらい、そこから何を伝える必要があるかをしっかりと考えないといけない。その中で、伝わる文章って出来て行くと思います。そのトライの回数=業務年数になるわけで、その業界特有の『伝わる文章』を記憶して、理解していかないといけない。どの業界も本質は同じで、伝える文章で人に言いたいことを伝えるのが目的です。

 

伝わる人は「1行」でツカむ (PHP文庫)

伝わる人は「1行」でツカむ (PHP文庫)

 

 

日本では、サラリーマン川柳が話題になることがあります。ツイッターも日本が一番アクセスが多い国らしいですし、短い文章で何かを伝えることに長けている人がたくさんいるはずです。本来なら、シンプルに短文で人に言いたい事を伝えることが得意なんですが、仕事となると話が違うと思います。失敗を許さない文化がやっぱり根底にあって、プライベートではいいけど、仕事で間違ったことを書くとすごく怒られて、挽回の機会が中々なかったりします。一度怒られると、萎縮してしまいますからね。仕事で何かを伝えようとしても、余計な知識が邪魔をしてどうしても長い文章になってしまいます。プライベートでは得意でも、仕事となるとプレッシャーもあり、制約も多いので書く事は難しい。気づいたら、意外に長文で支離滅裂な文章にもなってしまう。まあ、そこは練習あるのみなんですが、人に何かを伝えるのって本当に難しいです。自分は分かっていても、その他大勢の人は知らないことは多いわけで、どこまで知識を落とし込むか、分かりやすく言い直すかみたいなことを考えないといけません。短文で何かを伝えることは簡単なのですが、それを人に分かるように変化させるのはすごく大変。ここに、伝えることの難しさがありますね。

 

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人や業界によって、突き刺さる言葉・キーワードって違います。社会人になったばかりだと予備校や大学の広告に興味がなかったり、本が嫌いだと本の広告は見ても記憶に残らなかったりします。よく物を書く時には、『読者をイメージしろ』みたいなことが言われたり、本に書かれてあったりしますけど、中々上手くできません。ブログを書く時でも、どうしても自分が好きな、書きたいことに寄りますし、読者を意識すると書けなかったりします。自分の読者は、具体的にイメージすることは難易度が高いですし、上手くイメージしても固定観念に囚われて、文章の自由度が下がって書きたいことと書きたくないことの境界線が分からなくなってしまいます。仕事だと、先輩や上司のアドバイスがあったり、専門の業界の仕事をしているので、お客さんのイメージはつきやすい、知識や言葉も業界に合わさるので、知識から読者をイメージすることもできます。プライベートと仕事って、お金や人間関係が全然違うので、伝える言葉というのは全然違うように思います。自分らしい言葉は、仕事だと経験から調整されていくけど、プライベートだと、フィードバックが少ないので自分では気づくのが難しい。

 

matome.naver.jp

 

伝わる文章を書けるか書けないか。それは、必要性の問題だと思います。仕事で対価としてお金をいただく。だから、勉強しますし、それは業界と関係があることなので、お客さんのイメージもついていきます。何より、お金というある意味で現代で非常に大切なものを貰う行為が仕事になるので、勝手に身体が動きます。サボるとお金が入らなくなりますから、結構必死。そこれがプライベートとの最大の違いですね。ある意味で、新人の頃は、練習時代とも言えて、業務でほとんど貢献できていません。しかし、お金は入ってくる。厳しく言うと、本来はお金を貰えない立場であるにも関わらず、給料が貰える。それは未来の投資であるからなのですが、練習中なのにお金が入ってくる。ある意味で、すごく恵まれている。まあ、会社によってはブラック企業もあるわけですが、そういう新人時代がある人もいるわけで。プライベートだと、練習してもお金が入らないわ、フィードバックも少ないわで、伝わる文章を書きたくても書き難い。プライベートでは、反応が得やすいSNSを利用しながら、反応が多かった文章をまとめて、それを参考にすればいいとは思うのですが。プライベートでは、お金の代わりに、承認欲求を満足させるために、SNSやブログで多くの反応を貰うことを目指すのがいいかもしれません。