人生のおつまみ

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【映画】『アナと雪の女王2』の感想〜四大元素に絡めた色合いが豊かな世界での二人の女王

アナと雪の女王2』を見てきたが、前作とは違った印象を持った。非常に色合いが豊かで、白い雪のイメージが一新されてしまった。アナ雪では、ひたすら夜と雪のイメージだが、今作では、昼と夕方、秋のイメージになった。前作がそのまま伏線になっていて、割とビックリした。正当な続編というか、『アナと雪の女王2』なんだから当たり前なのだけど。個人的にはかなり面白く、楽しく見せてもらった。歌のシーンが多いが、ストーリーが動く部分でかかるので、ストレスはほとんどない。個人的には吹き替えがいいと思うが、前作を吹き替えか字幕で観たかで決まる。何でもいいと思うけど、好きなバージョンで見たら良い。映画なんだから、楽しく観れる方で鑑賞するのがベターです。

 

四大元素(風・火・水・大地)が出てきたけど氷(エルサ)との関係は?

 

エルサはまわりを凍らせる能力を持っている。氷の能力だけど、今回は四大要素が重要な意味を持ってきた。アナ・エルサの世界観では、精霊がいて、四つの要素からなっている。風・火・水・大地の力であり、エルサとの大きな関係があった。精霊と人間の架け橋、それがエルサの役割。氷系能力なので、水よりだけど、今回は水が重要な意味を持っているので、それに関係しているのかもしれない。しかし、一つ思ったのは、大地の力がとても大きいということ。大地の化身である、アースジャイアントは50m以上あり、しかも複数体存在している。物語中で、大地に力によって、アナとエルサの国の地面が歪んでいたりした。四大要素の精霊にも力関係があるのかもしれない。

エルサがとても強くないか?


今回はエルサが精神的な成長も遂げいていて、非常に頼りになる。前作での出来事で、精神的に大きく成長しており、国の混乱を見抜き、国民を非難させたり、アナの行動を先読みして逃がしたりと、姉としてすごく信頼できる存在になっている。氷の能力は相変わらず高いが、メンタル的な強さがプラスされたことによって、まさに女王として国民達から信頼される存在になっていた。気配りもあり、国民を助け、妹も信頼しながらも、いざとなれば自分が積極的に問題解決に動く。まさに、主人公であり、国のトップである。終盤で、アナに女王を任せ、自分は精霊と共に暮らすことを選択するが、人間だけでなくて、精霊とも心を通わせられる存在として、非常に好感が持てる人物だ。

女王に必要なのは能力よりもメンタルか?


エルサと違い、アナは能力を持っていない。普通の人間である。しかし、メンタルが強く、エルサがいなく、オラフとも別れたたった一人ぼっちになっても、自分のするべきことを理解し、そのための最善の行動を選択する。終盤で女王になるが、エルサの後継者として、十分な役割を果たすと思われる。前作での、子供っぽさは少し影を潜め、エルサや国民のために奮闘する姿は共感してしまう。アナは無能力だが、だからこそメンタルの強さが光ってくる。自分のおじいさんがしたことをしっかりと受け止め、どうしたら問題を解決できるかをしっかり理解している。ダムで、かつてのおじい様の配下を説得する姿はまさに女王の姿である。まさに、アナとエルサ、ダブル主人公であり、ダブル女王である。

オラフが物語のキーポイント?(水の記憶云々)


オラフは物語の中で、一種の清涼剤になっている。雑学自慢があったりするが、「水は記憶をもっている」という話は、自分を救う伏線にもなっていて、見事だと思った。今作でのオラフは、メンタリスト的な側面があり、エルサもアナも助けられる。特にアナにとっても、終盤まで一緒に行動した仲間であり、精霊を仲良くなるきっかけでもある存在なので、非常に重要なキャラクターである。物語終盤で溶けていなくなるが、エルサの力と「水の記憶」によって、記憶を保持したまま再生する。アナの女王就任の式典では、礼装を身に纏っていたが、すぐにいつもの姿に戻る姿は可愛かった。オラフは物語の本質を笑えるように言いながらも、常にアナとエルサの精神的な緩衝剤になっているがポイント。

丸く収まるけど悪いのはアレンデール王国(おじい様)じゃない?


結局、今回は話の発端は、アナとエルサのおじい様なのがモヤモヤしてしまった。精霊の力を恐れて、精霊と共に暮らしているノーサルドラの民と戦争をしてしまった。しかも、開戦のきっかけは、おじい様がノーサルドラのリーダーを罠にはめたことなので、悪いのはアレンデール。にも関わらず、アレンデールは無傷で物語が終わり、ダムは破壊されたが、森と自然に傷を負ったノーサルドラが可哀想に見えてしまった。最後にダムの放流からアレンデール王国を守るエルサにも少し違和感があったし、国民は序盤で、崖の上に避難していたのだから、アナとエルサはダムの放流から、王国を復興させる物語がいいと思ってしまった。おじい様が悪いのだけど、一人の考えで、後世に対立を残す考え方には複雑だ。

 

アナと雪の女王 (吹替版)