書評を読む意味はあるか?-『100歳まで読書』の感想
□書評を読むとは?
ネットにも書評サイト・ブログは数多くある。有名なものからマニアックなものまで、数えられないぐらいの書評があり、意見も散見される。書評を読んでから、本を買ったり、借りることは少ない。あらすじや目次、それに表紙や背表紙を見てから決める。書評には書いた人の意見が盛り込まれているので、内容は十人十色。本には相性があって、好みや目的に合わない本はどんな良い書評があったとしても、手に取る事は少ない。確かに、人の意見や考察を見てから本を買うこともあるが、それらを自分に都合のいいように捉えてしまうので、結局の所、自分自身で確かめて、チェックしないと分からないことが非常に多い。
ただ、本を読んだ後や自分で書評を書こうとする時には、他人の書評は大いに参考になる。例えば、ビジネス書では自分と同じ意見を見つけて喜ぶこともあるが、真逆の意見を見たりすると、「なるほど、こういう意見もあるのか」と新しい発見もある。それには精神的に余裕がないと難しく、怒りの感情も出てきたりするが、読んだ後はテンションが上がっているので、多少の意見の相違は気にならない。自分の中のモヤモヤした気持ちを言葉に変えてくれている場合もあるので、語彙が増えたり、思考の幅が広がる。書評は、本を読む前よりも、本を読んだ後に役立つことが多く、自分のお気に入りのサイトやブログがあると本を読むのが楽しくなる。