人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

私達は70歳以上になってまで、同じ業界で仕事が続けられるのか

今年に政府の「未来投資会議」で70歳まで定年を引き上げることが議論されたそうだ。70歳までの就業機会の確保に向けた法改正を目指すと話したそうで、定年の引き上げが社会にもたらす影響が非常に大きいと思う。

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70歳 どんな仕事ができるか

70歳では、経験を活かした専門書ならいいが、ジェネラリストのような何でも屋だと働くのが難しい

70歳になってまで働きたいかと言われれば、微妙なところ。研修職やモノ作りの業界なら、経験を活かせるので、やりがいもあると思いますが、何でも屋的な仕事だと厳しいように感じます。体力的に厳しくなりますし、その年齢に対しては経験と人脈が能力となるわけなんで。

体力的な限界 定時まで働けるか

体力的な問題もある。70歳になって健康な人は多いが、毎週5連勤は疲れると思う。体調管理も自分では難しい部分もあるから、働き方がポイントになる。

自分が70歳まで働けるかと言われれば、自信がない。体力的に第一線的な部署には配属されないはずで、雑用的なポジションになる可能性が高い。その年齢になると新しいソフトへの対応も難しくなるし、物事を憶え難くなる。頭の経験はあるが、それを活かす場面が少なくなると思った。世間では、高齢になっても活躍している人がいるが、かなり運の要素とそれまで作ってきた人脈の影響が強い。

管理職 リストラの嵐か

最近、大手企業が40歳以降の管理職を対象に早期退職募集を行っているらしい。管理職を減らして、平社員を増やす気か。

早期退職者を募集している企業が増えているらしい。大手企業で続々しているが、いよいよ来たかと。40代以降で急に給料が増えることが多いので、特に管理職が多いとの事。企業の狙いとしては、退職してもらうか、平社員に戻ってもらうかの二択なんでしょうけど、定年70歳と言っているのは、平社員か優秀で社長・役員候補の二極化にしたいように思う。

40代以降 他の部門にとばされるか

なぜ40代以降が冷遇されるのか。それは給料だけ上がってしまい、収益を生み出すことが難しい世代になるからだ。

社会人になると分かるのですが、実際に客先に出すアウトプットは20代・30代が作っていることが多い。最近だと、新しいスキルや技術、機器が増えているので、若い頃から触れていないと対応できないからだ。それを実際に管理するのが、40代以降の仕事になるわけだが、考えて見ると、管理する人員はそれほど多く必要はないわけだ。実際に、給料が低い、20代・30代を使い倒して、ご褒美として40代で給料をアップするというシステムは、儲けが多いと有効だが、苦しくなってくると厳しくなるのは当然だ。

好きな仕事 副業を押す意味

副業解禁に徐々になりつつあるが、これは「会社で出す給料以外に足りない分は自分で稼げ」と言われていると同じ。会社が出す給料の限界が低くなっている。

副業が話題で、本も出版されているほどだ。容認する企業が増えているが、実際は会社におんぶに抱っこするな、自分で稼げという意味だと思う。一部の優秀な人材以外は知らないよという、ある意味で冷酷な発言だと思う。今までのように管理職になっても、40代以降になると保証がないわけで、なら早いうちに自分で稼いでねということだ。

最後に

結局、自分の仕事を続けられるか。その一点に掛かっていると僕は思う。好きな仕事で生きていくが流行っていたが、それを40代以降で見つけるのは非常に難しい。すぐにお金にならない場合が多く、20代から準備しないと間に合わない。70歳になって自分の仕事を続けるなら、『やりたい仕事・好きな仕事』を見つけて継続するしかない。企業は給料の低い20・30代を使い倒し、それ以降は給料が低くてもいいなら雇います的な考えだと思う。企業としては正しいと思うし、仕方がない部分もある。それなら、自分達が変わるしかないわけで、どうやったら『定年』まで仕事を続けられるかを考えた方がいいと思う。