人生のおつまみ

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受注は不調な『工作機械』-5GやAIの登場で需要が増える可能性あり

工作機械はモノ作りの根幹の一つ。5GやAIの登場で、工作機械のレベルの一つアップする可能性がある。今回はこの記事をまとめてみた。

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工作機械業界の変更 海外の情勢も

工作機械業界は山から山へ変動の時代。海外の情勢にも影響され、日本だけではない世界での需要が大事になる。

「山から次の山へ、尾根伝いに歩いている」。日本工作機械工業会(日工会)の飯村幸生会長は1月に開いた新年行事で19年の工作機械業界をそう言い表した。ただ、実際は山から次の山へと谷を歩くような1年だった。

日工会は年初に定めた年間受注高目標の1兆6000億円を、9月に3500億円ダウンの1兆2500億円に見直した。米中摩擦、中国の設備過剰などの中、当初想定を超える厳しさがある。17―18年初めは全世界同時好況といった状況だったが、19年はその対極の様相だ。米国の受注が弱含み、日本、ドイツの停滞が目立つ。

そもそもの元凶は米中対立とのこと。18年は年間受注高が過去最高の2兆円に迫ったが、世界情勢で大きく変わる。工作機械だけではなくて、自動車業界でも同じことが言えると思う。日本の需要だけではなくて、海外の需要と供給のバランスが大事ということか。海外の情勢が年始から読めないが、需要が下がる予想も上がる予想もあると感じる。工作機械で何を作るか、何を量産するかがポイントとなる。

工作機械の受注 市場開発は逆に活発化

受注での静けさ。各メーカーは5GやAIを利用した工作機械の実証試験を行っている。ノウハウを吸収し、人の負担を緩和が目的か。

ただ、工作機械業界の静けさは受注面に限られる。短中長期視点の技術開発、市場開拓はギアが1段上がった感もある。すごそこに迫った第5世代通信(5G)時代を見据えた社内検証が急ピッチで進む。

ファナックDMG森精械は第5世代通信(5G)を見据えて実証試験を行っているらしい。AIも実装も本格化することのことで、5軸の加工機をヤマザキマザックが販売しており、工作機械にもAIの技術が入ってきている。これまでの工作機械はノウハウが重要であり、人の手が必要であった。それを緩和するべくAIを導入し、人の負担を減らす考えも読み取れる。

工作機械のこれから メーカーは投資を拡大か

工作機械と自動機器との融合。メーカーは対応機種を増やしたり、海外に投資をしている。国内と海外需要が大事であり、2021年あたりが正念場か?

社会課題の労働力不足を背景に自動機器との融合も盛ん。オークマは産業用ロボットのパッケージ対応機種数を3倍以上に拡大した。一方、成長性を秘めたインドではツガミやDMG森精機が生産拠点の整備に動いた。工作機械の景況は数年周期で山と谷を繰り返す特性がある。好転は20年夏前とされる。跳躍のために膝を抱え込んだ1年と言えるだろう。

やはりオークマは工作機械に強い。ロボットにしっかりと対応している。これからはロボットが一つの重要な産業となるので、自動創業に向けた工作機械が重要となってくる。海外での需要を見越して、インドなどに投資する動きも見られる。工作機械の景況は海外の情勢にも影響されるのが、東京五輪が終わった2021年あたりが正念場だと感じる。五輪が終わり、業界が一段落する時期だからだ。