人生のおつまみ

好きなことを基本的にはコラム形式で書いています。スポーツ、アニメ、書籍、産業をネタにしています。

大学オンライン化と教育格差と新型コロナウイルス−『教育』に関する現状について

教育に関して、大学のオンライン化が取り上げられていたけど、緊急事態で時代は動きそうな予感がします。教育に関して気になった記事があったので取り上げてみます。

 

大学のオンライン化

 

dlit.hatenadiary.com

 

現場で働いている方からの貴重な意見があって色々考えることがあった。ネットなどのニュースを読んでいると、緊急事態の中で大学のオンライン化が進んでいるが、実際には担当教授が負担が大きくなり、中々準備が整わないらしい。


情報系ならオンライン化が進んでいそうだけど、機電、建築系でも進めやすいのではないかというのが僕の意見。大学の通っていた頃でも、オンライン化はまだだったけど、参考文献などは専門ページで手に入ることがあったので、それを動画ファイルにしていけばいいんじゃないかと思う。


ライブ配信にこだわっている先生もいるらしいけど、Youtubeみたいに、動画を撮影して、編集して配信すればいいんじゃないかと感じた。ライブだとネット環境に左右される部分もあり、ライブ時間を外すと見られないというのはキツい。見ている人が多くて途中でネットが切れるみたいなこともあるかもしれないから。


とはいえ、オンライン化はいいのだけど、専門書などはどうするのかなあと思ってしまう。専門的な知識を得るには専門書が必要になってくる。ネットも使えるけど、やっぱり本を見て考える必要が出てくると思う。レポートの問題とか、問題集がないとかなりキツいと思うし。


そもそも、本屋も自粛している中で専門書などはどのように買っているのだろうか?ネットを使って購入できるのならいいけど、特に新入生に取っては、何を買っていいのか分からないし、1冊の値段がかなり高いのでリスクである。ネットでしっかりとした資料が手に入ればいいのだけど。

 

オンライン講義の手引き

 

hjl.hatenablog.com

 

教員向けのしっかりとした手引き書だと感じます。具体的な手順もしっかり書かれているので、かなり参考になると思う。Zoomの有名ですけど、Teamsがあれば既存の認証IDを使えるでしょうし、大学と学生間の情報伝達も容易だと感じます。


今回思ったのは、急激にオンライン化が加速しているので、実際に現場が対応できるのかという点。対応できるレベルにも限界があるし、期間が短すぎるのもなと思ってしまった。いつ収束するか分からない状況なので、1回生は先輩にも聞けないし、教員も大変で今年は凄まじい。


個人的には、教材をしっかりと充実させてほしいと思う。大学図書館にも通えないし、本屋も閉店しているお店もあって購入しにくい状況になっている。専門書ってネットで見てもよくわからないことが多いので、その代わりにしっかり勉強できる教材が欲しい。


考えると、学生はもちろんだが、教員側でも混乱していると思う。頭がいいからと全員が全員ITに詳しいわけではないし、詳しくても使ってはいけないサイトやソフトもあると思う。許可も必要だそうし、色んな会議を経て状況を改善していく必要がある。


今年の学生はとても大変だ。5月で収束するから不明だし、履修状況もどうなるか分からない。特例はあると思うけど、例年とまったく違う状況だけに先行き不明なのが新入生にとっては恐怖となる。質問しても、的確に答えられる人がいないだけに新入生、教員とも負担が大きいのが問題だ。

 

休校による教育格差

 

fujipon.hatenablog.com

 

最初に休校のニュースが出た時には、5月まで長引くとは思わなかった。最初は4月になれば元に戻り、学校に行けると僕も思っていた。だから、教育に関しても夏休みなどを利用した追加授業で補充されるものと。ただ、それは今だとかなり変わってくる。


休校していると、授業がないからどうしても教育格差は生じると思う。親の仕事もあるし、家庭内で出来ることは限られていく。ある意味で、学校の授業というのは平等で、その時間は勉強に集中することができる。それが格差を広げなくしていた。


ただ、今は違ってくる。数ヶ月にもなると、家で真剣に勉強している人、塾に行っている人はどんどん勉強していく。教育熱心な親ほど、子供の教育にお金を使っている。それがこの数ヶ月で大きな差になると感じる。わずかな期間だが、集中して勉強できる環境というのは経済格差にも直結しているから辛い所ではある。


教育格差は経済格差に関係している。私立、塾、参考書など学校の勉強に関しては、お金である程度解決出来てしまう。現状として、コロナウイルスの関係で経済にも影響を及ぼしている今、家庭内でしっかりした勉強できる環境を与えられる家庭は、現状でも経済的に余裕があるということになる。


気になるのは、このまま収束しなかった時だ。教育格差はどんどん広がっていってしまう。努力で何とかできる状況ではなくなっていってしまう。学校で勉強できる時間が減れば、家庭で勉強に集中できる子供達が有利になってしまう。この辺は、家庭の問題となるので、国や自治体が何かできるとは思えない。緊急事態で、教育格差の問題がかなり表面化してきたと感じる。