人生のおつまみ

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専門書みたいな難しい本を数時間で読むには

大学に通っていたときには、専門書をたくさん読んでいた。レポートを仕上げないといけないので、参考書、演習書などを片っ端から読んで勉強していた。過去問があるからそれほど勉強しないでいいじゃないかと思うかもしれないけど、数学とか物理は自分で理解しないと、必須でも単位を落とす可能性があったから割と必死だった。

 

人生で読める本の数は決まっている。1日1冊だとしても、1年で365冊しか読めない。20歳から80歳読めるとすると、60年で約21000冊ぐらいである。±10年読んだ年数が違うとしても、7000冊程度の差になる。一年間で約70000冊の新刊が出ているので、世の中のすべての本を読むのは不可能だ。

 

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だから、読む本を絞るという行為に行きつくわけなのだけど、それが難しい。学校の教科書として読むのなら必須の読書になるので問題ないが、自分で選ぶとなるとどうしても外れの本が出てきてしまう。前提知識がないから、選んだ本が外れという可能性はどうしても出てきてしまうのだ。他人のオススメ本を参考にしたとしても、知識量が違うわけだから、読んでみないと自分に合っているか分からない。

 

とすると、早く読んで、必要か不必要かを判断するしかない。自然と速読になるのだけど、読んだことのない分野の本だと、速読しても理解するのは非常に難しい。知識不足から間違った解釈をしてしまうこともある。

 

 

学生時代がそうだったのだけど、レポートや小テストが近くなると、専門書を速く読む必要が出てくる。期限が決まっているし、担当教授から唐突にレポートが出るなんてことはざらだ。そんな時には、素早く行動し、いかに効率的に知識を吸収するべきかが問題になってくる。

 

一番の方法は、知識がある人に聞く事だ。直接知人に聞くのもいいけど、コミュニケーションが必要になってくるし、そーゆー人は人気が高いので、中々じっくり話を聞くのは難しいこともある。そこで、図書館や本屋を活用する。レポートで何が問題になっているかを確認して、大量の本から必要な知識をピックアップするのだ。

 

僕が大学の時だと、

ニュートンの粘性法則を適用して薄板に働く粘性応力を求めなさい」

みたないレポートが出てくる(実際にはもっと捻った問題が出てくる)が、それが載っている本を探し、その部分だけを読んで理解して、レポートを書く。

 

大抵の場合、本1冊読むことは少なくて、一部を読むだけでいい。もちろん、研究となるともっと幅広く読む必要が出てくるが、それは上記の技を活用して読み進めればいいだけのこと。

 

結局のところ、難しい本を読むには、それになりのプレッシャーがないと読めないと思う。大学のレポートと仕事での必須業務とかで使うための、そのような本を読む。その時に、必要なところをピックアップする方法が僕は最適だと思っているし、それを応用すれば、幅広い範囲が学べることができる。

 

たとえば、

  • 一つの問題の解決法=知識をピックアップ法
  • 多数の問題の解決法=ピックアップ法を重ねる手法

みたいな感じだ。

 

方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

  • 作者:デカルト
  • 発売日: 1997/07/16
  • メディア: 文庫
 

 

元大手企業社長とか元官僚の人が著者の本などで、古典は大事という記述があるんだけど、読んでいると、危機や問題に当たったときに、古典を読み解くことで解決法が浮かんだということが書かれてある。要するに、何か自分にとってクリティカルな問題が発生しないと、中々難解な本を読んで理解するのは難しいのではないかと思ったりもする。