人生のおつまみ

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Coke ON利用のコカ・コーラ。コロナ禍での自販機の拡大に感じる10の言及

Coke ONのアプリをよく利用している。スタンプが貯まって、チケットになる瞬間は最高に楽しい。貯金やカード集めなど、何かを集めるのが好きな性分の人(自分を含む)にはたまらない。そのコカ・コーラの自販機が増えているという。どういうことだろう?

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コロナウイルス感染拡大で営業損益が78億円の赤字

コカ・コーラも早期退職を募集していたのかと驚いた。前年のことみたいだが、どこの企業も厳しいと思う。コロナによるステイホームで自販機は売れ難くなっているからだ。思うのは、企業内にある自販機なのではないだろうか?自販機よりもコンビニやスーパーで普段は買う事が多いが、企業内にある自販機なら、会社の人のみが利用するので固定客ががっちりと掴んでいる。特に働いている人の数が多い東京本社などでは自販機の売上が下がっていることが容易に想像できて、本当に苦しいかもしれない。コーヒーやお茶が売れると思うが、そもそも人がいないので自販機で飲料が売れない。

②利益率が高い自販機が収益の柱

考えてみると、定価で売る事ができる自販機は利益率が高い。定価なのでスーパーなどと違い安売りではないためだ。依存度も高くなるのはうなずけるし、粗利益は4割以上になるとのこと。4割は非常に高い。スーパーで買い物をしていると考えないが、企業側からしたら定価で売れるというのは儲けるための早道である。ただ、飲料品は毎日飲むものなので、定価だと売れ行きが下がってしまう可能性がある。サントリーやアサヒなどのライバルが多いのも日本の特徴なので、コカ・コーラからしたら如何に定価で売るか、如何に自販機を売れる場所に置くかが非常に重要になってくる。

③自販機台数は業界トップの77万台で国内市場のシェア3割

道端で自販機を見ているとコカ・コーラは意外に少ないように感じてしまう。でも、数値では国内の30%を占めているという。この違和感はどこから来るのだろうか。日本だと、複数のメーカーを一緒に販売している自販機もあったりして、多種多様な自販機があるだけに、コカ・コーラのものを見る確率は低くなっているのかもしれない。とはいえ、30%ということは、住んでいる地域にかなり左右されるので、中々見つからない人も多いはず。思うに、やはり企業内に多く設置しているのではないか。外よりも固定客をがっちり掴むような設置の仕方こそが定価で飲料を売る秘訣なのかもしれない。

コカ・コーラオフィスビルなどに6割設置してる

自販機依存として屋内に6割も設置しているだ。確かに、売れ行きが天候で左右されないし、他にライバル店舗もないので固定客がつくやすい。実際に働きながらだとコンビニにもいけないので、会社にある自販機はよく利用する。その中でコークオンなどのスタンプ集めが面白い。ただ、今回のコロナで売上が激減した。そりゃそうで、そもそも出社しないわけで買う人がほとんどいなくなってしまう。営業自粛で娯楽施設も休業状態であり、屋内・屋外の自販機の売上が激減したと思われる。自販機依存は平時には収益源になるが、今回のように屋内施設が軒並み休業状態では、自販機は苦戦を強いられてしまう。人々が外に出る事が前提となっているだけに、苦戦は必死だ。 

⑤五輪とのコラボも延期により……

Coke ONのアプリを利用していると分かるが、オリンピックとコラボして限定スタンプなどを取得できた。スポーツ・都道府県版がありいくつのも種類があって、購買意欲をかき立てていた。それが来年以降に延期されたことによって、売上も下がってしまう。開催時には、会場での販売もあっただろうし、CMも放送してかなりアピールしていたのだが、非常に残念なことになってしまった。2020年12期の見通しとしては140億円の営業利益が挙がっていたが未定となってしまった。そもそも飲料を購入する人の絶対数が五輪の延期で少なくなる。これは誰も予想ができなかったことだが、コロナが今だ収束していない現状としては来年もどうなるか分からない。

⑥580億円の赤字でも台数増を打ち出した

コカ・コーラは中期経営計画の中で、自販機の増加を打ち出した。自粛が解除されても売上は元に戻るにはかかるだろうと思っている中でこれは中々冒険的なことだと思う。コロナ前に打ち出されたとはいえ、オリンピックを意識した中での宣言だと思うのだけど、これほどコロナの影響が続くと自販機での売上は前よりも下がってしまうのではないかと危惧する。コカ・コーラはコーラだけではなくて、スポーツ飲料、お茶、コーヒーなど多種多様な飲料を販売しているので、何か策があるのかもしれない。テレワークが増えれば会社で購入する絶対数が少なくなるので、利益は減るように思うのだけど、ネットに特化する予定でもあるのかもしれない。

⑦コンビニの台頭での自販機の立場

自販機とコンビニでは基本的に定価で飲料水を売っている。ただ、便利さでいえばまさにコンビニが有利であり、飲料とともに色んなものを購入できる。コンビニが全国津々浦々に端から端まで存在しているのなら、自販機は優位がなくなる。コンビニがあると、それ自体が大きな自販機みたいなもの。自販機の立場としては苦しい。Coke ONアプリがあるが、コンビニでもアプリや電子マネーを続々と出しているので、同じ戦略ではどう戦うのが考えないといけない。苦しい場面でどう自販機が巻き返すのかすごく気になる部分である。

⑧自販機市場の人件費アップの逆風

自販機に飲料を補充する仕事は重労働で長時間労働になってしまう。自販機の数が多ければ多いほど過酷な労働になる。だからこそ人件費が高騰しており、利益よりも人件費がかさんでしまい、圧迫をかけている。思うのは、これを何とか自動運転などのAIでカバーできないかということ。人材が不足している現状なら、全部ではなくて人間のサポートができないかと思う。行き先まで自動で到着し、その自販機で補充必要商品を確認できるデバイスなどを持っておく。それだけでかなりの効率化になると思うけど、実際に導入されるのは10年後ぐらい先になりそう。まだAIは発展途上で実用化もされていない。キャッシュレスがいまから普及させようとしているぐらいだからかなり時間が掛かる。

⑨通勤再開で自販機の売上戻る?

緊急事態宣言が解除されて、普通に通勤できるようになってきた。そうなると、自販機の売上は上がるだろうし、会社でコーヒーを飲む人も増えるだろう。スーパーよりも割高だが、疲れている時にはキンキンに冷えたお茶や熱々のコーヒーが飲みたいと思う事はよくあるので、実際にはかなり売上は戻ると思う。ただ、テレワークはかなり進んだので、出社する人間はコロナ前よりも減ると思う。その中で自販機を増設するのは賭けだと思うが、そこまでしないと利益を確保するのは難しくなるだろう。コカ・コーラがそう考えていることは、他社も考えているので、中々効率的に売るのは難しい。その中でコカ・コーラならでは売りを出さないといけない。五輪が延期したが、開催されるとなると、知名度がある分売上が上がるかもしれない。

⑩新常態(ニューノーマル)で自販機の未来が変わる?

リーマンショックで聞かれた言葉だが、時代は「ニューノーマル」に変わるだろう。今までは、人通りの多い所に設置していた自販機を、自販機を買ってくれる層に直接届けるために、色んなアイディアを出さないといけない。アプリで購入状況を把握して、売上がよい自販機を頻繁に補充するとか、逆な場所には補充を控えるとか、もっとマニアックな層に売っていかないといけない。コカ・コーラで実際に働いている人が色々考えているだろうけど、コロナで大きな時代の転換点になろうとしている。そこにコカ・コーラが生き残るために、どのように自販機を売るのかということが大切になってくる。僕も、Coke ONが好きでコカ・コーラの商品を頻繁に買っている。ジョージア綾鷹リアルゴールドなど好きな飲料がある。特にジョージアは他社よりも飲みやすく、個人的に応援しているので働いているときのパートナーとして活躍している。

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