人生のおつまみ

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『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の感想〜手紙から電話への大切な人への伝え方の変化について〜

京アニヴァイオレット・エヴァーガーデンを観てきた。手紙の大切さ、大切な人への想いなどを感じることができて、非常に良い作品だった。特に終盤へ向けての展開はヤキモキした想いを発散させてくれたので、印象に残るシーンとなった。とはいえ、これでヴァイオレットエヴァーガーデンの大まかなストーリーが終わってしまった感があるのは何ともいえない悲しい感情がわいてくる。

 

この時代設定的に手紙が出てきて、徐々に電話が普及している時期である。電話が普及し始めるその過渡期とも言える時期で、手紙の意味合いが変わってくる時代のように見えた。手紙が重要な要素であるヴァイオレットエヴァーガーデンの物語において、電話の登場物語の終焉を意味する。遠い知り合いに言いたいことを伝える役割は電話に取ってかわられる。

 

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ヴァイオレットエヴァーガーデン美麗な作画が売りであり、この映画でも綺麗な描写で観ていて感動してしまった。海と雨のシーンは圧巻であり、共に物語が大きくシーンであり印象に残るのはさすがの構成だ。今回はヴァイオレット自身の過去と現在が物語上非常に重要なファクターであり、それを解決させるために今回の話があると言っても過言ではない。

 

公開初日にも関わらず、朝から夜までの上映はほぼ満席であり、いかに話題性が高いかがうかがえる。ニュースでも報道されていた。京アニに関しては思うことは色々あるが、ヴァイオレットエヴァーガーデン自体に関しては素晴らしい出来であり、終盤の展開は泣いてしまうだろう。現に、映画館で泣いている人がいたし、仕事・想い・生き方について考えさせてくれる。一番印象に残ったのは、想い人である少佐に拒否されても、自分の仕事について再起するところかな。

 

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