人生のおつまみ

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プロ野球各球団が獲得を見送った『新庄剛志』-獲得を見送ったのは高齢が理由か?

 

新庄さんの獲得を各球団を見送りました。年齢もありますが、球団としては若手育成に切り替えている球団もあります。というよりも、コロナ禍になったので、なるべく若い選手を育成して、年俸の高い選手のコストを下げたいという思惑もあると思います。新庄さんを獲得すれば話題になりますが、一時的なものでもあるので10年先を見据えると球団としては難しいかなと。仕事も同じで、20代を雇った方が安くすみますし、高齢だということで高い年俸が必要になりますから。特に新庄さんの場合は。

[参考]:新庄氏断念 プロ復帰なぜ実現ならず?各球団「すごい」「リスペクト」の声も…(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

  • プロ野球復帰を目指してトライアウトを受けた新庄剛志氏(48)が13日、インスタグラムを更新。自身で期限を決めていた同日までにオファーがないことから、復帰を断念する意向を示した。
  • 「1%の可能性を信じてやってきたが、今日0%になりただただ悔しいし、情けない、身の程を知りました!応援してくれたみんな、サポートしてくれた皆に申し訳ない」などとつづった。
  • 「年齢の問題だけでもないとは思うが、今は育成にシフトしている球団も多い。支配下の1枠はチームにとって貴重であるし、48歳の選手を育成という訳にはいかない。いくらヒットを打ったとはいえ、現状の動きも全盛期とは違う。体力面を考えても、1シーズンを通して真剣に戦ったら大きなけがも懸念されるだろう。話題先行では球団内で賛否あるだろうし、球団が表向きに言えるのは『総合的に考えて』ということになるのではないか」とした。

なぜ各球団は獲得を見送ったのか?

育成にシフトしている球団がある

巨人や広島は若手が成長してきました。他球団も同じで、有望な選手をドラフトで獲得しています。特に来年はコロナがどう影響するか分からないので、年俸の安い選手を育成させて戦力にする必要が出てきます。育成契約という意味ではなくて、若手、新人を育てて一軍のレギュラーにすることで、コスト削減にもなります。FAした選手を獲得した巨人も例に漏れず、いつの間にか育成主体の球団に生まれ変わりました。新庄さんと獲得するよりも若手にお金を使いたいという考えがあるように思います。

新庄さんが戦力になる・ならないという問題もありますが、育成というカテゴリーの中に士気があります。士気が悪くなると、若手が萎縮してしまうので、育たなくなります。上層部は営業利益になるからワクワクしても、現場では新庄さんが来る事で、軋轢などが生まれる可能性があります。コーチをしていてもおかしくない年齢だけに、コーチではない新庄さんの言う事を聞く若手も出てくるでしょうから。こーゆー話って、移籍してきたベテランとコーチと問題として、元プロ野球選手の本に書かれることもありますが、割と大きな問題です。

1シーズン通しては怪我のリスクがある

一番の理由はこれでしょうね。若手は年々成長する可能性がありますが、48歳ともなると、年々老化していくだけですから。悲しいですが、運動という側面からは事実であって、球団からすると、3年後もパフォーマンスを維持、もしくはアップさせて選手として活躍できるかというと、中々想像が難しいと思います。運動能力は25歳ぐらいが一番高くなり、そこから落ちていきます。例外的に30代後半でタイトルを取れる活躍をする選手も表れますが、新庄さんは48歳。2年後には50歳にもなるので、一年通しての活躍は難しい。

球団は、一年限定ではなく、3年、5年、10年を想定して経営を考えるので一年スパンとなると獲得しても、その後のケアとかコーチ・監督との相性とか色んな側面を考えます。獲得しなかったということは、それらを考えた結果、上手くいかないと判断したからでしょう。ファンとしては悲しいですが、来年以降も選手として活躍できるか判断が難しい。球団が正しいかは分かりませんが、プロ野球選手となるとやはり高齢というのはネックでしかないのかなと。活躍が見たかったですが、客寄せパンダになる場合もあるだろうし、そーゆー面でしか見ていない場合もある。やはり年齢と時代には勝てないという、ノムさんの言葉が思い出されます。

話題先行で客寄せのための獲得という懸念

客寄せのために獲得するという意見もあると思います。カリスマと知名度、人気があるので、ファンが球場に来る可能性は高くなるでしょう。とはいえ、それは営業面の話で具体的に戦力が増強されると言われると不明な点も出てきます。若手の参考になるとはいえ、数値下できないですし、もう少し若ければ前例もあるので獲得する球団はあったでしょう。ただ、球団内でイザコザが生まれる可能性もあって、営業、監督、経営幹部などとまったく違う視点で仕事をしている方々かた見ると、獲得した後の問題が大きくてどうしたらいいか分からないというのが本音かもしれません。

ファンからしたらもちろん見たいですし、48歳でプロ野球選手って夢があるじゃないですか。レギュラーはいけたらいいですが、代打とか守備要員として出てくるだけでも嬉しいです。特に守備は是非コーチしてほしいと思いますけど、天才だけにどうなるか。そーゆーファン目線は実際に給料に関係しないファンだから言えることなのかなと僕は感じてしまいます。実際に利益を考えて球団経営をイメージした場合、新庄さんを獲得するのはリスクの方が大きかったのではないかと。別に獲得してもいいとは思うのですけど、育成を考えると、コロナもあるのでできる限り若い世代を強化していきたいということでしょう。

今日のまとめ

球団が総合的に判断したというのは、球団内で様々なことを想定した場合、獲得しても高齢であること、コーチなどと同性代、もしくは年上であること、全盛期の動きは期待できないことなどから、一年は持たないと判断したのかもしれません。理由としては真っ当であり、確かに高齢選手を獲得しても使うのが難しいだろうなあとは思います。獲得される気があるなら、一度独立リーグでプレイして、どれだけのパフォーマンスがあるかを見せつけないと。藤川球児さんも独立リーグで実績を作ってからNPBに入ったので、同じルートでないと高齢を理由に断られると思います。まあ、目立ってなんぼの選手なので、他の業界でも目立つことだと思いますが。

もう一度、プロ野球選手になる。